カラフル Colorful 舞台探訪
探訪日:2010/08/21, 2010/08/29

2010年8月21日に公開された原恵一監督の映画「カラフル」。公式サイト等でこの作品の舞台は二子玉川周辺と明言されていますが、そんなこと言われたら同じ世田谷区玉川地域で生まれ育った僕が黙っちゃおりません(何)
予告編などでもどこだか分かる場所が出てきてるなーと思っていたんですが、本編見たらもう知ってる場所が出てくる出てくる。見慣れた場所のオンパレードでもういちいち「特定した」とか言うほどのモンでもないという勢い。
というわけで封切り初日の初回上映を渋谷の劇場で見た後、その足で早速二子玉川周辺を巡ってきましたw
流石に映画1回見ただけの記憶を頼りに比較してるので一部本当に出てきてるか確証のない場所もありますが、全然調査しないで行った探訪の割には結構な数を撮ってくることが出来ました。

で、その1週間後、内容を気に入ったのはもちろんですが、撮ってきた舞台がどれくらい正解だったのか気になりすぎたので、もう一回見てきましたww
そしたら何カットか撮り逃してたところがあることに気づいたので、映画館からの帰り道の途中なのを良いことにまた探訪。時間がちょっと遅かったため暗くなってしまい、作中のイメージを再現できてないのは残念でしたが・・・でもキャプ画がない以上記憶が新鮮なうちに写真に撮っておかないと忘れてしまうので、とりあえずってことでw
そんな2回分の探訪の結果を合わせて掲載します。

※このページは映画本編のネタバレを含みます※

各エリアの項目へジャンプ:二子玉川駅二子玉川界隈砧線廃線跡新二子橋等々力駅周辺等々力渓谷



二子玉川駅
 はじめは二子玉川駅から。真と早乙女くんが偶然出会って玉電廃線跡巡りに出掛けるきっかけになった場所。他のシーンでも何度か出てきたと思います。これは改札外から改札内を見た画。作中的には真からみた早乙女くん。
 
 反対側、改札内から。早乙女くん視点。
 
 改札を横から。
 
 真と早乙女が出会ったシーンとか、真がひろかの手を引いて走っているシーンとか、「二子玉川駅」って単語が出てくると必ずと言っていいほど出てきたのはこの場所・・・なんですが、二子玉川駅周辺で現在進行中の再開発事業の影響でこの場所は消滅しました。なので昔取った写真を発掘。かなりそれっぽいのが出てきたので掲載します。2008年8月22日、ちょうど2年前に撮った写真です。
 場所は改札のすぐ北側、大井町線と田園都市線の高架に挟まれた場所に店舗が並んでた辺りです。
 
 同じ場所を逆向きから。

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二子玉川界隈
 
 ところ変わりまして、「二子玉川のラブホテル」として、主に悪い方向に重要なエピソードで何度か登場した場所のモデル。ホテルの建物自体は実在しませんが、前の道の様子から設定位置は確実にこの場所。駅から多摩川沿いの道を東へ数分歩いたところにあります。
 右側に並ぶのは現在この近辺で進行中の堤防工事のための仮囲いで、この写真ではほとんど見えていませんが、その囲いの上から武蔵小杉周辺にある高層ビル群のてっぺんが顔を覗かせているという描写が完全に一致しています。(このカットは公式サイトで公開中の「5分で分かる映画『カラフル』の世界」でも見られます)
 
 同地点の反対方向。
 
 全然別の場所ですが、ホテルの看板はもしかしたらこれがモデル?田園都市線の線路沿いにある「二子玉川イン」。
 
 ここからは真がラブホテルに入ろうとしていたひろかの手を掴み走り出すシーンを追いかけます。映画2回見て、どちらもその直後に現地へ行ったら経路をほぼ完全に特定することが出来ましたw 地図に載せてみるとこんな感じ。なんと全行程1.4km。走りすぎですねwww
 さて一枚目は背後に建設中の高層マンションが見える堤防下の道。これは多摩堤通り沿いにある「玉川西陸閘」というところです。この次のカットがパンフに場面カットあったけど、流石に現地では確認できずアングル再現できなかった・・・ 背後に見えてるマンションは作中ではまだ工事中でしたが、現在ではほぼ完成しています。
 
 赤レンガ造りが印象的な陸閘の切れ目。何カ所か有るみたいですが、すぐ次のカットでバス乗り場が出てきたので多分この場所。
 
 で、そのバス乗り場。作中では再開発工事の途中で工事中でしたが、ここも概ね完成したため景色が変わっています。
 
 そのまま二人は二子玉川駅に突入。東口です。ここもすぐ後ろに再開発でビルを建設中のため、どんどん景色が変わっていきます。
 
 駅を抜けて西口へ進み、丸子川沿いの道へ。この写真撮った時(初回鑑賞後)は覚えてなかったので適当なところで撮ってますが、実際は田園都市線の線路のすぐ近くが登場してました。
 
 反対方向。
 
 暗いとき撮った写真で分かりづらいですが、丸子川に架かる橋。二人はここを渡ります。
 
 二人が立ち止まったトンネルも川沿いの道を進んだ先にあります。国道246号線・玉川通りの下を抜ける「瀬田アートトンネル」というところ。
 
 トンネル壁面には「アートトンネル」の名の通り、絵が描かれています。(ここからの3枚は暗くなってから撮影してきたので若干本編と雰囲気違いますがご容赦ください。)
 
 真とひろかが立ってたのはこの位置。
 
 視点を変えて。
 
 ここからは別シーン。真があちこちを当てもなくぶらぶら歩くシーンから。ここは予告編でも出てくる、東急の線路を跨ぐ歩道橋。上のトンネルのすぐ近くにあります。
 
 東側の階段。真は手前側からやってきます。
 
 歩道橋西側(アートトンネル側)の階段
 
 階段を上から。

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砧線廃線跡
 ここからは真と早乙女くんが巡った玉電砧線廃線跡をたどります。パンフレットや、東急線各駅で配布中のフリーペーパー「HOTほっとTOKYU」9月号では「二子玉川ノスタルジック探訪」と題してカラフルの場面カットと共に実際の廃線跡を写真付きで案内するいわば公式舞台探訪みたいな事をやっているので、それを参考にしながらw スタートは高島屋のちょっと先、世田谷信用金庫の角から。ここから始まる細い路地が砧線の軌道跡です。
 
 作中でも「近っ。全然歩けるじゃん」とかつっこまれてましたが、路地を入るとすぐに中耕地駅跡です。路面には中耕地駅のイラストが。この日は花火大会のために店先に屋台が出てたのでこんな風に真上にもの置かれちゃってましたが・・・
 
 ローソンの向かいには「中耕地駅跡」の碑が建てられています。
 
 交差点渡った先の駐車場前も何か出てきた記憶があるので掲載。
 
 そのすぐ先には「砧線軌道跡」の彫像があります。
 
 足元のマンホールも玉電が。
 
 「これきっと砧線のレールだよ」って言ってた場所。ベンチは作中と違ってますね。
 
 「線路の模様になってるよ」 歩道の端はタイルで線路模様が描かれてます。
 
 しばらく進むと野川に架かる吉沢橋。「玉電と吉沢」のモニュメントがあり、劇中にも登場した再現映像の元となった写真が掲載されています。
 
 吉沢橋から中耕地方面を見た構図。
 
 ここに真と早乙女の二人が並んで話してます
 
 吉沢橋を渡った先の住宅街。場所も向きも適当ですが、世田谷区のゴミ収集所看板が出てきた覚えがあるので、それがある景色を撮影(何) ちなみにパンフに掲載されてるPoint7の家もちゃんと実在します。撮るの忘れたけど。
 
 砧下浄水場脇の分かれ道。線路跡は右側。
 
 そしてここが終点、砧本村駅跡。現在は鎌田二丁目南公園。
 
 これまた作中でつっこまれてる通り、本当に何もないただの公園ですw
 
 作中では触れられませんでしたが、公園の裏にある砧本村バス停の上屋とベンチは砧線砧本村駅にあった物を転用したものだとか。上屋の構造は確かに再現映像に出てきたものと一致しますね。
 
 砧本村駅跡から多摩川土手へ上がり、上流へしばらく歩いたところにあるのがこの景色。パンフにも見開きで掲載されてるところですね。思ったより距離が離れてたので疲れましたけどw これ劇中の背景画、写真そのまま使ってるのかと思ったら手描きなんだそうで・・・どんだけ緻密なのよ。
 
 土手を下から。鉄塔も確か描かれてたはず。

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新二子橋
 再び駅の方へ戻ってきて、ラストシーン。この写真の奥から真と早乙女くんが自転車こいでやってきます。
 
 二人が必死に登ってた坂は厚木街道の新二子橋へ繋がるスロープ。結構急なのに長いスロープで、実際にこれを自転車で上がるのは中々大変かも。
 
 坂の途中その1。
 
 その2。右手には玉川高島屋の看板が見えます。
 
 上がりきる直前。
 
 上がりきった先。自転車勝負は真の勝ち!
 
 二人が見た景色はこんなん。二子橋とそれに併走する田園都市線が見渡せます。

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等々力駅周辺
 二子玉川から大井町線で二駅のところにある等々力駅。どうやら真の家はこの近辺にあるようです。真がひろかを追いかけていたシーンで登場。
 
 駅舎の中から。この駅は駅舎が複線線路の間に挟まれているという、今では珍しくなった構造をしています。
 
 上の写真の反対側。
 
 改札口。ひろかが改札を抜けてホームへ上がっていきます。
 
 ホーム入り口付近。
 
 改札内から。
 
 最初に出てくるコンビニや靴屋「ごめんそうろう」のモデルは特定できていませんが、商店街の街灯とそこから下がってるフラッグの絵柄はおそらくこれと一致。というか、ついったで非公式アカウントの中の人が言ってたので間違いないですw テントウムシは世田谷区商店街連合会のキャラクターで「がーやん」って名前だそうです。商店街の景色もこの辺とか尾山台とかがモデルのような気がしてます。

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等々力渓谷
 等々力駅から徒歩数分のところにある、都内唯一の渓谷「等々力渓谷」。ここも何回か登場します。
 ここは駅から一番近い「ゴルフ橋」。
 
 真が橋の欄干にもたれかかってたのはこの場所。
 
 橋から真が見下ろしていた景色も忠実に再現されています。
 
 真が小学校の頃描いてコンクールで賞をもらった絵と同じ構図。木々に埋もれる赤いアーチ橋ってどこの田舎よ?と思っていたら、何のことはない、ゴルフ橋を遊歩道から見た構図でしたw
 
 早乙女くんと砧線めぐりする直前のシーンであちこち歩いていた真が来ていた場所の一つ。これも等々力渓谷です。「タイムリミットを過ぎたら真の身体はどうなるんだ?」とプラプラに尋ねるシーン。
 
 真はそのまま遊歩道を奥へ歩いていき、稲荷堂前の橋を渡ります。
 
 稲荷堂。右手側には「等々力(とどろき)」の地名の由来となったといわれる不動の滝があります。(「滝の音が"とどろく"場所」から「とどろき」)
 
 そして渓谷から等々力不動尊へ上がっていきます。

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今回発見した・・・というか、知ってた場所wはこれで以上です。僕にとってはかなり身近な場所なので、ちょっと探せば真の家すら特定できるんじゃないかという勢いw
実際、ちょっと探してみたら真が不良にボコられた神社は特定できました。
どうやら等々力駅から近い玉川神社で間違いないようです。
あと、「フライドチキンと肉まん」のコンビニを確認したら「Mart」の文字が有ったのでおそらくファミマでしょう。砧線沿いにも有るのでそこかな?
もう少し調査して他にも見つかったらまた行ってきます。すぐ近くだしw


更新履歴
初回記入:2010.08.21
2回目探訪分追加・一部差し替え:2010.09.08



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