おおかみこどもの雨と雪 舞台探訪(聖地巡礼)
探訪日:2012/07/21(国立1回目)、2012/07/28(国立2回目、三鷹、西荻)、2012/08/18(室堂、称名滝)、2012/08/19(上市)、2012/08/25(横浜自然観察の森)、2012/09/15(牛久自然観察の森、西荻2回目、井の頭公園)、2013/12/21(国立3回目[クリスマスイルミネーション])
「時をかける少女」「サマーウォーズ」で名を馳せた細田守監督の新作、「おおかみこどもの雨と雪」が2012年7月21日、ついに公開されました。
細田監督作品は毎回毎回緻密なロケハンを行った上で作品が作られるというのが定番となっていますが、今回もそれは同じ。監督の生まれ故郷である富山県上市町やその周辺に広がるのどかな田園風景や雄大な山々が、度重なる現地ロケで撮影された写真を元に、丁寧かつ美しく描かれていました。
舞台が富山ということは公開のだいぶ前から明らかになっていたのですが、関東在住だとそうおいそれといける場所でもありません。しかも今回の舞台、わりと奥深い山中ですしw
なので作品を見てもしばらくは行けないなーと思っていたのですが、いざ見てみたら意外と東京近郊が舞台のシーンも多いぞ・・・?!
映画冒頭20分ぐらいは、主人公の花とおおかみおとこの<彼>が富山に引っ越す前の生活が描かれ、そこの背景もやはりいつものようにロケハン写真から描き起こされた非常にリアルなものでした。
本編見終わった後例によって居ても立っても居られなくなり、これは都内カットだけでも撮りに行きたい!と思ったのですが、エンディングのクレジットをよく見ていたら協力の欄に「一橋大学」の文字が。さらにパンフレットにも「大学のモデルは一橋大」とか「実在の商店街をモデルにしている」などの記述が!・・・これはもう行くしかないですね(何
というわけで、映画を観ていたのが新宿のバルト9だったので、見終わったあとすぐさま中央線に飛び乗って、一橋大のある国立へと向かい、早速作中の景色の中に身を投じてきましたw
というわけで「おおかみこどもの雨と雪」舞台探訪記事をお届けしたいと思います。
当サイトでは「時かけ」「サマウォ」のみならず「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!」や初監督作品である「デジモンアドベンチャー劇場版1作目」まで細田監督作品の舞台を取り上げているので、今回もやらないわけはないのですw
公開初日に国立に行った以降も、1年以上かけて東京、富山、神奈川、茨城のあちこちに点在する舞台モデル地を巡ったのでかなり網羅出来ていると思います。
「おおかみこどもの雨と雪」登場地点概要
「おおかみこどもの雨と雪」で舞台となったのは大きく分けると富山と東京周辺の2ヶ所ですが、それぞれ以下のような地点が登場しています。
- ◆国立市周辺
一橋大学
大学通り- この作品出でてくる風景で特に印象的なのは、花が移り住んだ古民家や雄大な自然の景観など富山の景観の方ではないかと思いますが、東京の都会の景色もストーリーの重要な要素のひとつです。その中で最も多く登場したのがJR中央線国立駅を中心とするエリア。花が通い、<彼>と出会った場所でもある大学は「一橋大学」で、駅と大学を結ぶ「大学通り」の景色も繰り返し登場しました。他にも花がアルバイトしていたクリーニング屋や、<彼>が「おおかみおとこ」であることを花に告白した場所も国立市内に実在しています。
詳細はこちら。
- ◆その他東京都内、関東近郊
西荻窪の関根橋
横浜自然観察の森- 花の大学とアルバイト先は国立ですが、<彼>と暮らした家は都内の別の場所にあるという設定なのかも知れません。二人の日常生活が描かれるシーンでは都内各地の景色が描かれていました。何気ない都会の風景が多いのでまだ特定できていないカットがありますが、分かった中では杉並区の西荻窪駅周辺や三鷹、井の頭公園などがありました。
このほか、作中では富山にある事になっている「自然観察の森」も、実はモデルは関東近郊。神奈川県の横浜自然観察の森と、茨城県の牛久自然観察の森の2つをロケハンして作中の景色が作られたようです。
詳細はこちら。
- ◆「花の家」
- <彼>の遺した写真を頼りに富山に移り住んだ花たちが暮らす家は、細田監督の生まれ故郷である富山県中新川郡上市町にある築120年にもなる古民家がモデルとなっています。作中の通り人里離れた山間部にあり、作品の世界をそのまま感じることができます。映画公開以来「聖地」として作品ファンの間で大きな人気を博しており、現在では「おおかみこどもの花の家」として親しまれています。
上市町内にはこの家の他にも畑や商店など、花の家周辺の景色が多数実在しています。詳しくはこちら。
- ◆小学校
- 古い木造校舎が特徴的な、雨と雪の二人が通った小学校も富山に実在しています。この学校のモデルは滑川市立田中小学校。昭和11年築の旧校舎は本作公開後しばらく現役校舎として使われていましたが、耐震性に問題が指摘されたため一部を残して取り壊されてしまいました。取り壊し前の2013年1月に校舎一般公開が行われた際、校舎内も含めて撮影させていただけましたので公開しております。詳しくはこちら。
- ◆立山周辺(室堂、称名滝)
みくりが池- 富山の雄大な自然の景色もこの作品の魅力の一つ。中でもおおかみ姿の雨が「先生」と一緒に山中を駆け巡る中で見た室堂平の「みくりが池」の景色は特に印象敵ではないでしょうか。同じ立山の「称名滝」もその雄大さは他に類を見ないレベル。どちらの景色も一見の価値ありです。詳しくはこちら
- ◆上市町の様子
- 作品公開から間もない2012年の8月頃に上市を訪問したのですが、その際駅の観光案内所を中心に「おおかみこどものふるさと 富山県上市町」として盛り上がりを見せていました。作中に登場する景色ではありませんが、その時の様子を写真に収めてきましたのでここで合わせて紹介します。詳しくはこちら
国立市 一橋大学
主人公・花が通っていた「東京の外れにある国立大学」のモデルとなった一橋大学。キャンパスは中央線国立駅から、洒落た並木道を歩くこと数分のところに広がっています。さほど広くない敷地の中に重厚なヨーロッパ風の校舎が点在している光景は、大学構内というよりは公園や歴史的建築物を移築展示する野外博物館にでも居るような感じでした。実際講堂の一部は国の文化財にしていされているものもあります。このキャンパスは学外者の立ち入りも許可されているようで、散歩に来たとおぼしき人もちらほら。作中では講堂の前で小さいこども達が遊んでいるシーンが有りましたが、そのような光景も現実に見られるのかも知れませんね。
この場所の探訪は映画公開初日に1回見ての記憶を頼りに手元の参考資料もパンフレット以外何も持たない状態で突発的に行ったため、どこが出てきたのかも曖昧な状態でした。なので劇中に登場したカットと完全一致というわけにはいきませんが、まぁ雰囲気だけでも伝われば、と思いますw
というわけでまずキャンパスの入口から。一橋大の国立キャンパスは大学通りと呼ばれる並木道を挟んで東西に別れていますが、作中で出てきたのは西側でした。重要文化財の兼松講堂がある側ですね。
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作中では校門から校舎が見えていましたが、実際には見えず。季節的に木々が茂っているせいかも?
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作中の校門からのシーンで見えてた時計塔のある校舎はこれです。
花が<彼>に初めて声をかけた直後、転んで泣いているこどもを<彼>が優しく起こしてあげたのを見るシーンはこの建物の正面玄関から外を見た構図でした。ちなみにこの建物は後のシーンでも登場する付属図書館が入っている棟です。小説版では記述があるのですが、一橋大の図書館は蔵書の充実ぶりが特徴だそうで、「大学図書館ランキング」でも度々1位になっているようです。
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作中カットを再現した写真が無いので、撮影ポイントを写した写真を掲載します(何
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国立市 大学通り
大学周辺の景色も多数登場しています。駅からキャンパスへまっすぐ伸びる「大学通り」と呼ばれる並木道は度々登場しました。
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大学通りの時計と信号。
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両脇が自転車に埋め尽くされている大学近くの歩道。
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花が白十字前に居る<彼>を見つめるシーンで何度か出てきた電話ボックスのある景色も、確かに白十字の道路挟んで向かい辺りにありました。
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花の動きに合わせてピントが奥から手前に動く演出があったので再現してみましたw
花と<彼>がよく待ち合わせをしていた「白十字」という名前の喫茶店も実名そのままで大学通りに存在しています。この店だけでなく隣の店の看板までそのまま登場していました。
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喫茶白十字前。作中カットに合わせて撮ろうとすると街路樹が茂りすぎてて店の看板がよく見えなくなってしまいましたw
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というわけで店の前から。歩道は余り広くないのでいくら嬉しくても抱き合ってくるくる回るのはやめましょう(何
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花がずーっと待ち呆けてたときにいたのはこの辺。
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時間帯を変えてシャッターが閉まっているバージョン。作中ではシャッターは無地でしたが実際は花柄が描かれていますね。
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隣の「月船」という店の看板も作中にそのまま出てきます。
この通りは毎年開催されるクリスマスイルミネーションが風物詩となっていますが、その模様も作中で描かれていました。2013年12月にその模様を撮影してきたので掲載します。
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イルミネーションに彩られる大学通りの並木道。作中の時計が20:55を示していたのでその時刻に撮影してみましたw
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脇道の公衆電話付近
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白十字前で<彼>を待つ花のシーンを時間帯合わせて。
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冬の寒い中閉店後もひたすら<彼>を待ち続ける花
(おまけ)2013年12月21日(日本テレビ系「金曜ロードSHOW!」で地上波初放送された翌日)に訪問したところ、店先に「おおかみこども」のポスターが貼られており、店内では雨と雪をかたどったクッキーが販売されていたので紹介しておきますw
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白十字店頭に貼られていた作品のポスター
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雨と雪クッキー
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国立市 その他
国立市内は大学通りの他にも何カ所か登場します。
まずは花がバイトしていたクリーニング屋。作中でも「ほくしんクリーニング」の文字が見て取れましたが、これまた実名で国立駅近くに存在しています。看板に「DRY CLEANINGS」の文字こそ無いものの、建物の構造や上に焼肉モランボンが有る点なども忠実に作中で再現されていました。
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花のバイト先。場所柄花のようにここでバイトしてる一橋の学生もいるかもしれませんねw
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花のバイト先・夜バージョン
<彼>が花に自分が「おおかみおとこ」であることを告白したシーンは、住宅地の階段を上った先にある見晴らしの良い高台が舞台でしたが、これも国立駅の近くにありました。
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住宅街の中を通る階段。途中に自販機があるのが特徴的。
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階段の上から花と<彼>がやってくるのを見下ろした構図。
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この階段は途中で曲がっているのですが、一番上から見下ろしたカットもありました。
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作中カットではありませんが下から見上げるとこんな感じです。思ってたほど高い丘ではない印象。
作中ではこの場所から中央線の高架が見えていましたが、実際には見えませんでした。
なお、<彼>が花に告白した高台そのものはこの階段を上った先にあった空き地ではないかという情報をコメント欄でいただきました。現在はもう家が建ってしまっていますが、2011年(公開前年)までは空き地で自由に入れたそうです。監督の取材時期から公開までだいぶ時間が経っているため景色の方が変わってしまったというよくあるパターンですね…
作中で登場したのと同じ冬の夜に撮るとこんな感じになります。
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なおこの階段は閑静な住宅街の中にあり、周辺住民以外が通ることも少ないような場所にあります。実際に行くとテンションが上がってしまうことは請け合いですが、大きな声で話すとか、長いこと写真を撮り続けるとか、事情を知らない人から見たら不審に思われる行為はくれぐれも避けるようお願いします。
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西荻窪周辺
花と<彼>が東京都内で暮らしているシーンで登場する地点は、国立周辺だけではなく中央線沿線の各地に点在しているようです。特に集中しているのは杉並区西荻窪周辺。雪が体調を崩した際、花が小児科か動物病院のどちらを受診させるか迷っていたシーンで出てきた交差点と、大雨の中おおかみおとこの<彼>が死んでいたあの川のモデルがこのエリアにありました。
交差点については関連書籍で「杉並区にある、十字路なのに道が直角に交わっていない交差点」というところまで明らかにされていたのですが、これは西荻北4丁目にある交差点がモデルのようでした。実際の景色にかなり手を加えて背景画がつくられているようで、左側の作中では小児科になっている建物や街灯が一致するぐらいで、現地へ行っても余り「それっぽく」はありませんw 道路が交わる角度も微妙に変えられている印象です。細田監督作品では「時かけ」のここのように、交差点を二者択一の象徴として使う演出が多いですね。その演出をより強調するためにわざわざ交差点の形を変えて描いているのかなと思われます。
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道の交わる角度は確かに特徴的な角度ですが、作中のような見た目はどうやっても再現できません。
先ほどの交差点の近くを流れる善福寺川も舞台の一つです。
大雨の中、おおかみおとこの遺体が収集車に回収されようとしているのを花が見つけたシーンは、西荻の駅からまっすぐ北へ行ったところにある関根橋が舞台です。関連書籍に場面カットが掲載されていたので現地で詳細に比較してみたのですが、周りの建物も含めてほぼ完全に一致しました。ただ欄干が作中の印象よりもだいぶ高く、また周りの建物も橋から少し離れた場所にあるものが描かれているので、自分の目で見ると作中とは若干異なる印象を受けました。中望遠ぐらいで写真に撮ると確かに結構よく一致するんですけどね。
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関根橋から見た善福寺川。カメラを持ち上げて中望遠で無理矢理撮るとほぼ作中の構図になりました。
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川面。今は夏なせいか結構草が生い茂ってます。水深は作中の描写の通りかなり浅いです。
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清掃業者の作業員が川面へ降りるときに使ったハシゴは作中の位置にはありませんでしたが、すぐ近くの別の橋の近くにはそれっぽい位置関係で実在していました。
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花が歩いているシーンで登場した先ほどとは逆向きの構図も後ろの建物が一致していました。欄干に施された魚の装飾は作中では描かれていなかったかな?
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あとこんな角度で上から見下ろしたような構図も登場しています。
橋のシーンの直前、<彼>が帰ってこないのを心配した花が雨の中家の周りをあちこち探し回るシーンで登場した住宅地の中の坂道もこの関根橋のすぐ近くにありました。
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関根橋の二つ下流にある丸山橋から駅の方を見た景色。
なおこの西荻窪のカットについては当記事の初回公開後にコメント欄で教えていただいた情報で場所が判明しました。情報提供して下さった皆様に感謝いたします。ありがとうございました。
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三鷹
姿が見えない<彼>を捜して花が歩き回るシーンでは西荻窪以外も登場しています。その一つがこの中央線の高架の下を潜る歩道。三鷹駅から東へ数分歩いたところにあるアンダーパスを北から見たものでした。
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中央線の高架下を通る道路。コンテにも実際に「車が行き交う中央線の高架下を歩く花。」との記述がありました。
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井の頭公園
雪と雨が小さい頃、花が二人を散歩に連れて行った公園も都内に実在します。関連書籍などに明記されているとおり、井の頭公園や小金井公園がモデルです。小金井公園の方は機会を逃し続けて未だ行けてないのですが、井の頭公園では関連書籍に載っていたのと全く同じカットを発見。2つの公園の名前が挙げられていると言うことは、両方の公園からイメージだけを持ってきてアレンジしているのかなと思っていたのですが、実際に行って見たら木の枝振りまで完全に一致する場所が見つかってびっくりでしたw
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吉祥寺駅方面へ抜ける階段や野外ステージが有る場所からボート池を挟んでちょうど反対側の辺りを撮った写真。右奥の木の枝が池の方へ大きく垂れ下がっている様子なんかも作中カットでそのまま描かれています。オフィシャルブックP.20に対応する場面が載っていますので、お持ちの方は是非見比べてみてくださいw
シーン的には紅葉の時期だったので、ここまで一致するなら紅葉の時期にまた来たいと思いますww
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横浜自然観察の森
作中では富山だけどモデルは関東にあるのがこの場所。花が就職した「自然観察の森」のモデルについてです。
作中では「新川自然観察の森」という名前なので、上市町の属する中新川郡周辺にあるという設定になっているのでしょうが、その景色は神奈川県の横浜自然観察の森と、茨城県の牛久自然観察の森をミックスしたものをモデルに作り上げられたようです。
横浜の方はエンディングのテロップにも記載されていますが、牛久については、横浜自然観察の森のブログにて、「自然観察の森のシーンのうち野外施設のカットについては牛久自然観察の森がモデルになっている」との記述があったことで判明しました。(※2015年現在閲覧不能)
というわけでまずは横浜の森から紹介します。そもそも「自然観察の森」とは、自然保護教育の推進を目的に、当時の環境庁(現・環境省)が主体となり1984年から全国10箇所に作られた施設で、大都市近郊に残された自然を保護しつつ、近隣の市民が自由に触れあうことが出来るよう整備されています。横浜の森は市の最南端、鎌倉市との境界付近に位置しています。三浦半島の付け根の丘陵地帯に残されていた雑木林を中心に草地や池などもあり、都会の近くにありながら様々な生き物が生息しており、観察することが出来ます。
「おおかみこども」に登場したのは、森の情報を提供する拠点となる自然観察センター。建物そのものが作中の「新川自然観察の森」のセンターとして描かれていました。
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横浜自然観察の森 自然観察センター。建物の形だけでなく、前の石畳もそのまま描かれています。この写真のように構図を合わせようとすると写らないのですが、作中で描かれているベンチもすぐ後ろにありました。
自然観察の森のブログでもおおかみこどもの舞台となったことが紹介されているのですが、それによるとセンターの中もモデルとなっていたそうです。しかし、2011年夏から2012年春にかけてリニューアルが行われたため、残念ながらロケハン当時の景色はもう残っていませんでした。
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ちなみに現地にもおおかみこどものポスターと、上でリンクしたブログ記事の印刷が貼られていましたwww
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観察の森の中をちょっと歩いてみましたが、とても横浜市内とは思えない景色のとこもありましたw
横浜自然観察の森へのアクセスは、JR東海道線・横須賀線の大船駅から神奈川中央バスで25分、または京急線の金沢八景駅から神奈川中央バスで15分ほどです。詳しくは公式サイトをご覧下さい。
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牛久自然観察の森
続いて牛久の自然観察の森の景色。ここのモデル風景で一番の目玉はこれ。雨が花に森の様子を熱く語って聞かせてるシーンで登場した、ネイチャーセンター内にある「ふるさとの自然」の展示のモデルはここにありました。
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ちょっといろいろ置かれちゃってますが、展示の構造は作中と同じです。
作中では「ふるさとの自然」というタイトルになっており、描かれている絵にも立山連峰が描かれているなど富山仕様になっていましたが、絵コンテを見たところ、この場所にあったのと全く同じ絵と「森のようす」の文字が描かれていたので間違いないでしょう。(絵コンテ集P.266に掲載。シーン88カット1~2。)
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正面の絵を拡大。絵コンテにはこれと全く同じ絵が描かれています。
横浜自然観察の森の項目で紹介した横浜の森のスタッフブログによると、野外施設のモデルもこの牛久の森とのことだったので園内をくまなく回ってきましたが、どこもかしこも似たような雑木林の景色で具体的にどこがモデルになったのかはイマイチ特定できず…w しょうがないので、なんとなくそれっぽいなと思った写真を何枚か掲載してお茶を濁すことにしますw
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園内の雑木林。
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ここの森は全体的にこんな感じの雑木林が広がっています。
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散策路のようす。
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水場もあり、運が良ければ鳥類も観察できるようです。
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ネイチャーセンター外観。大まかな構造は横浜のと似てますね。
牛久自然観察の森へのアクセスは、上野から土浦・水戸・勝田方面の常磐線に乗り50分前後の牛久駅で下車後、コミュニティバス「かっぱ号」の「小坂団地ルート(左回り)」に乗り換えて約15分です。概ね1~2時間間隔で1日6便の運行なので、行かれる方は予め時刻を確認してからのほうが良いと思います。時刻表はこちら。自然観察の森自体も、常時入れる横浜の森とは事なり開園時間、休園日の設定があるので、そちらも公式サイトなどでご確認下さい。
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富山 室堂
この作品のメインの舞台はここまで紹介してきた東京ではなく、細田監督の生まれ故郷である富山県上市町とその周辺です。富山の舞台については、現地在住の「こっそり支援」さんが素晴らしい写真で詳細なレポートを公開されているので、ここで改めてやる必要もないかなと思いはしたのですが、折角行ってきたので報告も兼ねて掲載したいと思いますw
富山県内の舞台のうち、「花の家」がある上市町にあるモデル地についてはおおかみこどもの雨と雪 舞台探訪(聖地巡礼) 花の家&上市編、雨と雪が通った小学校のモデルである滑川市立田中小学校についてはおおかみこどもの雨と雪 舞台探訪(聖地巡礼) 小学校編とそれぞれ別ページにて紹介していますのでそちらをご覧下さい。このページでは、雨が「先生」と山の中を駆け回るシーンで登場した立山連峰の景色と、映画公開直後から舞台の町として盛り上がる上市町の様子を紹介します。
まずは立山連峰の山中にある室堂平周辺から。山岳観光ルートとして名高いこのエリアですが、名所の一つ「みくりが池」は、雨が先生に連れられて山中を駆け回っている最中に見た湖と雄大な山々の景色のモデルとなっています。作中でも息を呑むような美しさの景色として描かれていましたが、実際の景色もまさにそんな感じ。アニメの背景画って結構現実よりもより美しく、より印象的に描かれていたりすることもよくありますが、ここの場合は実際の景色の方がより迫力があり、本当に見事な景色でした。
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みくりが池温泉の近くから見たみくりが池と立山連峰の山々。小説版にも書かれていたように鏡のような湖面が見事でした。
この周辺で作中に登場するカットはこの1カットだけなのですが、この景色を見に来るだけでも来た甲斐は大いにありました。日本じゃないみたいとかそれ以前に、もはやファンタジー世界の景色みたいで最早現実感ないレベルw こんな景色の場所が実在してたんですね…
ちなみに撮影地点の標高は2405m。今までアニメの舞台探訪でいろんな場所へ行きましたが、最高地点の記録はぶっちぎりの更新ですww
せっかくの美しい景色なので、周辺の景色もいろいろ紹介します。
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ターミナルから見た遊歩道の入口。ここから湧いてる湧き水はものすごく冷たくて美味しかったです。
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遊歩道はちゃんと整備されていますので本格的な登山という感じではありません。ただ、石畳が結構ゴツゴツしているので最低限スニーカーは必須かと思います。
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みくりが池を作中カットとは別方向から。中央奥の雲に隠れそうになっている山が剱岳です。手前の白いのは雪渓。8月中旬でもあちこちに雪が残っていました。
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雲は夏っぽいのに雪景色な不思議w
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雪の上を歩けるところもありました。作中みたいに滑っちゃダメですよww
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「室堂」の地名の由来となった、古くから有る山小屋。現存する山小屋としては日本最古のもので、今から300年ほど前に建てられたものがそのまま残っているそうです。
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高山植物のチングルマ。
室堂関連の最後に小ネタを一つ。標高2450mの高地とはどんなところかってのを視覚的に示してみました(何
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室堂(標高2450m)で空にしたペットボトルのフタを閉めたまま富山市街(標高7m)に持って帰ってきたら、気圧差で見事に潰れましたww
山の自然を守るためにゴミは全て持ち帰ることになっていますし、ちょうどいいやと思いやってみたら思いの外潰れて楽しかったですw
ただこれだけ気圧差があるってことは、室堂周辺であまりはしゃぎすぎると高山病の症状が出るかもしれないので注意が必要かもしれません。僕も現地では妙に息切れするなと言う印象がなんとなくですけどありました。
ちなみにみくりが池までのアクセスは、山の上の割にはそんなに大変ではありません。北アルプスの山脈を貫いて富山県と長野県を結ぶ山岳観光ルート「立山黒部アルペンルート」の最高地点、室堂ターミナル(標高2450m)から、整備された遊歩道をしばらく歩くだけで到達できます。ターミナルから写真を撮りまくりながらものすごくゆっくり歩いても30分ぐらいでした。
室堂までは自家用車の乗り入れが禁止されているので、電車、ケーブルカー、高原バスを乗り継ぐか、観光シーズンに運行される富山市街などからの直行バスを利用することになります。僕は乗り継ぎルートを選択。富山地方鉄道の電鉄富山駅を朝5時42分に出発する立山行きの始発からスタートし、立山駅からケーブルカーに乗り換えて、7分で標高約1000mの美女平へ。そこからさらに高原バスに乗り換えて約1時間という行程で、9時頃に室堂に到着しました。所要時間の合計以上の時間が掛かっているのは、途中ケーブルカーが混雑していて1時間以上待たされたため。2012年お盆の最混雑日をわずかに過ぎた辺りで訪問しましたが、ピークシーズンど真ん中だともっと混むこともあるそうなので注意が必要です。電鉄富山駅ではケーブルカーの時間指定券も含めた室堂までの通し乗車券を販売しているので、行かれる方はそれを使うのが便利かと思います。いちいちチケットカウンターに並ぶ手間も省けますし、立山駅に到着するよりも早くにケーブルカーのきっぷを買えるので、埋まらないうちに購入できるメリットもありそうです。
このように行くのはそれほど困難な場所ではありませんが、やはり高山地帯であることに変わりはないのである程度の注意は必要かと思います。僕が行ったのはまだまだ夏真っ盛りの8/18ですが、室堂周辺の気温は15℃前後。空調の効いたバスを降りたら外の方がよっぽど涼しかった、というか風が吹くと寒いレベルでしたw また山の天気は変わりやすいとよく言われているとおり、着いた頃は晴れていたのですが、ものの1時間でみるみる雲が湧いてきて、終いには雨がぱらつき出す始末。平地は暑いからといって半袖で行ったりすると確実に風邪を引くレベルなので、アルペンルートのHPなどを参考に服装には注意した方がよいかと思います。
また金額的にも電鉄富山~室堂の往復でひとり6530円と結構な額になっていますので、お財布にはあまり優しくありませんww ただ、あの景色を見るためならそこまでする価値もあると思いましたので、おおかみこども探訪と周辺の観光を兼ねて行ってみるというのはオススメだと思いました。
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富山 称名滝
室堂から立山駅へ下りてきた後、再び登って「称名滝」へも行ってきました。この滝は雨が「先生」に連れられて水を飲みに来たシーンやラストシーンなど何度か登場した大きな滝のモデル。落差が350mもあり、日本で最も高い滝なんだとか。GWの4月下旬~11月頃までは富山地方鉄道立山駅から「称名滝散策バス」という直通バスが出ているような有名観光地です。(所要25分、500円) バスの終点から20~30分ほど歩いたところに滝を見渡す展望台が設置されており、轟々と水が落ち続ける大迫力の景色を楽しむことが出来ます。
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滝見台から見た滝。以前ゴールデンウィークに来たときは右側にあったハンノキ滝は夏になると消滅すると聞いていたとおり、今回はありませんでした。
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滝見台手前の橋からは上から下まで全景が見られます。滝まではまだ少し距離があるハズなんですが、しぶきがものすごいですwww
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滝壺には虹が架かったりも。
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ラストシーンでおおかみ雨が遠吠えしてたのはこの上という設定。
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同じラストシーンで雨に助けられた花がいたのは、称名滝のだいぶ手前にある駐車場です。立山駅からのバスもここが終点。実際にはこの場所から滝は見えません。
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駐車場から見える山肌。「悪城の壁」の一部ですね。ここを雨が駆け上っていった感じ。
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バスで上がってくる途中から見える岩壁の方が迫力はあるかも。ラストシーンの崖はこの辺一帯を色々混ぜているんでしょうかね。
この場所、有名観光地であるためこの映画が公開されるより前に普通の観光で訪れていましたw僕が行ったのは2010年4月30日。標高の高い立山はその日でもまだ雪解けを迎えきっておらずあちこちに雪が残っており、歩いている間に小雪がちらついてくるほど。観光シーズンもその日から始まったばかりで、滝の水量も観光案内で見るほど多くありませんでした。(本格的な雪解けを迎えるこの後の季節が滝の水量が最も多くなる時期です。)先ほど紹介した夏の景色とはまた違った雰囲気がありますので、そちらも合わせて紹介します。
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GW冒頭、まだまだ冬景色の称名滝。水量の少ない夏には見られない「ハンノキ滝」(写真右側の滝)が見えていました。
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まだ雪が残る悪城の壁
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以下イメージ映像的な感じに、付近の山の斜面。
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4月下旬なので流石に溶け始めているでしょうが、それでもまだ深い雪が残っていました。
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富山 上市町
室堂まで行った翌日には上市の方へも行ってきました。富山県
そのような形で上市の風景が登場したことを受けて、地元上市町は大々的なタイアップを行っています。封切り前に監督を招いた先行試写会が行われた他花、雪、雨の3人に特別住民票が発行されるなど、「おおかみこどものふるさと・富山県上市町」として盛り上がりを見せています。
上市へは富山駅から富山地方鉄道の黒部・宇奈月温泉方面行きに乗車することになるのですが、実は富山駅の時点から「おおかみこどものふるさと」の盛り上がりを感じられますw 公開当時は上市町と富山地方鉄道が協力して、「『おおかみこどもの雨と雪』記念乗車券」というものが発売されていました。映画の公開された2012年7月21日に発売開始で、その後しばらく販売されていました。
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電鉄富山駅に貼ってあった記念乗車券発売のお知らせ。
電鉄富山駅から「地鉄電車」に乗り込んで約25分、上市駅に到着。この場所は作中に登場しているわけではありませんが、駅構内にある観光案内所では「おおかみこどものふるさと」として上市をPRするために、ものすごくたくさんいろんなモノが置かれていますw その様子を覗いてきましたので紹介します。
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駅の中にある観光案内所。外観からしておおかみこども押しですw
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先ほど書いた花たちの特別住民票もここで展示されています。(他に役場でも展示されているとか)
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細田監督直筆イラスト入りの記帳ノートや映画のチラシ、さらには関連書籍など様々なモノが展示されています。上市町オリジナルのクリアファイルは1枚250円。
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寄せ書きは上映会をしたときに書かれたものだとか。サマーウォーズの舞台・長野県上田市にも持って行ったそうですよ。
これら展示の他、案内所内に置かれたモニターでは日本テレビ系列で放送されたメイキング特番の映像が流されているなど、もう完全におおかみこどもモードとなっていますw もちろん職員の方々も作品のことを詳しくご存じで、皆さんとても気さくなのでロケ地への行き方からメイキング特番の撮影裏話まで、いろんな事を聞かせてくださいました。アニメファンにとって、舞台となった場所へ行って、現地の方とそのアニメの話が出来るって言うのはとても嬉しいことですよね。
なお個人的なできごとになってしまいますが、僕がこの場所を訪れたとき、観光案内所の方との会話が軽く盛り上がったりしたんですが・・・今回上市では時間があまりないので、案内所とノートを見に来ただけという話をしたら、なんと、「わざわざ遠くから来られたんだし、棚田とか車で連れてってあげる」とご厚意で案内してくださいました……!!まさかそんなことになるとは予想だにしていなかったのでびっくり!見られないと思っていた景色を見られたことだけでなく、「上市町の職員の方にワゴンで案内してもらう」というの自体が、作中で家探しをしていた花さんの追体験って感じでとても楽しかったですw その節は本当にありがとうございました…!
そんな感じで案内していただいた、上市町東種地区にある棚田やその周辺の名所、更に後日改めて時間を作って訪れた、山間部にある「花の家」については、おおかみこどもの雨と雪 舞台探訪(聖地巡礼) 花の家&上市編で紹介していますので、良かったら引きつづきご覧下さい。
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◆「おおかみこどもの雨と雪」舞台探訪シリーズ
・トップページ:概要と国立市周辺、その他都内各地、富山の室堂(みくりが池)、称名滝の紹介と上市町の様子について。
・「花の家」&上市編:富山県上市町にある「花の家」のモデルとなった古民家とその周辺について。
・小学校編:雨と雪が通った小学校のモデルである富山県滑川市立田中小学校ついて。
更新履歴
初回記入:2012.07.23
2回目更新:2012.08.02
3回目更新:2012.08.29
4回目更新:2012.09.15
5回目更新(国立イルミネーション写真追加、コメント大幅改稿、サイドバー設置):2015.07.10