夏目友人帳 舞台探訪(聖地巡礼) 其の肆 国道219号線方面編

探訪日:ページ下部に記載

 「夏目友人帳 舞台探訪(聖地巡礼)」シリーズ4ページ目は、人吉市の東側、国道219号線沿線方面にある舞台を紹介します。

 夏目の舞台となっている人吉球磨地方は、東西およそ30km、南北およそ15kmに渡って比較的平らな土地が広がる「人吉盆地」と、周辺の山間部から成りますが、ここで紹介するのは盆地内に位置するエリア。自治体としては「錦町(にしきまち)」「あさぎり(ちょう)」「多良木町(たらぎまち)」「湯前町(ゆのまえまち)」「水上村(みずかみむら)」の5町村を中心とする範囲になります。
 錦から湯前にかけてのエリアは、盆地の中央を球磨川がゆったりと流れ、一面の田園地帯が広がるのどかな景色が多いのが特徴です。球磨川に並行して幹線道路の「国道219号線」と第3セクター鉄道の「くま川鉄道」が走っており、盆地内に点在する市街地をそれぞれ結んでいます。そんな感じなので基本的にはあやかし達の住む森の景色というよりは、夏目達が住む「人里」の景色という印象が強いエリアです。何話のどのシーンと具体的に対応するカットがある風景もありますが、それ以外でも畑に囲まれた住宅地だったり、道端のお地蔵様だったり、町並みの雰囲気が全体的に「夏目っぽい」のでただぶらぶら歩いてみるのも楽しいと思いますw

 一方東の端の水上村は盆地を外れた山間部。アニメの大森監督はあやかしたちの住む「八ツ原」のモデルとしてこの水上村にある市房神社の森を選んだというだけあって、「人ならざる者達の領域」と言った感覚になるような風景が広がっています。

掲載地点一覧
くま川鉄道一武八幡(錦町)おかどめ幸福地蔵(あさぎり町)あさぎり駅周辺(あさぎり町)ラムネ水(あさぎり町)ラムネ水へ行く途中の道(あさぎり町)NEW里の城大橋(多良木町)市房ダム(水上村)祓川橋(水上村)市房神社の鳥居(水上村)

くま川鉄道

 さて4ページ目も3ページ目の肥薩線に続き鉄道ネタからスタートですw
  肥薩線人吉駅から分岐する「くま川鉄道」は、球磨川に沿って人吉盆地を横断し、終点の湯前までのおよそ25kmを結んでいます。
 「夏目友人帳」作中には何度か列車が登場するシーンがありますが、夏目達が住む町を走る車両として登場するのはこのくま川鉄道の車両がモデルとなっています。

01


 夏目によく出てくる車両は「KT-100」という形式のもの。しかし残念なことに老朽化のため2014年末をもって運転を終了し、廃車となってしまっています。現在ではその姿を見ることはできません。

02


 外観は一緒ですが、内部はちょっと違うかな。

 以下くま川鉄道自体の紹介をしつつ、沿線の風景を。夏目が列車に乗っているシーンではよく車窓に一面の田園風景が描かれていますが、このくま川鉄道の景色はかなりその印象に近いかと思います。途中にある無人駅も含めてなんだか全体的に「夏目っぽい」ので、雰囲気を味わうには最適かと思いますw

03


 人吉駅の乗り場。JRとは別の入口です。

04


 くま川鉄道の駅は正式には「人吉温泉駅」となっています。

05


 くま川鉄道には夏目に良く出てくる車両の他、観光列車の「KUMA」という車両もありました。(※こちらも2016年6月末で運行を終了しました。)

06


 中は木目調。

07


 駅の風景。

08


 「木上」と書いて「きのえ」と読みます。「木の上のあやかし」とは・・・関係ないかww

09


 車窓風景。

10


 球磨川沿いを走ります。

11


 とにかく田園風景。

12


 作中に描かれる車窓の景色もこんな感じですよねw

13


 

14


 いかにもローカル線っぽい景色がずっと続く路線でした。

ページ上部へ戻る

一武八幡(錦町)

 ここからは人吉市から徐々に国道219号線を東へ向けて進んでいく感じで順に登場地点を紹介していきます。
 まずは肆の5話、中学生の頃の夏目が狛犬のあやかしに追われ続けていた回で登場した神社。Twitterで監督曰く、この神社はいろんな神社からパーツを持ってきたとのことですが、メインに使われているのは錦町にある「一武(いちぶ)八幡」をだそうです。

15


階段は作中ほど長くないですし、下りた先が道路でもありません。下りた先がトラックが通るようなという構造は上色見熊野座神社から持ってきたのかも?

16


狛犬と本殿。ちなみに作中の狛犬は「蛍火の杜へ」に登場した高森町の上色見熊野座神社にある、とても愛嬌のある顔をした狛犬さんがモデルになっているそうです。

17

18

ページ上部へ戻る

おかどめ幸福地蔵(あさぎり町)

 次は「おかどめ幸福地蔵菩薩」。3期4話で木の上のあやかしが猫の姿になって歩き回っていたシーンで登場した景色です。夏目の背景に使われる地名は八代駅が「何樫駅」、晴山バス停が「古門口」になっているなど、全く関係のない名前に変えられていることが多いですが、ここに関しては作中でも「しかどめ幸福地蔵」とほぼそのまんまだったので特定は容易でしたw

19


 名前だけでなく景色の方も完全に一致します。

20


 最寄り駅はその名もズバリ「おかどめ幸福」駅。無人駅ですが神社風の外観をした駅舎が建っています。

 列車はおおむね一時間に一本のペースで運行されていますが、おかどめ幸福地蔵は駅から徒歩1分ぐらいのところにあるのであっと言う間に撮影終了w だいぶ時間が空いてしまったので周囲をうろうろしていたのですが、この辺りの景色も何だか実に「夏目っぽい」のですよ。「何話のどのカット」と具体的にあてはまるものではないと思いますが、それっぽい景色をいっぱい撮ってきたので幾つか紹介したいと思います。

21


 駅近くののどかな踏切。

22


 駅前の丘には岡留熊野座神社が鎮座しています。調べてみたら700年以上前の元寇の有った頃に創建された神社だとか。(→参考リンク)ホントこの辺りは何気ないところに深い歴史が根付いていて驚かされます。

23


 神社の本殿。

24


 駅とは反対側の参道へ下る道。こっちが表なのかな?

25


 境内の様子。

26


 参道。

27


 なんかこんな感じの景色、夏目に出てきそうじゃないですか?w

28


 鳥居を正面から。

29


 神社のある丘を下りた先にある集落。

30


 生け垣のある風景とか、何かそれっぽい気がしましたw

31


 田園風景。

32


 以下町並みいろいろ。

33

34

35

36

37


 町並みの中ににちょくちょく祠があるのも夏目っぽさを醸し出しています。

38

39

40

41

42


 丘の上から見たくま川鉄道。列車の走るシーンはだいたいこんな景色ですよねw

ページ上部へ戻る

あさぎり駅周辺(あさぎり町)

 町並みのカットとしてよく出てくるのはくま川鉄道のあさぎり駅周辺です。しかしここ1~2年は国道の拡幅工事が行われているため、建物がどんどん取り壊されており、大森監督がロケハンした頃とは景色が大きく変わってきてしまっています。今後も時と共に更に変わってしまうのではないでしょうか・・・

43


1期9話で夏目と名取さんが歩いていた場所。ただし2016年6月頃に取り壊されてしまった模様…

44


3期3話で出てきたケーキや「かわいいの森」っぽい建物。パン屋さんです。

45


あさぎり駅に併設されているコミュニティーセンター「ポッポー館」の屋上から見た景色。

46


同上

47


ポッポー館全景

 肆11話、ラムネ水に行こうとしていけなかった夏目達が帰ってきたシーンの町並みもあさぎり駅前です。

48


2012年の時点で右側の建物は取り壊されてしまっていました。

 そのほかこんな景色も。あさぎり町内の球磨川沿いを走っていたら、何かそれっぽい橋があったのでとりあえず撮ってみたけど、これどうでしょうね?

49


2期2話で登場した景色ですが、似ているような気もしないでもない・・・?

ページ上部へ戻る

ラムネ水(あさぎり町)

 「肆」の最終話で、西村の提案で夏目達が向かった「ラムネ水」も実在します。あさぎり町にある「権現谷のラムネ水」がそれ。作中で言われていたようにあぶくがぶくぶくーってしてるwだけでなく、錆だらけだってのも正しく一致しています。なお作中ではじゃんけんに負けた西村が飲んでいましたが、今は飲用不可だそうなので飲まないようにしてください!

50

51


フタもありましたw

52


作中とは違い結構狭いところにあります。

53


来る途中の道も雰囲気はそれっぽいので、夏目達同様「男の探検」気分が味わえましたw

54


ラムネ水の水。枡は錆だらけですが湧いている水はほぼ無色。多分鉄イオンが溶けていて、空気に触れてしばらくすると酸化されると赤い錆が析出してくるという事なんだと思います。

55


ちなみにラムネ水へ行くにはこんな華奢な橋を渡らないといけないので、事故にはくれぐれもご注意を。

ページ上部へ戻る

ラムネ水へ行く途中の道(あさぎり町)

 ラムネ水へ行く途中の道も登場しています。LaLa全員サービスのOVA「ニャンコ先生とはじめてのおつかい」で、迷子の兄妹を連れたニャンコ先生がヒノエに出会ったシーンの冒頭で写ったこの道は、ラムネ水入口の車で入れる限界地点から数分歩いた位置にあります。

56


ラムネ水へ行く途中の道。

57


回りの森もそれっぽい?

ページ上部へ戻る

里の城大橋(多良木町)

 続いて隣の多良木町。おかどめ幸福地蔵と同じ3期4話で登場した橋のモデルは多良木駅近くの球磨川にかかる「里の城大橋」です。

58


 例によって周りの景色は参考程度な感じですが、橋自体はよく一致します。

 ここでもやっぱり時間が余ったので橋を渡ってみたら・・・なんともう一箇所発見!木の上のあやかしが猫の姿で歩き回っているシーンで、おかどめのカットの直前に出てきた住宅地の景色とピタリ一致する景色が里の城大橋の対岸に有りました。全く予期していなかっただけに、見つけたときはビックリしましたww

59


 写真は左右反転しています。天狗橋といい意外と反転している例は多いのかも?

60


 おまけ。最寄りの多良木駅はこんな感じ。実はこの駅は夏目と同じ緑川先生原作の「蛍火の杜へ」に登場しています。詳しくはこちら

ページ上部へ戻る

市房ダム(水上村)

 1期6話で夏目たちが訪れたダムのモデルはおそらく水上村にある市房ダムではないか?といわれています。この近郊に大きなダムは他にないですし、人吉方面から先に紹介した祓川橋へ行く道の途中でもありますし、ロケハンしてイメージの参考にした可能性は高いのではないでしょうか。

61


 ダム湖の奥から見た景色。行ったときは作中のように干上がっては居ませんでしたw

62


 夏目達3人が自転車を止めてたのはこの辺って感じですかね。

ページ上部へ戻る

祓川橋(水上村)

 夏目友人帳では天狗橋に次いで良く出てくる橋があります。それがこの「祓川橋(はらいごうばし)」。田沼の家の近くにある橋のモデルです。これもPASH!!Deeep!!で明らかになりました。初登場は1期3話とかなり初期の頃から何度も出ている場所で是非とも行きたいと思っていたところなので、現地では相当はしゃぎましたw
 監督コメントによると、「ハツ原」の森のイメージはこの橋がある市房(いちふさ)山なんだそうです。山の中腹には市房神社があり、古くから信仰を集める山だとか。この橋は参道の入口にあたり、近くにはキャンプ場もあります。神社へと伸びる参道の脇には樹齢1000年を越す大杉が並んでいて、信仰の山らしい神秘的な景色でした。

63


 良く出てくるアングルで。「山火事注意」の幟もそのまんまです。

 なお上の写真は2011年11月の撮影ですが、2012年10月に左端に映っている大木が倒れてしまい、橋の欄干もろとも壊れてしまうという事故が起こってしまいました。その後欄干は修復されましたが元の形とは違うものになってしまったので、作中に出てくる景色は現在再現できなくなっています。
 これ以下に掲載するのも全て木が倒れる前の写真なので、現在の風景とは異なります。

64


 下を流れる祓川。これはまぁ、参考程度かな?

65


 作中カットでは右の方に看板が映ってますけど、写真にしてみたら木々に埋もれてよくわからずw 同じ形の看板は確かにあります。

66


 3期2話で使われた山の中の風景も何となく似てました。

67


 これも夏目っぽい景色w

68


 神社っぽい擬宝珠。

69


 欄干の形もしっかり再現されていました。

70


 橋の先の景色は変わってますね。実際は結構な山の中ですw

71


 1期10話、ジャノメさんの回で登場した祠も祓川橋の近くに有ります。

ページ上部へ戻る

市房神社の鳥居(水上村)

 さらに、1期3話で出てきた八ツ原の森の鳥居も祓川橋の近くにあります。

72


 市房神社の参道入口にある鳥居。

73


 参道の大杉。中には樹齢1000年を越えるものもあるとか・・・すごい。

 なお2016年10月から放送開始の「夏目友人帳 伍」のキービジュアルの風景も、この鳥居から登山道をしばらく進んだところにあるそうです。→参考リンク

 最後におまけ。祓川橋から人吉方面に戻る途中の景色。どこを見ても夏目っぽいから困りますw

74

ページ上部へ戻る

「夏目友人帳」舞台探訪記事シリーズ
其の壱 概要編
其の弐 人吉市内編
其の参 肥薩線&球磨村編
其の肆 国道219号線方面編
其の伍 国道445号線~八代方面+α編
其の陸 熊本、福岡、東京編UPDATE
其の漆 夏目友人帳×人吉温泉編
夏目友人帳 舞台探訪(聖地巡礼)~お役立ち情報集
夏目友人帳 伍 舞台探訪(聖地巡礼) 速報版
蛍火の杜へ 舞台探訪(聖地巡礼)

探訪日一覧:2011.05.03-04(人吉1回目)、2011.08.14(熊本市内)、2011.08.15-16(人吉2回目)、2011.11.03(人吉3回目)、2011.11.06(阿蘇)、2012.01.08-09(人吉4回目)、2012.03.03(新宿)、2012.04.29-30(福岡市内)、2012.05.02(特急かもめ)、2012.05.03-04(人吉5回目)、2012.08.14-16(人吉6回目)、2012.09.22-23(人吉7回目)、2013.05.06(人吉8回目)、2013.08.15-16(人吉9回目)、2014.08.15-16(人吉10回目)、2015.07.19(人吉11回目)、2015.08.15-16(人吉12回目)、2016.08.15-16(人吉13回目)、2017.01.14-15(熊本市内、人吉14回目)

更新履歴
夏目友人帳舞台探訪記事全体リニューアルに伴いページ新設:2016.09.16
「ラムネ水へ行く途中の道」を追加:2016.11.16