海月姫 舞台探訪
探訪日:2010/10/17(西早稲田、渋谷)、2010/11/06(神楽坂、西早稲田、池袋)

2010年10月よりフジテレビ系列・ノイタミナで放送が始まった「海月姫」。
当サイトでは半年間にわたり執念深く舞台を追いかけた「デュラララ!!」の大森貴弘監督の次回作ってことで、ストーリー的な意味と舞台探訪的な意味両方から期待して見始めてみたんですが、予想通り舞台が実在しましたw
といっても、誰もが知ってる渋谷の繁華街なんですが。

ただそれ以外にも、よくよく探してみたらメインの舞台となる、主人公達が暮らしている下宿「天水館」のモデルも都内に実在するのを発見。
そちらも併せて行ってきました。

(2010.11.10更新)
2~3話でまた新たなカットが何カ所か出てきたので撮ってきました。ついでに1話で不明だったところが特定されたのでそこも。

西早稲田
 主人公・月海を始めヲタクな女子達が共同生活を送る「天水館(あまみずかん)」。レトロな洋館風のデザインが特徴的な建物ですが、これにはモデルが存在します。それがこれ、西早稲田にある「日本館」という下宿。作中では「男子禁制」でしたが、実際には正反対の男子専用下宿だそうです。建てられたのは昭和11年だそうですから、もう70年以上の歴史がある建物です。
 
 横から。
 
 反対側の側面。
 
 
 周囲の景色はあんまり一致しないみたいです。
 
 
 対面はちゃんと一致するんですけど。
 
 2話と3話で出てくる階段。作中の位置関係的には天水館と鯉淵邸の間って感じでしょうか。実際の位置も天水館のモデルのすぐ近く。早稲田通りと明治通りの交差点にあります。
 
 上から見た図。手すりが馬の頭をかたどったモノになっています。階段下には流鏑馬(やぶさめ)のレリーフも。


渋谷
 ここからはみんな知ってる渋谷の景色。月海が「腐った女の子」でありながら果敢にも休日の渋谷に出陣しようするのを、天水館のみんなに止められるシーンで何カ所か写る「いかにも渋谷らしい景色」の数々。
 最初に映されたのはお馴染み109。信号を見上げた構図で描くのはいかにも大森監督らしい画だと思いますw
 
 次はハチ公前の横断歩道を渡りながらセンター街を撮った画。作中画像をよく見てみたら今は亡き「さくらや」が存在していたので、ロケハンが行われたのは2010年2月28日以前ってことになりますね。
 
 つづいてスペイン坂。ここも渋谷有数の人が多い通りですね。
 
 そして最後は渋谷の文化の中心基地・PARCO。渋谷に「公園通り」って有りますけど、「PARCO(=イタリア語で「公園」)」が有るから「公園通り」という名前が付けられたんだそうですよ。
 
 
 OP後のCM明けてAパート。月海が実際に渋谷にやってきたシーンです。最初は忠犬ハチ公像。まさか右に写ってる木の枝まで完全に再現されているとは思わなかったwwww
 
 次はSHIBUYA TSUTAYA前の信号機。
 
 ハチ公前の交差点を見渡した画その1:センター街方面。
 
 その2:109方面。
 
 ハチ公像の周り。
 
 続いてセンター街の街灯。ファーストキッチンの横にあるヤツです。右に写ってる看板は「FK」も上の「碧」もアレンジされることなくそのまま描かれてます。
 
 月海が歩いてたセンター街。多分この辺から見た画。↑の街灯の下から。
 
 センター街の路面。レンガ舗装になってます。
 
 しばらく歩くと辿り着くのがこのスペイン坂。登った先が月海が目指していたPARCOです。さすが大森監督、池袋な某作品でもそうだったように位置関係もばっちりですねw
 
 坂の上から。
 
 目的地は目の前ですが、自分にはあまりに場違いであると思ってしまった月海はここで「討ち死に」。やっぱり帰ろう、戸引き返していきます。
 
 最後は鉄道趣味の人・ばんばに頼まれて月海が撮った渋谷駅前にある「青ガエル」の写真。30年以上前まで東急東横線を走っていた「5000系」の車体を少し短くカットした上で静態保存しているものです。最近はもうハチ公と並んで待ち合わせスポットとして定着している感がありますね。
 


神楽坂
 1話で天水館からペットショップへ行く途中の道。西早稲田近郊では見つからなかったけど緻密に描かれているのできっとあるはずだと思っていたら、どうやら神楽坂にあるらしいという情報をキャッチしたので行ってきました。すると確かに一致。しかしなぜこんなところ?
 
 
 神楽坂の景色が発見されたので、周辺を探してみたらもしかして?というスポットも発見。3話で出てきた公園は白銀公園じゃないでしょうかね?遊具の形がとてもよく似ています。ただ、ベンチやその他は余り一致しないんですよね・・・デュラララ!!の実績があるだけに、大森監督の作品なら背景は忠実に描かれているんじゃないかと思えるので、もしかしたら別のもっと似た公園があるのかも知れません。


池袋
 蔵之介によってメイクアップさせられた月海が「こんな姿を見られては裏切り者の烙印を押され池袋乙女ロードで首に晒されてしまう──!」と狂乱してたときに出てきた池袋乙女ロードの景色。大森監督作品の探訪はやっぱり池袋に行き着くのか(何) しかしデュラララ全話探訪の中でサンシャインは何度か撮りましたが、この角度で撮った記憶はありませんw 使い回しとかはしないんですねww
 


今回特定したのはこれだけ。
クラゲのクララに会いに行ったペットショップとその道中もかなり緻密に描かれているので実在のモデルがあると思っていますが、未だ特定できていません。
ただ西早稲田と神楽坂という風に位置関係を無視されると、捜索は容易じゃなくなるので特定は難航しそうです。
まぁ、デュラララ!!での実績がある大森監督の作品ですし、twitterでロケハン行ってきたとのつぶやきも度々確認されているので、どこかに実在はしていると信じていますがw


ところで、デュラララ!!の舞台探訪を散々やりまくった後に同じ大森監督が作ったこの作品の舞台探訪をすると、「大森監督はどういう構図が好きなのか」というのが見えてきた気がしますw
探訪写真で比較してみるとこんな感じ。

まず、「街灯」はよくアップで映されますね。左は今回の、右はデュラララ!!13話探訪より
 
デュラララ!!では街灯アップが他にも多用されてました。

それからもっと印象深いのは「信号」ですかね。
特に歩行者用信号が多く、赤/青の違いで状況やキャラの心情の変化を描写するって手法はよく使われます。
 (デュラララ!!21話探訪より)

さらに信号は、真下から見上げるように描くのもお好きな様子w
 (デュラララ!!6話探訪より)
こういう写真、結構撮るの大変なんで探訪者としても印象に残りやすいカットですw
舞台探訪をすることで、その舞台を実感するだけじゃなく、こういう風に監督の好みとかもなんとなく体感できて、作品をより深く見る一助となることもあるんだなーと、実にキョーミ深い経験でしたw



更新履歴
初回記入:2010.10.20
2回目探訪の写真を追加:2010.11.10



トップへ戻る



昨日: 今日: