デュラララ!! 舞台探訪(聖地巡礼) 総合TOP

探訪日:2009.10.10から数十回

 大勢の個性的かつ魅力的なキャラクターたちと、彼らが織りなす多数の物語が複雑に絡み合うストーリーで大人気を博している「デュラララ!!」シリーズ。
 成田良悟著・電撃文庫刊の原作を元に、月刊Gファンタジー(スクウェア・エニックス刊)でのコミック版(作画:茶鳥木明代)、2010年1月~6月にMBS、TBS、CBCにて放送されたTVアニメ第1期、各種ゲーム、そして2015年1月から分割3クールで放送予定のTVアニメ第2期「デュラララ!!×2 承」「~転」「~結」と幅広く展開されています。

 皆さんご存じの通りこの作品の舞台は東京・池袋。
 文字のみの原作小説の段階から現実の池袋の街並みを元にした描写がなされていましたが、絵や映像が本格的に付いたコミック版やTVアニメシリーズでは、実在の池袋の景色がそのまま登場。池袋で繰り広げられる物語により一層のリアルさを与えていました。一部実在しない景色や若干の改変などはあるものの、現実の風景をかなり忠実に再現した映像になっているので、実際に池袋へ行くとほとんど作中と同じ風景を目の当たりにすることができます。さらには前後のシーンとの位置関係まで現実の池袋を反映している場合も多く、この作品に触れてから実際に池袋を訪れると作中の世界そのものに自分が入り込んだような、そんな感覚を味わうことができると思います。
 「舞台探訪」「聖地巡礼」というと旅行も兼ねて地方都市へ向かうというパターンも多いですが、「デュラララ!!の舞台・池袋」はそれらに負けない魅力があると思います。作品を気に入ったら是非一度訪れてみてはいかがでしょうか。

 当サイトではテレビアニメ1期の映像が初公開となった2009年10月より「デュラララ!!」の舞台について詳細に紹介しています。
 テレビアニメ1期の全24話+DVD限定未放送話の合計26話分については、全てのカットを網羅しているというわけではありませんが、登場した地点のうち池袋に実在する場所についてはほとんど全て紹介できていると思います。
 また、コミック版やテレビアニメ1期ではアニメ化されなかった原作4巻などに出てきた場所も紹介中。アニメと被る部分も多いですが、意外と未登場の場所も出てきたりしています。
 そしてもちろん、2015年1月からのテレビアニメ2期についても、基本毎週更新しています。

◆「デュラララ!!×2」舞台探訪(聖地巡礼) 更新情報
2016.05.25 23:15 本編終了後のお楽しみ回が今回も。特別編第19.5話「デュフフフ!!」の記事を公開しました。劇場公開作品なので比較画像なし、曖昧な記憶を元に撮ってきたのでかなり不正確ですが参考までに。詳しくはこちら→デュフフフ!! 舞台探訪(聖地巡礼)


 1期も含めた各話の詳細記事は以下の通りです。
 なお1期の記事は全て放映当時(2010年前後)に撮影・公開したものです。2015年現在では変化してしまった風景も多々ありますし、紹介文の内容が現状とは異なる場合もありますのでご注意下さい。

デュラララ!!舞台探訪シリーズ
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◆テレビアニメ第2期「結」
オープニング映像第25話「袖すりあうも多生の縁」第26話「猫の首に鈴」第27話「同舟相救う」
第28話「血は水よりも濃し」第29話「闇に惑う」第30話「乗りかかった舟」第31話「犬猿もただならず」
第32話「虎は死して皮を残す」第33話「薄氷を踏む」第34話「以心伝心」
第35話「水の流れと人の行末」第36話「会うは別れの始め」特別編第19.5話「デュフフフ!!」NEW!!

◆テレビアニメ第2期「転」
オープニング映像第13話「汝の敵を愛せよ」第14話「邯鄲の夢」第15話「縁は異なもの、味なもの」
第16話「人の噂も七十五日」第17話「寝ても覚めても」第18話「花に嵐」第19話「猫を殺せば七代祟る」
第20話「口に蜜、心に針」第21話「口八丁手八丁」第22話「愚か者に福あり」
第23話「同じ穴の狢」第24話「蛇の道は蛇」

◆テレビアニメ第2期「承」
オープニング映像第1話「百聞は一見に如かず」第2話「和を以て尊しと為す」第3話「泣き面に蜂」
第4話「人の踊るときは踊れ」第5話「一寸先は闇」第6話「闇夜に烏」第7話「モスクワは涙を信じない」
第8話「色男、金と力はなかりけり」第9話「日暮れて道遠し」第10話「この親にしてこの子あり」
第11話「覆水盆に返らず」第12話「艱難汝を玉にす」外伝第4.5話「私の心は鍋模様」

◆テレビアニメ第1期
各種予告編からアニメ版OP&第1話「開口一番」第2話「一虚一実」第3話「跳梁跋扈」
第4話「形影相弔」第5話「羊頭狗肉」第6話「東奔西走」第7話「国士無双」第8話「南柯之夢」
第9話「依依恋恋」第10話「空前絶後」第11話「疾風怒濤」第12話「有無相生」
2クール目オープニング映像第13話「急転直下」第14話「物情騒然」第15話「愚者一得」第16話「相思相愛」
第17話「有為転変」第18話「死生有命」第19話「蒼天已死」第20話「黄天當立」第21話「五里霧中」
第22話「解散宣言」第23話「千錯万綜」第24話「則天去私」第12.5話「天網恢恢」第25話「天下泰平」(先行版)
放送1年後の池袋

◆その他
コミック&原作編

デュラララ!!の舞台・池袋の概要

 改めまして、「デュラララ!!」という作品の舞台となっているのは東京・池袋です。

 一般に池袋というと池袋駅周辺のデパート群、サンシャイン60と駅から通じる繁華街、あとは2000年に放送されたドラマ「池袋ウエストゲートパーク」あたりをイメージされる方も多いかと思います。「デュラララ!!」に登場する池袋もだいたいその辺りがメインではありますすが、池袋以外に住んでいるとあまり行くことがないようなエリアも多数登場しています。結果として、池袋駅を中心に概ね半径1km前後に及ぶ広い圏内が舞台エリアとなっています。

 本編中でも描写されているとおり、同じ池袋の街と言ってもエリアによって大きく雰囲気が異なります。夜遅くまで若者で賑わう繁華街、仕事上がりのサラリーマンが集う飲み屋街、昭和の雰囲気が残る商店街に、閑静な住宅街、人気が少なく夜はちょっと危ない感じの裏路地──などなど。このようにいろいろな顔がある池袋は、「道一本変わっただけで違う街に来たような感じがする」などと形容されることがよくあります。
 そこで当サイトでは、池袋の街を「通りの雰囲気」を主な切り口として9つのエリアに区切って紹介してみたいと思います。それぞれの地区について、エリア自体の紹介と、その中に点在する「デュラララ!!」登場地点の主なものを紹介していきます。
※なおこの区分けは当サイト独自のものであり、広く一般に通用するかは分かりませんので、その点はご承知おき下さい。

デュラララ!!舞台探訪 エリア分けマップ - Google Mapで表示

以下それぞれのエリアについて順に紹介していきます。

◆池袋駅~60階通りエリア

池袋駅東口

60階通り入口

シネマサンシャイン

東急ハンズ前
この項目では、池袋駅構内~東口駅前~60階通りのルート沿いと、60階通り南側に広がる繁華街エリアをまとめて紹介します。

 探訪のスタートとなるのはやはり池袋駅。JRは山手線、埼京線、湘南新宿ラインの3系統、私鉄は西武池袋線と東武東上線の2路線、地下鉄は東京メトロ丸ノ内線、有楽町線、副都心線が乗り入れる東京都内でも有数の巨大ターミナルです。乗り入れ路線は多いですが、ほとんど全ての改札口と通路が地下1階にまとめられており、最初は迷うかも知れませんが、慣れるとそれほど難しい構造ではないことがわかります。某家電量販店の歌にあるとおり「東が西武で、西・東武」という配置になっているのも特徴。
 駅周辺は巨大デパートが並んでおり、西武百貨店、東武百貨店(これもやっぱり東口に西武、西口に東武が立地)、PARCO、ISP池袋ショッピングパークなどが駅の地下通路にそのまま直結しているため、休日は買い物客で非常に混雑します。

 サンシャイン方面の案内に従って駅の地下通路を進んでいくと、「35番出口」から地上に出ます。そのまま道なりに少し進んでいくと、大きな交差点「東口五差路」に到着。そのまま人の流れに従って横断歩道を渡ると突入するのが「60階通り」です。正式には「サンシャイン60通り」という名前が付いているようですが、現地でも「60階通り」の通称が使われていますし、「デュラララ!!」作中でも「60階通り」の名が頻出しているので、当サイトでもこの名前で呼びます。
 この60階通りが池袋最大の繁華街であり、ファミレスやカフェ、ゲームセンター、映画館「シネマサンシャイン」、ユニクロ、ABC-MARTなどの衣料品チェーン店、そして一番奥の東急ハンズと、様々な店がずらりと建ち並んでいます。加えてハンズの脇からサンシャインシティへ通じる地下街が延びているので、通りの店を目的とする人とサンシャインへ向かう人、そしてそれぞれから駅へ戻る人が入り乱れ、午後から夕方にかけては平日・休日を問わず常に大混雑している通りです。
 通り自体には先ほど書いたような店が建ち並んでいるため、客層は全体的に若め。中高生の姿も多く目に付きます。そのため、この通りが「デュラララ!!」作中でも最も登場する頻度が高いエリアとなっています。
 60階通りには何本かの路地が交差していますが、これら路地に入っただけで人通りはだいぶ減り、雰囲気も若干変わります。サンシャインに向かって右手側(南側)のブロックも同じく繁華街ですが、こちらは焼き肉屋、寿司屋、居酒屋などの小さい飲食店がメイン。「美久仁小路」という昭和の香り漂う飲み屋街もあったりして、すぐ隣の60階通りとは若干違った顔を見せています。


 このエリアには先ほども書いた通り「デュラララ!!」に登場した地点が無数にあります。正直数歩けば行き当たるレベルwほぼ全てが舞台と言っても過言ではありません。特に1期1話で池袋が初めての帝人を正臣が案内したシーンでは、まさに上に書いた通りの順番で60階通りを歩いて行きます。池袋駅の東上線北改札で合流した二人は、35番出口から地上に出て、東口五差路交差点を渡って60階通りに入り、シネマサンシャインの前を通過、その先の駐車場前(※現在はありません。後述。)でワゴン組こと門田、渡草、遊馬崎、狩沢達に出会う、というのは池袋を訪れる多くの人が普通に歩く道なりなので、初めて池袋を訪れた方はマズこのルートをなぞってみるのがよいかと思いますw→詳しくは1話の個別ページへ。
 またもう一つ忘れてはいけないのが、1期11話、ないしは原作1巻のクライマックスである「ダラーズ初集会」のシーン。これの舞台となった東急ハンズももちろんこの通りにあります。詳しくは11話のページへ。

 なおこのエリアは一番の繁華街であるが故か、近年かなり大規模な再開発が行われ、アニメ1期が放送された2010年からの5年でかなり景色が変貌しました。たとえば1期1話で登場したシネマサンシャイン隣の駐車場には2014年にビルが建ち、ラウンドワンなどが営業しています。さらにその隣には映画館「テアトルダイヤ」とホテル「池袋ホテルテアトル」が入ったビルが有りましたが、これも建て替えられて2014年よりユニクロの大型店舗が営業しています。池袋はかなり移り変わりが早い街であるというのは作中でもちょろっと言及されていましたが、その最たる例がこの通りとなっています。

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◆サンシャイン通り、中池袋エリア

1期前半OPに登場するト音記号のモニュメント

「露西亜寿司」があるという設定のビル

首無しライダーとの初遭遇シーン

豊島区役所
 池袋駅東口には複数の出口がありますが、JRホームの北の方(山手線大塚方面、埼京線板橋方面、湘南新宿ライン赤羽方面)から階段を降りてたどり着く「北通路」から、待ち合わせスポットとして有名な「いけふくろう」を通り越した先の階段から地上に出ると、ヤマダ電機とビックカメラがすぐ近くで競り合っているのが目に入ります。このエリアの駅寄りはこれら家電量販店エリアとなっており、百貨店エリア同様多くの買い物客でごった返しています。
 ヤマダ電機の裏手から、東口五差路と明治通りを南北に結ぶ比較的太い通りを渡ると、その先に続くのが「サンシャイン通り」。先ほど紹介した60階通りの1本北を平行して走る通りになります。60階通りの正式名称は「サンシャイン60通り」ですが、こちらは「サンシャイン通り」。紛らわしいので注意して下さいw
 60階通りの一つ隣の通りですが、どちらかというと裏通りという感じの雰囲気が漂うこの通りですが、カラオケ屋や居酒屋などが建ち並び賑わいを見せています。
 サンシャイン通りの更に北側には「中池袋公園」があり、その周囲には豊島区役所や豊島公会堂など、区の施設が並んでいます。
 1期の放送が行われていた頃の中池袋公園周辺は特にこれといって目立った商業施設がなかったのですが、2012年11月にそれまで「乙女ロード」にあったアニメイト池袋本店が移転してきて、次いで2013年4月にとらのあな池袋店Aがサンシャイン通りにオープンするなど、アニメファンには馴染みの深いエリアに変貌を遂げました。

 60階通りのすぐ近くと言うこともあり、「デュラララ!!」作中でも高頻度で登場しました。1期前半OPで登場したト音記号のオブジェがあるのもサンシャイン通りですし、豊島区役所周辺も前半OP、第3話他などで登場しています。ちょっと裏通りっぽい雰囲気を活かして、中池袋公園で静雄がチンピラ達をぶっ飛ばすシーンも何度かありましたw
 そして忘れちゃいけないのがサンシャイン通り最奥部の首都高高架下の通りとの交差点。ここは1期1話のラストで帝人が初めて池袋の都市伝説である「首無しライダー」を目撃し、物語の全てが始まった場所なので、非常に重要勝つ印象深いスポットではないかと思われます。

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◆池袋大橋・六ツ又エリア

明治通り北側の路地(3話より)

池袋大橋(20話より)

六ツ又歩道橋(1期前半OPより)

「来良学園」があるという設定の位置
 この項目では、明治通りの北側に広がる歓楽街、明治通りと春日通り、川越街道の交差点である六ツ又交差点周辺、加えて春日通りや山手線の線路沿いのエリアをまとめて紹介します。

 明治通り北側区画は、60階通りやサンシャイン通りとは趣がかなり異なり、パチンコ店や風俗店がひしめく夜の街。更に奥、六ツ又陸橋の方へ行くと昼間でも人通りがあまりないエリアもあるので、暗くなってからの訪問は十分ご注意下さい。特に18歳未満の方。とはいえ駅の近くには最近「ニコニコ本社」が入ったP'PARCOやビックカメラなどがあったり、アニメ系映画のオールナイト上映なんかも頻繁に開催される名画座「新文芸坐」などもありするので行ったことの有る方も少なくないかも知れません。
 そのまま東へ向かうと、明治通り、春日通り、川越街道、首都高が一点で交わる大きな交差点にぶつかります。ここが「六ツ又交差点」。川越街道と明治通りはここから陸橋になり、山手線の線路を跨ぎ越していきます。春日通りは山手線と平行に走りますが、その先は繁華街エリアを抜けて住宅街へと入っていきます。
 山手線の線路を越える橋はもう一つあり、明治通り北側区画の線路沿いに細長く続く「池袋駅前公園」の端から延びて北口方面とを結ぶ「池袋大橋」がそれ。清掃工場の巨大な煙突を見上げつつ、眼下には池袋駅に集まる多数の線路が見下ろせる、なかなか面白い景色になっています。

 そんな池袋大橋・六ツ又エリアも「デュラララ!!」的には頻出エリア。エリアの雰囲気を反映して、ちょっとアウトローな人たちが出てくるシーンを中心に登場しています。
 たとえば上の写真一枚目に掲載の3話で登場した明治通り北側の路地は、臨也が同級生にいじめられていた杏里を助け、いじめっ子達の携帯電話を狂ったように笑いながら踏みつけていたシーンで登場しています。その後静雄と鉢合わせて自販機投げられたところをナイフで応戦した、など、一連の物騒なシーン(笑)の舞台となりました。
 池袋大橋も夜のシーンで静雄とセルティがよく二人で話しているなど、大人組のシーンでよく出てくるほか、アウトローなシーンの典型としては20話では法螺田率いる黄巾賊のメンバーがダラーズのメンバーをリンチしているシーン(写真2枚目)なんかにも登場しました。
 一方六ツ又陸橋よりも東側は繁華街を抜けて住宅街に入るせいか、比較的落ち着いたシーンが多いイメージ。1期前半OPで帝人、正臣、杏里の三人が夕陽を眺める歩道橋は六ツ又陸橋ですし(写真3枚目)、現実には存在しませんが、彼らが通う「来良学園」も六ツ又陸橋を渡った先の線路沿いにあると設定されています。(写真4枚目)
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◆サンシャインエリア

アムラックスとサンシャイン60

サンシャイン60展望台から見下ろす池袋の夜景
 このエリアの中心は何と言っても池袋のシンボルである超高層ビル「サンシャイン60」。最上階60階の展望台は地上から226.3メートルの高さに位置し、池袋の街並みを眼下に見下ろすことができます。周囲の低層棟にはショッピングモールやホテルの他、水族館やプラネタリウム、ナンジャタウンなどのアミューズメント施設や展示ホールなど様々な施設があり、休日を中心に多くの人を集めています。
 サンシャインの向かいにある青いビルはトヨタ自動車のショールーム「アムラックス」。2013年末に営業を終了していますがこちらも池袋のシンボルの一つです。
 そのアムラックスと細い路地を挟んで向き合うのが「アニメイトサンシャイン」。その形状から「牛乳パック」の愛称があるこのビルは2012年までアニメイト池袋本店として営業していたものです。ここからサンシャインに沿った道沿いに女性向けを中心としたアニメショップが多数並んでいることから、この通りは通称「乙女ロード」と呼ばれています。
 これら商業エリアと隣接している春日通り沿いのブロックはオフィスビルとマンションが入り交じったエリア。この辺りも一つ区画が変わると全く違う雰囲気になる、ある意味池袋らしいエリアになっています。

 このエリアも「デュラララ!!」では頻出のエリア。サンシャインシティの回りの通りや同じ区画の東池袋中央公園も何度となく登場していますし、1期当時は池袋本店であったアニメイトサンシャインも遊馬崎と狩沢が買い物に来ていたシーンがありました。オフィス街区画の真ん中にある東池袋公園も1期5話あたりとかなり初期の頃から登場していますし、その周辺も路地も2期1話でセルティが交機から逃げ回るシーンで一瞬走っていたりと、いろんなシーンで登場しています。

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◆東池袋4・5丁目エリア

幼い静雄と幽の面倒を見てくれたおばさんがいるパン屋(7話)

都電の踏切(7話)
 このエリアは基本的に住宅街ですが、サンシャイン寄りの西側と都電沿いの東側ではだいぶ雰囲気が異なります。
 サンシャインシティの南側に広がる区画ではデュラララ!!1期が放送されていた2010年の前後数年間に大規模な再開発が行われ、「ライズシティ」と「アウルタワー」、2つの高層マンションが並んでいます。周辺には公園も整備され、新しく綺麗な街並みになっています。これらマンションを見上げる60階通り方面のエリアはマンション、オフィスに大学の校舎が入り交じったエリア。繁華街に近いこともありそこそこ人通りのあるエリアとなっています。
 一方、サンシャインシティ東側の通りを越えた向こう側、都電荒川線の東池袋四丁目電停~向原電停間の線路沿いは戸建ての住宅が密集したエリアになっています。細い路地が網目状に入り組み、昔ながらの商店街が通るその脇を都内唯一の路面電車が走り抜ける風景は、池袋の繁華街に隣接しているとはとても思えない、下町のような雰囲気を醸し出しています。

 「デュラララ!!」的なこのエリアのみどころは、1期7話で描かれた静雄と幽が幼い頃の回想シーンで出てきた商店街でしょうか。昭和の香り漂う「日出優良商店会」のパン屋さん周辺や都電の踏切など、ノスタルジーを誘うような景色がいくつも登場しています。
 サンシャイン南側エリアもちょくちょく登場していますが、こちらは人通りが少なくなった夜のシーンが多いので、路地裏の風景の一つという扱いがメインな印象。1期18話で描かれた正臣の過去、ブルースクウェアに人質に取られた沙樹を助けられなかったあの一連のシーンの舞台となったのもこのエリア、サンシャインのすぐ南側向かいにある立体駐車場周辺でした。

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◆南池袋エリア

南池袋公園近くの路地(1話)

杏里が初めて「罪歌」の力を発動させた路地(13話)
 このエリアは作中での登場数がそう多くないため、地名の区切りに合わせて「南池袋」と幅広く括りましたが、やはりいろいろな雰囲気のエリアが混在しています。

 このエリアのウチ最も駅に近いエリアは東口の繁華街の一部。西武百貨店に面した西武口周辺は大規模なショップやカラオケ屋、居酒屋などが密集しており、昼夜を問わず人で溢れています。ジュンク堂本店やLIBROなど大きな本屋があるのも特徴でしょうか。
 東口五差路から延びる広い通りを越えた東側の区画も引きつづき繁華街ですが、駅前エリアよりは少し人が少なめな感じ。「南池袋パーク街」や「東(あずま)通り」など、居酒屋中心のエリアとなっています。小劇場が多いエリアでもあるので、演劇関連の人にはなじみ深いのかも知れません。「パーク街」の名の由来はこの区画にある「南池袋公園」ですが、1期放送開始の頃から工事のため閉鎖中。2014年いっぱいの予定なので、間もなく再オープンになるかと思います。
 更に東へ向かうと辺りは完全に住宅街になります。古い住宅が密集しており細い路地が網目状に広がっておりその中を都電が走る景色は、一つ前の項目で紹介した東池袋5丁目周辺と似た雰囲気。南側には夏目漱石をはじめとする著名人が多く眠る雑司が谷霊園もあり、閑静な住宅街と言った感じのエリアになっています。ただ、2015年1月現在この辺りは再開発の真っ最中。首都高高架下の通りの延長上に道路整備が行われており、それに面する区画には豊島区役所新庁舎とマンションが一体となった高層ビルの建設が進んでいます。今後数年で景色は大きく変わるのではないでしょうか。

 「デュラララ!!」おけるこのエリアも街並みの雰囲気を活かしたシーンでそれぞれよく出てきます。池袋駅西武口付近の繁華街は1期でも度々登場しましたが、2期でも1話で帝人と杏里が居たカラオケ屋があるのがこの地区だったりと早速登場しています。また1期DVD限定12.5話で、静雄とトムの働く事務所がパーク街周辺にありそうな描写がなされていました。
 南池袋公園周辺もよく出てきます。1期のロケハンが行われたのが工事開始直前だったらしく、園内の様子が1期3話以降数回登場していますが、この景色は既に消滅してしまっています。公園周辺の路地は1期1話で帝人と正臣の話の裏で同時進行していた臨也関係の話で、オフ会に参加した「マゼンダさん」が騙されて拉致されそうになるシーンで登場するなど、夜の人気の無いシーンでよく使われるイメージです。
 雑司が谷霊園付近は1期後半戦から頻出。住宅街ではありますが細い路地は夜になるとかなり暗くなるので、その雰囲気を活かしてか「切り裂き魔」こと罪歌の事件が起こる現場として、13話以降何度も出てきています。また、設定上帝人の家と杏里の家はそれぞれこの付近ということになっているようです。

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◆西口エリア

池袋西口公園と芸術劇場

びっくりガード西口側(3話)
 この項目では西口の繁華街の南半分を「西口エリア」と称して紹介します。
 池袋駅に隣接するエリアは東口同様西口側も大型百貨店が建ち並ぶショッピングエリアです。「東が西武で西東武」のフレーズの通り、西口にあるのは東武デパート。メトロポリタンプラザやEsolaなども隣接しているほか、少し離れた場所にはマルイ、その手前にはビックカメラもあり東口同様休日には多くの買い物客で賑わっています。
 デパート以外にこのエリアで特徴的な施設はやはり池袋西口公園でしょうか。2000年に放送されたドラマ「池袋ウエストゲートパーク」でその名が全国に知られることになったこの公園。東京芸術劇場の前庭としても機能しているため、園内には多数のオブジェが設置されています。噴水前の広場にはステージもあり、様々な催し物が高い頻度で行われています。
 これら施設が並ぶエリアを離れると大半が住宅街。さらには立教大学のキャンパスも位置しているなど文教地区としての顔も持ち合わせたエリアとなっています。

 「デュラララ!!」的に頻出なのはやはり西口公園。駅の西側にある舞台としては最も登場回数が多いのではないでしょうか。でも芸術劇場のオブジェと噴水は1期放送前のPVや同1話、そしてそれをなぞる展開だった2期1話を始め、多くの回で登場しており、池袋の景色の代表例として扱われている感じがします。
 その他の場所としては、街中で暴れた静雄が時々お世話になる池袋警察署や、2期2話で登場した西池袋公園などがこのエリアに当たります。
 メトロポリタンプラザ南側にあり、JR・西武線の線路の下をくぐって東口の西武百貨店南側付近とを結ぶ「びっくりガード」も、2期OPや1期3話など、何度か登場していました。原作4巻相当エピソードを締めくくる大乱闘の舞台もここで、その模様が2期4話で描かれました。

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◆北口エリア

西一番街(15話)

北口のラブホテル街(24話)
 この項目では、西口のマルイへ向かう通りより北側のエリアをまとめて「北口エリア」と呼んで紹介します。

 このエリアのウチ「ロサ会館」周辺や「西一番街」「ロマンス通り」などの界隈は一般的に「西口」と認識されることが多いエリアです。この辺りは飲食店、カラオケ屋、ボウリング場、パチンコ屋そしてところどころに風俗店など様々な種類の店舗が密集していて、幅広い年齢層が昼夜問わず集まる場所になっています。他の街で言うなら新宿の歌舞伎町が近い雰囲気ですかね。
 一方東武デパート下にある駅北口を出てすぐの、一般的にも「北口」と認識される繁華街はがらりと雰囲気が変わります。この辺りは中国からの移住者が多く集まるエリアで、東京最大のチャイナタウンを形成しています。横浜の中華街のように観光地化されてはいませんが、小規模な中華料理店が多数有るほか、中華食材や中国語の新聞・書籍を販売する店もあちこちに目に付きます。道行く人の会話に耳を傾けると聞こえてくるのは日本語よりも中国語の方が多いぐらいで、まるで日本ではないような雰囲気すらあります。
 同じ北口でも線路沿いに北へ向かうとまた景色が変貌。東口側とを結ぶ池袋大橋のたもと付近から先は、狭い範囲にラブホテルがひしめくエリアになります。しかしラブホエリアと言っても、古い住宅や病院なども混在しているという、かなり独特の景色になっています。
 何かと特徴の有る池袋の街ですが、このエリアは最も「アクの強い」エリアかも知れません。

 そんな北口エリアも「デュラララ!!」本編に時々登場しています。誠二と美香がラブホ街で一緒に歩いてたり、雑誌記者・贄川の視点を中心に描かれた1期15話で飲み屋街である西一番街が登場するなど、ちょいちょい出番があります。2期1話でも、話の鍵となる「池袋連続殺人事件」の事件現場としてラブホ街の一部が登場していました。

 なおこのエリアですが、一部地区で治安の悪さが指摘されています。危険ドラッグ関連等、全国ニュースで世間を騒がせるレベルの事件も度々起こっているエリアですので、その辺りを念頭に置いた上で行動した方が良いかも知れません。

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◆川越街道エリア

川越街道(イメージ写真)
新羅とセルティのマンションがこの沿線にある設定。
 六ツ又交差点より陸橋で線路を跨ぎ、北西方向へ延びる大きな通りが国道254号線、通称「川越街道」です。その名の通り川越など埼玉県西部方面と東京都心を結ぶ幹線道路で交通量はかなり多い通りで、池袋周辺は上部に首都高池袋線の高架も通っています。この通りの沿線は池袋の繁華街からは外れたエリアとなっており、周囲は住宅街になっています。

 「デュラララ!!」におけるこのエリアは、テレビアニメ1期の時点では完全一致する地点はほとんど登場していません。しかし、原作では新羅とセルティが暮らすマンションがこの沿線にあると明記されており、アニメでも全く同じ建物こそ実在しないものの、高速の高架が通っている幹線道路の脇に位置しているマンションとして描かれています。
 また2期の今後の話数でアニメ化されるであろう原作エピソードでもこの通りを舞台とするシチュエーションがあるので、その際アニメ映像としても登場するかも知れません。

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◆その他エリア

新宿副都心の「LOVE」(24話)

練馬区役所から見た池袋(1期後半OP)
 「デュラララ!!」の舞台はもちろん池袋がメインですが、それ以外の街もいくらか登場しています。この項目では池袋以外の景色のうち、特に重要な地点をまとめて紹介します。

・新宿
 キャラ紹介に「新宿の情報屋」とあるとおり、臨也の事務所が新宿にあるという設定になっています。それを受けてアニメでも、臨也絡みのシーンでは新宿に実在する景色がよく登場しています。
 まず臨也の事務所(1期)ですが、建物自体は実在しませんが、窓から見えている景色は新宿西口の高層ビル街の外れ、「新都心歩道橋」交差点付近のものでした。(初出:1期9話
 事務所が新宿にある関係で、臨也とセルティが仕事上のやりとりをするシーンも新宿近辺であることが多かったです。新宿と新大久保のちょうど間、「職安通り」とJRの線路が交差する辺りがそれ。初出は1期2話でしたが、その後も何度か登場しています。
 そしてテレビシリーズ1期最終話・24話で特に印象的なシーンの一つかもしれない、臨也がサイモンにぶっ飛ばされて「LOVE」というオブジェに激突するシーン。これももちろん実在していて、新宿副都心の「新宿警察署裏」交差点付近、新宿アイランドタワーの前庭にあるオブジェがそれです。大森監督曰く「臨也君のぶつかる所はあそこしかないだろうと思っていました。」とのことで、アニメならではの演出となりましたw詳しくは1期24話の記事・Bパートで紹介しています。
 新宿ではこれらの他にも、新宿中央公園や大ガードなど、高層ビルエリアを中心に結構いろんなところが登場していました。

・都内その他
 他にもちょこちょこですがまだあります。
 このページにも代表例として掲載した、1期2クール目オープニングや24話ラストで出てきた池袋の街並みを遠くから眺めたカットは練馬区役所最上階から撮ったもの。1期4話ではセルティが大移動した結果代々木公園横浜・山下公園なんかも登場していますし、2期1話ではテレビ局に追われるセルティが板橋本町から首都高に乗るシーンもありました。

・直江津駅
 1期最終話のエピローグ、池袋を離れた正臣と沙樹が逃避行をしているシーンで一瞬だけ出てきた駅は新潟県の直江津駅でした。監督曰く、「逃避行と言えば東北北海道というセオリーに則った」とのことで、新潟県の駅が登場することになったそうですw ちなみに二人が乗っていた電車も、この辺りを当時走っていた夜行列車「急行きたぐに」がモデルのようです。こちらも詳しくは1期24話の記事で紹介しています。

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以上、「デュラララ!!」舞台の概略でした。より詳しい場所については、各話の記事をご参照下さい。

更新履歴
「総合TOP」に改装:2015.01.10
サンシャインエリアの説明文追加:2015.01.15
東池袋4・5丁目、南池袋エリアの説明文追加:2015.01.17
西口エリア、北口エリアの説明文追加:2015.01.19
Shareボタン設置:2015.02.02
説明文完成:2015.02.07
サイドバー設置、コメント一部改稿:2015.02.24
エリアマップ範囲改定:2015.06.08