海月姫 舞台探訪 |
2010年10月よりフジテレビ系列・ノイタミナで放送が始まった「海月姫」。
当サイトでは半年間にわたり執念深く舞台を追いかけた「デュラララ!!」の大森貴弘監督の次回作ってことで、ストーリー的な意味と舞台探訪的な意味両方から期待して見始めてみたんですが、予想通り舞台が実在しましたw
といっても、誰もが知ってる渋谷の繁華街なんですが。
ただそれ以外にも、よくよく探してみたらメインの舞台となる、主人公達が暮らしている下宿「天水館」のモデルも都内に実在するのを発見。
そちらも併せて行ってきました。
(2010.11.10更新)
2~3話でまた新たなカットが何カ所か出てきたので撮ってきました。ついでに1話で不明だったところが特定されたのでそこも。
西早稲田 | |
主人公・月海を始めヲタクな女子達が共同生活を送る「天水館(あまみずかん)」。レトロな洋館風のデザインが特徴的な建物ですが、これにはモデルが存在します。それがこれ、西早稲田にある「日本館」という下宿。作中では「男子禁制」でしたが、実際には正反対の男子専用下宿だそうです。建てられたのは昭和11年だそうですから、もう70年以上の歴史がある建物です。 | |
横から。 | |
反対側の側面。 | |
周囲の景色はあんまり一致しないみたいです。 |
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対面はちゃんと一致するんですけど。 |
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2話と3話で出てくる階段。作中の位置関係的には天水館と鯉淵邸の間って感じでしょうか。実際の位置も天水館のモデルのすぐ近く。早稲田通りと明治通りの交差点にあります。 | |
上から見た図。手すりが馬の頭をかたどったモノになっています。階段下には流鏑馬(やぶさめ)のレリーフも。 |
神楽坂 | |
1話で天水館からペットショップへ行く途中の道。西早稲田近郊では見つからなかったけど緻密に描かれているのできっとあるはずだと思っていたら、どうやら神楽坂にあるらしいという情報をキャッチしたので行ってきました。すると確かに一致。しかしなぜこんなところ? | |
神楽坂の景色が発見されたので、周辺を探してみたらもしかして?というスポットも発見。3話で出てきた公園は白銀公園じゃないでしょうかね?遊具の形がとてもよく似ています。ただ、ベンチやその他は余り一致しないんですよね・・・デュラララ!!の実績があるだけに、大森監督の作品なら背景は忠実に描かれているんじゃないかと思えるので、もしかしたら別のもっと似た公園があるのかも知れません。 |
池袋 | |
蔵之介によってメイクアップさせられた月海が「こんな姿を見られては裏切り者の烙印を押され池袋乙女ロードで首に晒されてしまう──!」と狂乱してたときに出てきた池袋乙女ロードの景色。大森監督作品の探訪はやっぱり池袋に行き着くのか(何) しかしデュラララ全話探訪の中でサンシャインは何度か撮りましたが、この角度で撮った記憶はありませんw 使い回しとかはしないんですねww | |
今回特定したのはこれだけ。
クラゲのクララに会いに行ったペットショップとその道中もかなり緻密に描かれているので実在のモデルがあると思っていますが、未だ特定できていません。
ただ西早稲田と神楽坂という風に位置関係を無視されると、捜索は容易じゃなくなるので特定は難航しそうです。
まぁ、デュラララ!!での実績がある大森監督の作品ですし、twitterでロケハン行ってきたとのつぶやきも度々確認されているので、どこかに実在はしていると信じていますがw
ところで、デュラララ!!の舞台探訪を散々やりまくった後に同じ大森監督が作ったこの作品の舞台探訪をすると、「大森監督はどういう構図が好きなのか」というのが見えてきた気がしますw
探訪写真で比較してみるとこんな感じ。
まず、「街灯」はよくアップで映されますね。左は今回の、右はデュラララ!!13話探訪より
デュラララ!!では街灯アップが他にも多用されてました。
それからもっと印象深いのは「信号」ですかね。
特に歩行者用信号が多く、赤/青の違いで状況やキャラの心情の変化を描写するって手法はよく使われます。
(デュラララ!!21話探訪より)
さらに信号は、真下から見上げるように描くのもお好きな様子w
(デュラララ!!6話探訪より)
こういう写真、結構撮るの大変なんで探訪者としても印象に残りやすいカットですw
舞台探訪をすることで、その舞台を実感するだけじゃなく、こういう風に監督の好みとかもなんとなく体感できて、作品をより深く見る一助となることもあるんだなーと、実にキョーミ深い経験でしたw
更新履歴
初回記入:2010.10.20
2回目探訪の写真を追加:2010.11.10