絶対少年・田菜編 舞台探訪記


札幌から東京に帰省した翌々日の2005/9/14。
「絶対少年」田菜編の舞台・田菜のモデルとなった丹那へ行って来ました。
歩と同じように横浜駅から東海道線の下り電車に揺られ、丹那盆地を自転車で駆け廻ってれば現実と虚構の「世界の被膜」も薄くなるってもんですよ(何)
アニメの通りホントにのどかなところで、絶対少年の舞台であるということを抜きにしてもいいところでした。
天気予報では曇とか雨とか出てたのに実際行ってみたらこんなふうにめちゃめちゃ晴れてて、函南駅から丹那までの熱函道路の果てしない登りで死にそうになりましたがね!(爆)
ここでは日記で公開したそんな丹那探訪関連の内容を、ひとまとめにした上で加筆修正し、改めて公開します。

まずは実行決定前のことから。

アニメ「絶対少年」前半の舞台となっていた「神凪(かんなぎ)田菜(たな)」。
ここのモデルとなった場所は伊豆のどこかだという話であるというところまでは聞いていたんですが、具体的にどこであるのかとかそう言う詳しいことは不明でした。
しかし、ちょっと検索してみたら、その地域に縁がある人が書いたのか、函南(かんなみ)丹那(たんな)ではないかという説を発見。
東海道本線の丹那トンネルと新幹線の新丹那トンネルの真上にあたる場所なんですが、確かに音もすごく似てる。
これはもしやと思って調べてみたら、似てるのは音感だけじゃない。様々な面が「田菜」と一致してました。

まず、在来線で東京から2時間という位置。丹那へ行くには東海道線の函南駅か三島駅からバスなりタクシーなりに乗るのが普通のようですが、東京-三島は東海道本線の普通列車で確かにちょうど2時間ぐらい。ついでに、深山姉が歩に言ってた「妹と母親は三島まで買い物に行ってる」という発言とも合致。
場所柄当たり前と言えば当たり前だけど富士山もちゃんと見えるらしいし、「田菜」も「田菜盆地」だけど、丹那も「丹那盆地」。
盆地を囲む山中に高速道路の橋脚みたいなのが描かれてるシーンがあったけど、その道路は「熱函道路」でしょうか。
盆地の中を流れる作中の「啼沢川(なきざわがわ)」に名前がそっくりな「柿沢川(かきざわがわ)」なんてのもあり、「エメラン」こと「エメラルドランド」に対応する別荘地「南箱根ダイヤランド」なる地区もある。この別荘地と柿沢川上流部の位置関係も、エメランと啼沢川上流部の位置関係と同じ。
今日の放送で出てきた「田菜小学校」「田菜幼稚園」にあたる「丹那小学校」「丹那幼稚園」も作中同様同じ場所に併設されてるし、「頭屋の森」に対応する「川口家の森」なんてのもあるらしい。
「猫踊り」ってのも実在。
これは確定でしょう。

せっかくここまで分かったんだから、9月に東京帰ったとき行ってみるか!
どうせまた札幌から「北海道東日本パス」で帰ることになるだろうから、熱海まではその切符で乗車できるし。
時期もちょうど作中と同じ夏だし、雰囲気バッチりっしょ!(作中は中学生の夏休みだからぼくら大学生の夏休みよりちょっと前だけど。)
そう思って「丹那巡礼」実行を決めました。

・・・と思ったのはいいんだが。
なんだかいろいろヤバそうだ。
ネットで検索したところ、丹那までの交通機関は、三島と修善寺を結んでいる伊豆箱根鉄道駿豆線の大場(だいば)駅から田代行きというバス路線が出てて、それが丹那停留所を通るらしいですが、かなりのローカル路線らしく、本数少なそうだし、ネットに時刻表も載ってない。
そして、もしちょうどいい時刻のバスがあったとしても、盆地内の機動力の問題が残る。
小さい盆地とは言え一周5~6km以上はありそうだから、まだ残暑厳しそうな時期に徒歩で巡ったりなんかしたら死にますぜ?(何)
自転車ぐらいは欲しいところだが・・・・折り畳み自転車なんか持ってないし、レンタサイクル借りようと思ったってあることが確認されたのは伊豆箱根鉄道韮山駅だけで丹那まで13kmもあるからそれはそれでキツイ。
反対側の熱海駅とか伊東線来宮駅とかからなら10km前後と、韮山よりは近いし、レンタサイクルもありそうだけど、峠越えをしないといけないので却下(爆)
こういうとき免許持ってればレンタカー借りて万事解決なんだが、無い物は仕方ない。今から取ろうにも授業があまりに詰まっててそれどころではないし・・・

こんな事を思ってたのが6月ごろ。


それからしばらくして、先に巡礼された「かしわ屋さん」のレポを発見。
これを見て「田菜=丹那」説が正しいと確定したわけですが、そこにはちょっと恐れていた事実も書かれていました。

>丹那地区への路線バスは、赤字の為に2年前に廃止されてしまい、交通手段はタクシーしかありません。

うわぁ('A`)
丹那へ向かうバスを運営していた「東海バス」のホームページに路線が乗ってないからまさかとは思っていたんだけど・・・・
この方は果敢にも全行程徒歩で巡られたようですが、9月の暑い時期にそんなことはしたくない。したら冗談じゃなく死ぬし。
ど う し よ う 。
・・・・・・。
よし。折り畳み自転車を買おう!
折り畳み自転車なら他の場所でも使えるし。
何より、自転車で丹那盆地を巡ったらあむとのシンクロ率も抜群だよ!(何)
・・・まぁ函南駅~丹那盆地は距離的には8km弱しかないのに標高差は200mもあってかなりキツそうではありますが(爆)
でも徒歩よりは楽だろう。

というわけで、1ヶ月以上かけて選びに選び、こんなん買いました。



こいつを折り畳んで担いで行けば、丹那までの交通機関の問題も、盆地内の機動力の問題も一挙に解決。
これで準備が整いました。


そして9/14、いざ決行。
9時過ぎに家を出てまずは横浜へ。

文庫版の「序章」での歩と同じく、横浜駅から東海道線の上り列車に乗り込みます。

小説の描写の通り、小田原を過ぎてしばらくすると、正確には小田原の次の早川駅を過ぎると、対岸の見えない海が車窓に広がります。

相模湾ですね。
写真の通り天気も良くきれいでした。

そこからさらに数十分で電車は熱海へ到着。
小説では熱海から先静岡方面へ直通しているような描写でしたが、熱海を境に運営会社がJR東日本からJR東海に変わるため、同じ東海道本線といっても実際に東京方面から函南・三島・静岡方面へ直通する列車は多くありません。
そういう列車に乗ればより「シンクロ率」も高まって気分も盛り上がるだろうけどそれだとちょっと到着が遅くなるのでさすがに断念。素直に、熱海から分岐する伊東線に直通する伊東行きに乗ったので、ここで乗り換えです。

数分の接続で列車は発車して、線路は海を離れいよいよ「箱根の外輪山の下を通る長い長いトンネル」こと丹那トンネルに突入。この真上が今回の目的地なわけです。小説の歩はここでどんどん気分が萎えていったとありましたが、ぼくは逆に高揚していきましたw

熱海まで使ってきた「北海道・東日本パス」ではJR東海が管轄する熱海-函南は乗れないので車掌から一駅分のきっぷ(190円)を買ってたりしたらほどなくトンネルを抜け、函南駅に到着。

 
東海道本線の駅というだけあってホームは長いですが、よくある「ちょっと田舎の駅」って風情でいいですねー。
天気の方も予報では曇だったり雨マークも付いてたりしたし、実際熱海付近で車窓から函南方面を見たらそっちだけ雲がかかってたので少し心配だったんですが、写真の通りきれいに晴れ渡ってました。
いやまぁ、これはこれでこれから自転車で急坂を登ろうというときには熱射病の不安がつきまとうんで困るんですが(爆)

重い自転車抱えて跨線橋を渡り、改札できっぷを渡して外へ。
この駅も小説の描写の通り改札は一つしかなくしかも駅員にきっぷを手渡すタイプで、券売機は二つしかありませんでした。
 
(この写真は帰りに撮ったので時計が4時半とかになってますが気にしない(何) 左写真に写ってる黒い物体は輪行用の袋に折り畳まれた状態で入ってる自転車。)

駅舎外観はこんな感じ。


駅前は駐車場とタクシー乗り場とバス停がある程度で他は何も無し。
集落はこれから通る、駅を出て右側の坂を下っていったあたりにあるようです。

乗る気はないですがバス停の時刻表を見てみたら行き先が「エメラルドタウン」と「ダイヤランド」で、ホントにここが田菜のモデルなんだなーという実感が湧いてきました。
ちなみに本数の方はダイヤランド行きが日に4本、エメラルドタウン行きは日に2本、しかも火・木と第2・4・5月曜は運休で、利用には「(別荘の)オーナーズカード」が必要と、なかなか凄惨なダイヤでした(爆)
列車の方は平均して15分に1本と結構来るんですが。


駅前でしばらく写真を撮り、自転車を組み立て丹那盆地へ向けていざ出発。
時刻は11時半前ぐらい。これから暑くなる時間帯ですね(爆)

駅を出て右に行くと最初は急な下り坂だし、その先の函南の集落内は微妙に上る程度で比較的楽でしたが、集落を抜けるとだんだんと上りがきつくなってきました。全行程8kmぐらいあるんですが、前日までの旅の疲れ、この気温、休みなく延々と続く緩い上り坂が積み重なり、2km程度進んだあたりで既にバテ気味・・・・こんなんでほんとに辿り着けるのか・・・?
それでも20分程度で、熱函道路(県道11号線)との交差点「函南駅入口」に到着。

そこを左折するといよいよ「本番」。
地獄の熱函道路ヒルクライムがスタートDEATH(何)

熱函道路に入るといきなり急な上り坂。おまけに、さっきまでの道は木が両側に生えてるため日陰も多く気持ちよかったんですが、この道はそういった日陰一切なし!さらに本日風もなし!残暑厳しい9月の直射日光に容赦なく晒され、体力はあっという間に消耗。もうさっさと自転車を降り、押して歩くことにしました。
しかし歩くと言っても、もともと有料道路だったこの道路、伊豆半島横断の幹線ルートになってるらしく、時々大型トラックもやってきて怖いったらありゃしない。おまけに日向・上りの連続。しかもその上りが、勾配自体はバカみたいにきついわけではないけど代わりに平坦なところや下りがほとんどなく、自転車で上るとなると途中で休むことが出来ないという構造(下った覚えがあるのは2度だけだ)。おかげですぐに歩くのすらきつくなってきたので、日陰を見つけ次第こまめに休みながら行くことに。

途中、丹那の北にある軽井沢地区(か・る・い・さ・わ、濁りませんw)を通って十国峠方面へ向かう道路との分岐にあったコンビニでアイスを買って猛烈に熱を持った体を冷ましたりしながら、その後も何度も休みながらひたすら熱函道路を上ります。
もうホント果てしない。地図が手元にあるにはあるけど、コンビニのちょっと先にあるゴルフ場を越えるともう景色はひたすら似たような森が広がるだけだし、「オラッチェ↑○km」の看板も「↑5km」って看板を通り過ぎてしばらく走ったらまた「↑5km」ってのがあって「実際のとこあと何キロなんだよ!」と思わされたりで、今自分がどこら辺を走っているのかも分からず、本当に着くのかと不安にすらなりながら先へ進んでました。

そうこうすること、さらに数十分。
さっきのコンビニを出て以降始めての信号にやっと到着。
するとそこには

丹那入口!!
そしてその下には

「啼沢川」の元ネタ「柿沢川」が!!
やっとここまできたー!
ここまで函南駅から所要1時間・・・平均時速6kmぐらいって遅すぎ。
てかこの先まだ2kmぐらいあるんですけど(爆)

ここでもしばらく休んで先へ。
ここから先はそのまま熱函道路の方へ行っても丹那には着きますが、若干遠回りになる上、丹那盆地の外輪山の中をぶち抜いて走ってると言うことは間違いなくこの先も登り。
それよりは、この信号を左に入った下丹那の集落を通り抜ける、古くからありそうな道の方が勾配は少なかろうということで、熱函道路に別れを告げて左折。
すると案の定、多少の上りはあるもののさっきまで程きついものではなく、おまけに交通量も激減し、かなり走りやすくなりました。丹那も近づき気分も高まってきたおかげで、信号からは順調に走行。
十数分ほど走り、だんだん視界が開けてきたかなー、と思ったらそこはもう丹那盆地の中。
眼前に何か見たような景色が広がってました。
おおおおお、函南駅から約1時間20分!ついにきたー!

しかし今はあまりに疲れているので、とりあえずどこかで休憩を兼ねて昼食タイムにしようかと思い、まずは盆地の反対側にある断層公園に行くことに。
もう地図を見るのも億劫だったけど、この盆地は狭いし、道は単純だから適当に盆地を突っ切る道に出て反対側の畑地区に出、右折して盆地の外周を回る道路を走ってりゃいつか断層に着くべ(何)、と思い、とりあえず走る。
すると目の前に深山商店のモデルが!
でも今は写真を撮らずに通過(何)
その先も、右折して盆地中央に入ると、アニメの通り平坦で田んぼが広がっていたり、阪倉とあむが橋のたもとの川辺に座ってたシーンのところらしき橋も見えてくるし、散々出てきた「猫が辻」なんかも目に飛び込んできたり・・・
もうすげー!
適当に走ってるだけなのにこんだけ見られるなんて。
ほんとにここは「田菜」なんだなぁー・・・

そんなこんなで、これまたアニメで見慣れた丹那断層に到着。

場所的には「猫が辻」のすぐ裏手でした。

この公園で持ってきてた弁当を食べ、同じく持ってきていたアニメのキャプ画と、丹那巡礼の偉大なる先達・「かしわ屋さん」舞台探訪記にある地図を参考に今後の行動計画を大まかに決め、20~30分ほど休憩した後、いよいよ「巡礼」スタート。


巡礼に出発する前に、絶対少年に登場するわけではないけど、せっかくなので国指定天然記念物である丹那断層を見学。

 
こういう風に断層面そのものを観察できるような施設が作られてます。

 
矢印の先が断層面。

地上はこんな感じ。
 
写真手前にある半月状に並んだ2つの石の列、これはもともと円形に石が並べられたごみ捨て場だったけど、ちょうどここに断層ができてズレてしまったためこのようになってしまったんだとか。奥に見える赤い目印が断層線だそうです。

 
断層公園にあった盆地の模型。
これを見る限り、さっき丹那入口の信号(写真一番手前)から先、熱函道路ではなく下丹那を通り抜ける道を選んだのは正解だったようだ(何)熱函道路の方がずっと高いところを通ってる。


さてここからは、作中の歩みたいに自転車で盆地中を走り回って各地を巡礼。
まずは反時計回りに盆地を一周。確かに小さな盆地なので自転車なら10分程度でした。
一周し終えたら次に中央部を縦横に走る直線道路に出たり入ったり。
「頭屋の森」こと川口家の森跡地の回りも回ってみたり。
途中盆地の外周へ向かう道を登って熱函道路に戻り、またしても上り坂に苦労しながら「ドライブインきみち」にも行き、盆地に戻って今度は時計回りに一周したあと、長光寺の脇道に入り、そのままお寺を通過してずーっと奥までいってみたりもしました。
そんな感じで、約3時間、盆地の中と周りをひたすらぐるぐる回ってました。盆地は4周ぐらいしたかもw

それでは舞台となった場所の写真を怒濤の如く貼り付け(何)

まずは断層公園から、盆地を周回する道路を反時計回りに。


断層公園。アニメでは奥の建物が四阿(あずまや)でしたが現実にはトイレですw
ベンチも一応ありましたがね。
あと、手前のイスと机があるところ。屋根(?)はアニメじゃ白でした。


断層公園から猫が辻方面。


猫が辻その1。断層公園方面から盆地中心部へ向かって。


猫が辻その2。交差点から断層公園方向。OPのワンカットにそっくり。
陰の出来方まで一致してますね。


猫が辻その3。東から西。


猫が辻その4。西から東。


猫が辻のお地蔵さん。


猫が辻を田んぼ越しに。ちょうど稲が実ってる季節ですねー


畑公民館。海野がいつもバスを降りるところですが、現実の位置は別荘地の最寄りというわけではないですね。


同じく畑公民館。バス停もちゃんとあります。


月読天文台。アニメと違って家ではないですし、山へ入っていく坂の途中でもありません。


「お寺さん」こと長光寺。アニメでの印象よりだいぶ小さかったです。
月読天文台のモデルがあるところの分岐を(断層公園方面からだと)右に入った先にあります。


長光寺本殿。


裏手にはちゃんとお墓も。


この像もアニメに登場してたと思います。


長光寺から盆地を望む。


丹那小学校。(この写真は時計回りに回ったときに撮ったもの。)


丹那小学校校舎。


7話に登場の民家2軒。
現在は廃屋っぽい?


「FARM SIDE MART たなや」のモデルとの説が有力な酪農王国オラッチェ。


アニメでは火の見(やぐら)のあったところ。現実にはありませんでした。昔はあったんでしょうか。
写真には取り忘れましたがこのすぐ向かいに消防分団の建物がありました。


丹那に入って最初に見つけたロケ現場、深山商店のモデル。
2○ゃんのスレでは取り壊しが始まってるなんて情報もあったけど、まだそんな気配はなく無事でした。


上の写真とは反対側から深山商店。
2階部分はアニメとだいぶ違うけど、1階部分の特に自販機のあたりはよく似てますね。


記念碑。
「第二次構造改革記念碑」だそうで、昔は盆地の中は網の目のように土地が区切られてたけど、この構造改革によって今のような、田んぼが正に「田」の字のように区切られている構造になったようです。


熱函道路へ登るS字カーブ。帰りはこの道を上がって盆地を後にしました。


これで丹那盆地を周回する道路の周辺にある建物は終わり。
続いて、丹那断層の近くから熱函道路に上がる太めの道と、その先の熱函道路沿いにある構造物シリーズを列挙。


鏑木家のモデル。
ここはほんとそのまんまですね。
かなり細い道沿いにあるので見逃しかけました(笑)


砂防ダム。
鏑木家のすぐ上でした。


牧場の池。
砂防ダムから熱函道路方面へずっと登ったところにある脇道を入ってすぐ。
「かしわ屋さん」のレポではここが「わきま」騒動の時出てきた池ではないかということになってたので、一応通り道だし見に行ってみましたが・・・確かに池の雰囲気は似てますが流れ出る川もないし・・・ちょっと違う気がします。


牧場の池からさらに道を登って熱函道路に入り、またしても上り坂に苦しめられながらたどり着いた畑橋付近から頭屋の森(川口家の森)を。
No.989の写真もこの辺りから撮りました。


ドライブインきみち。
この日はお休みでした。
さっき写真を撮った畑橋からすぐです。


ここからは再び盆地に降りて盆地中央部にあるものを。


盆地の中から熱函道路を。
縮小したため見づらくなってますが、アニメの通り緑の山の中から白い道がちょこちょこと顔を出してます。
この写真は盆地周回道路を、熱函道路へ登るS字カーブから少し丹那断層方面へ進んだところから撮影。


記念碑の近くにある柿沢川に架かる橋。
7話で歩と坂倉が川辺に座ってるところに須河原がやってきて2人とも逃げ出すシーンの橋はここでしょうかね。


同上。
橋自体はあまり似てませんが、橋からの景色は似てる気がします。


7話で美紀&拓馬と歩&潮音が出会ってしまい修羅場になるシーンに出てきた水路沿いの道・・・と雰囲気が似てるところ。
盆地内の水路は東西方向に走ってるのは大抵道沿いなので他のところにもっと近いところがあるかもしれませんが。
でも7話に出てきた、水路の上に建ってる小屋(取水施設かなんか?)は盆地中央の道をくまなく走ってみても見つけることが出来ませんでした。


山腹に広がる南箱根ダイヤランド。
だいぶ上の方まで続いててなかなかすごい別荘地です。

ちなみにこの写真に写ってるサイロ、DVD2巻ジャケットの背景に描かれてるとこですね。
DVD買ってきたらなんか見覚え有るところでびっくりした(笑)


「頭屋の森」こと、川口家の森の跡地。
伊藤さん達スタッフが取材に行った2~3年前はまだ森だったようですが、去年辺りに伐採されてしまったそうです。
おかげでアニメのような神秘的な空気は微塵もなし・・・


頭屋の森に接近。
廃屋があったというのはこの辺なんでしょうか?


上の写真の地点からちょっと前進したところから撮影。
コンクリ製ですがなにやら遺構が残ってます。
しかしこの伐採の中途半端さがより無惨な感じを引き立ててて哀愁を誘うというかなんというか・・・・
もうちょっときれいに片づけてもいいんでね?


これで今回確認できた舞台はすべて。
これら以外に、あむとわっくんが出会った橋を探そうと思ったんですが、かしわ屋さんのレポによると柿沢川本流の上の方には無いとのこと。じゃぁいくつかある支流の方はどうだろうと思い、盆地周回道路から長光寺へ向かう道を、長光寺を通り過ぎてそのまま延々と先まで登って3つほど支流を越えてみましたが、どれも「川」と言うより最早「沢」で橋らしき橋すら架かっていないような状況でした。
地図上では一番大きく見える支流にかかってる橋ですらこんなんでしたし。

アニメではそれなりに水量と川幅のあるところに架かっていたので、柿沢川本流にないとなると該当個所は実在しないのか、あるいは丹那以外のどこかにあるってことなんでしょうかねぇ。
ここは物語上最も重要な場所だからぜひとも見たかったんだけどなぁ。残念。

ここ以外にも、2話で坂倉が父親に呼び止められるシーンが見付かりそうで見付からなかったし、オラッチェの近くに稀代先生が牛の診察してたのにそっくりな牛舎があったのに撮るの忘れてたし、稀代動物病院の元ネタも探せば有るんじゃないかと思ってたのに結局見付からなかったしで、ちょーっぴり悔いの残る巡礼となってしまいましたが、やはり熱函道路で体力使った後ひたすら走り回ったせいでさすがに疲れたのと、天気予報通りだんだんと怪しげな雲が盆地の上にかかり始めてきたので、3時間程盆地をうろついた16時ちょっと前にはもう盆地を後にしました。

今回自分で歩と同じように盆地をぐるぐると走り回ってみてわかったけど、あむって実は結構体力あるんでしょうかね。
盆地中央部はいいけど、ちょっと周りの山、特に川の上流の方なんか行こうとしたらひたすら上りでかなり疲れますよ。
元々ヘタレな上に筋肉が短距離走タイプ(だと思う)なぼくにはかなりきつかったです(爆)

ちなみに帰りは上に写真を掲載したS字カーブを登って熱函道路に入ってそのまま函南駅まで向かったんですが。
行きにあれだけ登りが続いたと言うことは帰りはひったすら下りなわけで。
ええもう。元有料道路で交差点や信号がほとんどないのをいいことにほとんどノーブレーキでかっ飛ばしてやりましたよ(何爆)
日も傾いてきて気温も若干下がったおかげで、風がものすごく気持ちよかったです。
行きは一番軽いギアで死ぬ気でこいだり、仕方なく降りて押したりして1時間もかけて登ったのと同じ道を、函南駅入口の信号までほとんどこぐことすらせずにわずか15分で下りきりました(爆)
この区間、およそ6km。したがって帰りの平均速度は約25km(爆)
平地で全力疾走したときの最高速度がこれぐらいだと思うんですが、それが「平均」だから恐ろしい。
ほぼノーブレーキとは言え急カーブのところやちょっとした登りのところでで減速したり、コンビニの前の信号に短い間とは言え引っかかったりしてたので、最高速度は30とかそれ以上行ってるんだろうなぁ。
こんなふうに長距離に渡ってひたすら下り坂で、しかも脇道からの車や人を気にせずスピード出せる道は初体験だったのでなかなか面白かったです。

そんなこんなで4時半前には駅に到着し、16:38発の熱海行きに乗って函南を後にしました。
家にたどり着いたのは19時前。
ほんとに「東京から在来線で二時間程度」の距離でした。


そんな丹那巡礼もこれにて終了。
まだ見落としとかもあるのでぜひとも機会があればまた行きたいですが・・・
行くならもっと暑くないときか、せめて行きだけでも誰かの車に乗せてもらうかじゃなきゃちょっとイヤですね(爆)
熱函道路のあの登りはもうこりごりだ(爆)下りは楽しいけど(何)
今回みたいにあまりに疲れてしまうと、現地で楽しめないし、なにより注意力も落ちて何度もアニメに出てきた地点を見落としてしまったりすると言う問題があるので、少なくとも行きはできるだけ疲れない方法で行きたいもんです。


そんな感じで、「絶対少年・田菜編 舞台探訪記」は以上です。



おまけ(何)
アニメの設定に合わせて、写真を捏造してみました(何)
 神凪駅。アニメには出てきません(何)

 田菜小学校・田菜幼稚園。アニメでは校章入ってないけど気にしない(何)

おまけ2(何)
丹那へ行った前日にはこんなとこへ行って来ました。



田菜・・・・ではなく、田奈w
つくばエクスプレス乗りに行った帰りだから方向真逆な上重い自転車もかかえてるってのに、この日記でネタにする為だけにわざわざ行ってきました(阿呆)

東急沿線に住んでたせいで、「田菜」と聞いて真っ先に浮かんだのはここでした。
漢字変換でもこっちが出てくるしね。
しかし関係ないと分かっていても、アナウンスで「次はたな、たなです」とか言われるとやっぱちょっとニヤリとしたくなりますねw
それにここ横浜市だし。
絶対少年横浜編に何らかの形で絡んできたりはしないかな(笑)

そんな田奈駅。なんてことない普通の駅です。田園都市線や東横線にはこんな感じの駅がよくあります。

長津田から一駅。120円。急行は止まりませんのでご注意下さい(何)

田奈に着いたのは6時頃だったんですが、夕焼けがきれいでした。



参考資料
酪農王国オラッチェ - 「丹那大発見」って地図に↑で列挙したことの多くが記されてます。
東海バス
伊豆のまほろば 丹那

更新履歴
初回記入:2005.09.17
加筆修正:2005.09.30



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