夏目友人帳 舞台探訪(聖地巡礼) 其の肆 くま川鉄道・国道219号線方面編

探訪日:ページ下部に記載

「令和2年7月豪雨災害」に関して

(最終更新:2021.06.21)
 2020年7月4日未明から熊本県人吉球磨地方に降った豪雨により、夏目友人帳の舞台である、人吉市を中心とした周辺各市町村には甚大な被害が出ました。現地にお住まいで、被害に遭われた皆様には心よりお見舞い申し上げるとともに、一日でも早く元の生活に戻れるようお祈りしております。

 このページにたどり着かれた夏目友人帳ファンの皆様のなかにも、見たことのある景色が傷つき、そこに暮らしていた方々が大変な思いをしているという報道に心を痛めた方も多くいらっしゃるのではないかと思います。このようなページを作っている私自身もそうでした。そこで、わずかでも被災地域の助けることに繋げられればと思い、簡単ではありますがここに支援先のまとめを掲載することと致しました。

 災害からはもう1年近くが経ちますが、現在でもまだ元の暮らしに戻れていない方もおられ、また、私たちが見た景色も、変わってしまったままのところがあるようです。
 実際に現地へ赴くこともままならない時勢ですので、金銭的な支援が主になるかと思いますが、それもまた、今もなお必要とされているものではないかと思います。
 もちろん、個人個人がそれぞれ無理のない範囲で出来ることをやる、ということになりますが、もし支援をお考えの方がいらっしゃいましたら、このリストが参考になれば幸いです。

◆義援金窓口
2021年6月現在も受付中の義援金窓口のうち、こちらで把握できたものは以下の通りです。
なお本リストでは、公的機関や大手企業など、信頼のおける支援先であることが確実な窓口に絞って掲載しております。
支援募金に見せかけた詐欺なども横行しがちですので、くれぐれもご注意下さい。

熊本県全域に対する窓口:
熊本県 令和2年7月豪雨に伴う義援金の受付について - 熊本県知事名義で開設された義援金口座。肥後銀行、熊本銀行、ゆうちょ銀行のいずれかから選べます。2022年3月31日まで受付中。
日本赤十字社 令和2年7月豪雨災害義援金 - 熊本県だけでなく、同じく被害のあった福岡県にも分配される義援金です。ゆうちょ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行のいずれかから選べます。2022年3月31日まで受付中。

被災各市町村などへの直接募金:
人吉市 令和2年7月豪雨災害に係る災害義援金の受付について
令和二年八代市豪雨災害緊急支援募金
くま川鉄道 - 銀行振込の他Yahoo!ネット募金からも支援できます。クレジットカード、Tポイント利用可。

◆ふるさと納税による災害支援寄付受付
 2021年6月現在、災害支援の名目でふるさと納税による寄付を受け付けているのは以下の自治体です。
人吉市 - シリーズ通して多くの舞台があり、今回市街地中心部を含む広範囲が浸水の被害に遭いました。
八代市 - 八代駅や近くの街並みが登場したほか、笠松橋やや坂本駅なども八代市内です。坂本周辺の被害が特に甚大なようです。
球磨村 - 松谷棚田や高沢地区など、山奥の風景が何度も描かれています。こちらも球磨川沿いのみならず、山間の小集落にも被害が及んでいるようです。
芦北町 - 肥薩線白石駅付近の鉄橋など、実はこの町も夏目友人帳に登場した地点があります。球磨川沿いのその辺りだけでなく、海沿いにある町の中心部でも大きな被害が出ているようです。

 以下の自治体については、災害支援を名目とした寄付の受付は終了しているようです。しかし通常のふるさと納税でも、使途に災害からの復興を含む場合もあるようですので、引き続き掲載しておきます。

相良村 - 雨宮神社や晴山バス停など、各期のOPでお馴染みの景色が複数ある地域です。球磨川最大の支流である川辺川沿いで、やはり浸水被害などが起きているようです。
五木村 - 道路沿いにある祠や宮園橋などの景色が登場した地域です。こちらでも土砂災害などが起きているようです。
山江村 - 藤田商店や淡島神社などが登場しています。村内を流れる万江川の氾濫などによる被害が出ているようです。
錦町 - 田園風景や一武八幡などが登場しています。こちらも一部地域で浸水の被害があったようです。
あさぎり町 - あさぎり駅前やおかどめ幸福地蔵、ラムネ水などの各地が登場しています。こちらも一部地域で浸水や土砂崩れの被害があったようです。
多良木町 - 里の城大橋や劇場版で黒肥地地区が登場するほか、「蛍火の杜へ」にに多良木駅が登場しています。こちらも一部地域で浸水や土砂崩れの被害があったようです。
湯前町 - 今のところ作中に登場した地点はありませんが、市房ダム方面まで探訪しに行く際の休憩地点として立ち寄られた方も多いのではないかと思います。こちらでも一部地域で浸水や土砂崩れの被害があったようです。
水上村 - 「八ツ原」の景色として登場した地域です。作中にも登場した「祓川橋」が流されてしまうなどの被害が出ているようです。

◆ボランティア受付
 熊本県及び被災した各市町村の社会福祉協議会が中心となり、ボランティアを受け入れ中です。
 熊本県社会福祉協議会によるボランティア情報特設サイトにまとまっているのでそちらをご参照下さい。
 なおボランティアは原則登録が必要で、勝手に押しかけるとかえって迷惑になります。またほとんどの団体が新型コロナウイルス拡大防止のため、熊本県内や被災地近隣在住者に対象を限定している場合があります。被災自治体からの要請に沿った活動をお願いします。

◆その他現地の情報について
人吉市公式ツイッター
球磨村役場facebook
熊本県八代市 2020 豪雨災害情報サイト

 以上いろいろな支援先を紹介しましたが、必ず何かしなければならないということではありません。何も出来ないからといって責められるものでもないですし、責めてもいけないと思いますので、そこは誤解なさらぬよう。
 昨今世界中を騒がせている感染症のことなども含め、諸々の状況が落ち着いてから現地へ足を運ぶ、等でも良いと思います。
 繰り返しになりますが、それぞれが出来ることを出来る範囲でやっていくのがベストだと思いますので。

 今後も状況に変化があり次第あり次第追記していこうと思います。
 

 「夏目友人帳 舞台探訪(聖地巡礼)」シリーズ4ページ目は、人吉市の東側、くま川鉄道と国道219号線沿線方面にある舞台を紹介します。

 夏目の舞台となっている人吉球磨地方は、東西およそ30km、南北およそ15kmに渡って比較的平らな土地が広がる「人吉盆地」と、周辺の山間部から成りますが、ここで紹介するのは盆地内に位置するエリア。自治体としては「錦町(にしきまち)」「あさぎり(ちょう)」「多良木町(たらぎまち)」「湯前町(ゆのまえまち)」「水上村(みずかみむら)」の5町村を中心とする範囲になります。
 錦から湯前にかけてのエリアは、盆地の中央を球磨川がゆったりと流れ、一面の田園地帯が広がるのどかな景色が多いのが特徴です。球磨川に並行して幹線道路の「国道219号線」と第3セクター鉄道の「くま川鉄道」が走っており、盆地内に点在する市街地をそれぞれ結んでいます。そんな感じなので基本的にはあやかし達の住む森の景色というよりは、夏目達が住む「人里」の景色という印象が強いエリアです。何話のどのシーンと具体的に対応するカットがある風景もありますが、それ以外でも畑に囲まれた住宅地だったり、道端のお地蔵様だったり、町並みの雰囲気が全体的に「夏目っぽい」のでただぶらぶら歩いてみるのも楽しいと思いますw

 一方東の端の水上村は盆地を外れた山間部。アニメの大森監督はあやかしたちの住む「八ツ原」のモデルとしてこの水上村にある市房神社の森を選んだというだけあって、「人ならざる者達の領域」と言った感覚になるような風景が広がっています。

掲載地点一覧
くま川鉄道政井野橋錦町の田園風景一武八幡(錦町)おかどめ幸福地蔵(あさぎり町)あさぎり駅周辺(あさぎり町)ラムネ水(あさぎり町)ラムネ水へ行く途中の道(あさぎり町)里の城大橋(多良木町)市房ダム(水上村)祓川橋(水上村)祓川橋脇の祠(水上村)市房神社の鳥居(水上村)市房山登山道(水上村)| その他エリアはこちら

くま川鉄道

 さて4ページ目も3ページ目の肥薩線に続き鉄道ネタからスタートですw
  肥薩線人吉駅から分岐する「くま川鉄道」は、球磨川に沿って人吉盆地を横断し、終点の湯前までのおよそ25kmを結んでいます。
 「夏目友人帳」作中には何度か列車が登場するシーンがありますが、夏目達が住む町を走る車両として登場するのはこのくま川鉄道の車両がモデルとなっています。

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夏目によく出てくる車両は「KT-100」という形式のもの。しかし残念なことに老朽化のため2014年末をもって運転を終了し、廃車となってしまっています。現在ではその姿を見ることはできません。 (撮影日:2011.08.16)

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外観は一緒ですが、内部はちょっと違うかな。 (撮影日:2011.08.16)

 実際の車両は運行を終了してしまったあとの放送となった「陸」でも、作中では相変わらずこの車両が走り続けていました。

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「陸」でも登場したKT-100系 (撮影日:2011.08.16)

 以下くま川鉄道自体の紹介をしつつ、沿線の風景を。夏目が列車に乗っているシーンではよく車窓に一面の田園風景が描かれていますが、このくま川鉄道の景色はかなりその印象に近いかと思います。途中にある無人駅も含めてなんだか全体的に「夏目っぽい」ので、雰囲気を味わうには最適かと思いますw

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人吉駅の乗り場。JRとは別の入口です。 (撮影日:2011.08.16)

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くま川鉄道の駅は正式には「人吉温泉駅」となっています。 (撮影日:2011.08.16)

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くま川鉄道には夏目に良く出てくる車両の他、観光列車の「KUMA」という車両もありました。(※こちらも2016年6月末で運行を終了しました。) (撮影日:2011.08.16)

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中は木目調。 (撮影日:2011.08.16)

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駅の風景。 (撮影日:2011.08.16)

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「木上」と書いて「きのえ」と読みます。「木の上のあやかし」とは・・・関係ないかww (撮影日:2011.08.16)

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車窓風景。 (撮影日:2011.08.16)

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球磨川沿いを走ります。 (撮影日:2011.08.16)

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とにかく田園風景。 (撮影日:2011.08.16)

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作中に描かれる車窓の景色もこんな感じですよねw (撮影日:2011.08.16)

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(撮影日:2011.08.16)

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いかにもローカル線っぽい景色がずっと続く路線でした。 (撮影日:2011.08.16)

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政井野橋

 ここからは人吉市から徐々に国道219号線を東へ向けて進んでいく感じで順に登場地点を紹介していきます。
 ……といいつつも最初に紹介する場所は厳密には人吉市内なのですが。国道219号線から3~4km程南の人吉市と錦町の境目付近に、田園風景のモデルになった地点が何カ所かあります。そのうちの一つが人吉市の小纚川(こさでがわ)に架かる政井野橋(まさいのばし)です。初めて登場したのは作品本編ではなく、グッズの描き下ろしイラスト。エンスカイが2012年に発売したジグソーパズル「河原にて」が初出です。

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ジグソーパズルの描き下ろしイラストが初出の政井野橋 (撮影日:2014.08.14)

 「参」1話で登場した夏目の通学路、これはどうもこの政井野橋のすぐ近くの風景の可能性が高いです。当サイトでは以前より山江村の人吉インター付近ではないか?と紹介していましたが、この政井野橋近傍の方がより似ているように思いました。

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夏目の通学路はここら辺がモデル? (撮影日:2012.01.09)

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盛り土を走っていた道路が途中から高架になる点や、盛り土の下にトンネルがある店など細部までパーツが一致します。 (撮影日:2012.01.09)

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錦町の田園風景

 ムックにも何カットか乗っていますが、錦町の国道219号線南側に広がる田園地帯にもポツポツと登場地点が散在しています。
 まずは3期4話で登場した「木の上のあやかし」がいた場所。これはこの辺りの風景と思われます。

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木の上のあやかしが居た場所。 (撮影日:2014.08.16)

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「陸」1話冒頭の田園風景も多分ここ。桜は実際にはありません。 (撮影日:2017.05.05)

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木の上のあやかしが見た光景 (撮影日:2014.08.14)

 先ほどの場所から少し南に行ったところには、同じく「参」4話で登場した用水路のモデルもあります。同じ場所は「陸」のオープニングでも使われました。

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「参」4話の用水路 (撮影日:2014.08.16)

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同じ場所ですが「陸」OPのアングルで。 (撮影日:2017.05.05)

 「参」1話でおばばが待っていた道はここでしょうか。錦町の「丸目蔵人佐の墓」のすぐ近くにある道がよく似ています。

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丸目蔵人佐の墓近くの道 (撮影日:2014.08.15)

 「肆」3話のこの道もすぐ近くにそれっぽいのがありました。(ムックにも載っています)

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錦町の田園地帯の道 (撮影日:2014.08.15)

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一武八幡(錦町)

 次は「肆」の5話、中学生の頃の夏目が狛犬のあやかしに追われ続けていた回で登場した神社。Twitterで監督曰く、この神社はいろんな神社からパーツを持ってきたとのことですが、メインに使われているのは錦町にある「一武(いちぶ)八幡」をだそうです。

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階段は作中ほど長くないですし、下りた先が道路でもありません。下りた先がトラックが通るようなという構造は上色見熊野座神社から持ってきたのかも? (撮影日:2012.05.04)

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狛犬と本殿。ちなみに作中の狛犬は「蛍火の杜へ」に登場した高森町の上色見熊野座神社にある、とても愛嬌のある顔をした狛犬さんがモデルになっているそうです。 (撮影日:2012.05.04)

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(撮影日:2012.05.04)

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(撮影日:2012.05.04)

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おかどめ幸福地蔵(あさぎり町)

 次は「おかどめ幸福地蔵菩薩」。3期4話で木の上のあやかしが猫の姿になって歩き回っていたシーンで登場した景色です。夏目の背景に使われる地名は八代駅が「何樫駅」、晴山バス停が「古門口」になっているなど、全く関係のない名前に変えられていることが多いですが、ここに関しては作中でも「しかどめ幸福地蔵」とほぼそのまんまだったので特定は容易でしたw

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名前だけでなく景色の方も完全に一致します。 (撮影日:2011.08.16)

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最寄り駅はその名もズバリ「おかどめ幸福」駅。無人駅ですが神社風の外観をした駅舎が建っています。 (撮影日:2011.08.16)

 同じ回で登場したこの駅はもしかするとこのおかどめ幸福駅がモデルの一つかもしれません。駅舎の雰囲気や線路の様子が似てないこともない……??

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おかどめ幸福駅のホームの様子を左右反転してみました。似て……る? (撮影日:2011.08.16)

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おかどめ幸福から人吉方面の線路 (撮影日:2011.08.16)

 時間が空いてしまったので駅の周囲をうろうろしていたのですが、この辺りの景色も何だか実に「夏目っぽい」のですよ。「何話のどのカット」と具体的にあてはまるものではないと思いますが、それっぽい景色をいっぱい撮ってきたので幾つか紹介したいと思います。

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駅近くののどかな踏切。 (撮影日:2011.08.16)

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駅前の丘には岡留熊野座神社が鎮座しています。調べてみたら700年以上前の元寇の有った頃に創建された神社だとか。(→参考リンク)ホントこの辺りは何気ないところに深い歴史が根付いていて驚かされます。 (撮影日:2011.08.16)

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神社の本殿。 (撮影日:2011.08.16)

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駅とは反対側の参道へ下る道。こっちが表なのかな? (撮影日:2011.08.16)

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境内の様子。 (撮影日:2011.08.16)

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参道。 (撮影日:2011.08.16)

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なんかこんな感じの景色、夏目に出てきそうじゃないですか?w (撮影日:2011.08.16)

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鳥居を正面から。 (撮影日:2011.08.16)

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神社のある丘を下りた先にある集落。 (撮影日:2011.08.16)

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生け垣のある風景とか、何かそれっぽい気がしましたw (撮影日:2011.08.16)

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田園風景。 (撮影日:2011.08.16)

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以下町並みいろいろ。 (撮影日:2011.08.16)

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(撮影日:2011.08.16)

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(撮影日:2011.08.16)

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(撮影日:2011.08.16)

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(撮影日:2011.08.16)

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町並みの中ににちょくちょく祠があるのも夏目っぽさを醸し出しています。 (撮影日:2011.08.16)

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(撮影日:2011.08.16)

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(撮影日:2011.08.16)

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(撮影日:2011.08.16)

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(撮影日:2011.08.16)

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丘の上から見たくま川鉄道。列車の走るシーンはだいたいこんな景色ですよねw (撮影日:2011.08.16)

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あさぎり駅周辺(あさぎり町)

 町並みのカットとしてよく出てくるのはくま川鉄道のあさぎり駅周辺です。しかし2011年の最初の訪問時点で国道の拡幅工事が始まっており、それ以後建物がどんどん取り壊されています。既に失われた建物も多く、1期製作に向けて大森監督がロケハンした頃とは景色が大きく変わってきてしまっています。

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1期9話で夏目と名取さんが歩いていた場所。ただし2016年6月頃に取り壊されてしまった模様… (撮影日:2012.01.08)

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3期3話で出てきたケーキや「かわいいの森」っぽい建物。パン屋さんです。 (撮影日:2012.01.08)

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あさぎり駅に併設されているコミュニティーセンター「ポッポー館」の屋上から見た景色。 (撮影日:2012.05.04)

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同上 (撮影日:2012.05.04)

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ポッポー館全景 (撮影日:2012.05.04)

 肆11話、ラムネ水に行こうとしていけなかった夏目達が帰ってきたシーンの町並みもあさぎり駅前です。

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2012年の時点で右側の建物は取り壊されてしまっていました。 (撮影日:2012.05.04)

 そのほかこんな景色も。あさぎり町内の球磨川沿いを走っていたら、何かそれっぽい橋があったのでとりあえず撮ってみたけど、これどうでしょうね?

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2期2話で登場した景色ですが、似ているような気もしないでもない・・・? (撮影日:2011.08.16)

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ラムネ水(あさぎり町)

 「肆」の最終話で、西村の提案で夏目達が向かった「ラムネ水」も実在します。あさぎり町にある「権現谷のラムネ水」がそれ。作中で言われていたようにあぶくがぶくぶくーってしてるwだけでなく、錆だらけだってのも正しく一致しています。なお作中ではじゃんけんに負けた西村が飲んでいましたが、今は飲用不可だそうなので飲まないようにしてください!

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(撮影日:2012.05.04)

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フタもありましたw (撮影日:2012.05.04)

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作中とは違い結構狭いところにあります。 (撮影日:2012.05.04)

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来る途中の道も雰囲気はそれっぽいので、夏目達同様「男の探検」気分が味わえましたw (撮影日:2012.05.04)

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ラムネ水の水。枡は錆だらけですが湧いている水はほぼ無色。多分鉄イオンが溶けていて、空気に触れてしばらくすると酸化されると赤い錆が析出してくるという事なんだと思います。 (撮影日:2012.05.04)

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ちなみにラムネ水へ行くにはこんな華奢な橋を渡らないといけないので、事故にはくれぐれもご注意を。 (撮影日:2012.05.04)

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ラムネ水へ行く途中の道(あさぎり町)

 ラムネ水へ行く途中の道も登場しています。LaLa全員サービスのOVA「ニャンコ先生とはじめてのおつかい」で、迷子の兄妹を連れたニャンコ先生がヒノエに出会ったシーンの冒頭で写ったこの道は、ラムネ水入口の車で入れる限界地点から数分歩いた位置にあります。

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ラムネ水へ行く途中の道。 (撮影日:2014.08.16)

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回りの森もそれっぽい? (撮影日:2014.08.16)

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里の城大橋(多良木町)

 続いて隣の多良木町。おかどめ幸福地蔵と同じ3期4話で登場した橋のモデルは多良木駅近くの球磨川にかかる「里の城大橋」です。

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例によって周りの景色は参考程度な感じですが、橋自体はよく一致します。 (撮影日:2011.08.16)

 後の「伍」の1話で夏目と田沼が話していた場所としても登場しました。川の両岸や奥の山などは大きく書き換えられていますが、橋自体はここで良いかと思います。

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「伍」1話でのカット (撮影日:2011.08.16)

 ここでもやっぱり時間が余ったので橋を渡ってみたら・・・なんともう一箇所発見!木の上のあやかしが猫の姿で歩き回っているシーンで、おかどめのカットの直前に出てきた住宅地の景色とピタリ一致する景色が里の城大橋の対岸に有りました。全く予期していなかっただけに、見つけたときはビックリしましたww

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写真は左右反転しています。天狗橋といい意外と反転している例は多いのかも? (撮影日:2011.08.16)

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おまけ。最寄りの多良木駅はこんな感じ。実はこの駅は夏目と同じ緑川先生原作の「蛍火の杜へ」に登場しています。詳しくはこちら(撮影日:2011.08.16)

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市房ダム(水上村)

 1期6話で夏目たちが訪れたダムのモデルはおそらく水上村にある市房ダムではないか?といわれています。この近郊に大きなダムは他にないですし、人吉方面から先に紹介した祓川橋へ行く道の途中でもありますし、ロケハンしてイメージの参考にした可能性は高いのではないでしょうか。

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ダム湖の奥から見た景色。行ったときは作中のように干上がっては居ませんでしたw (撮影日:2011.11.03)

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夏目達3人が自転車を止めてたのはこの辺って感じですかね。 (撮影日:2011.11.03)

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祓川橋(水上村)

 夏目友人帳では天狗橋に次いで良く出てくる橋があります。それがこの「祓川橋(はらいごうばし)」。田沼の家の近くにある橋のモデルです。これもPASH!!Deeep!!で明らかになりました。初登場は1期3話とかなり初期の頃から何度も出ている場所で是非とも行きたいと思っていたところなので、現地では相当はしゃぎましたw
 監督コメントによると、「ハツ原」の森のイメージはこの橋がある市房(いちふさ)山なんだそうです。山の中腹には市房神社があり、古くから信仰を集める山だとか。この橋は参道の入口にあたり、近くにはキャンプ場もあります。神社へと伸びる参道の脇には樹齢1000年を越す大杉が並んでいて、信仰の山らしい神秘的な景色でした。

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良く出てくるアングルで。「山火事注意」の幟もそのまんまです。 (撮影日:2011.11.03)

 なお上の写真は2011年11月の撮影ですが、2012年10月に左端に映っている大木が倒れてしまい、橋の欄干もろとも壊れてしまうという事故が起こってしまいました。その後欄干は修復されましたが元の形とは違うものになってしまったので、作中に出てくる景色は現在再現できなくなっています。

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祓川橋の倒木後の風景。(2013年5月撮影) (撮影日:2013.05.06)

 これ以下に掲載するのは全て倒木前の写真で、現在の風景とは異なります。

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下を流れる祓川。これはまぁ、参考程度かな? (撮影日:2011.11.03)

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作中カットでは右の方に看板が映ってますけど、写真にしてみたら木々に埋もれてよくわからずw 同じ形の看板は確かにあります。 (撮影日:2011.11.03)

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3期2話で使われた山の中の風景も何となく似てました。 (撮影日:2011.11.03)

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これも夏目っぽい景色w (撮影日:2011.11.03)

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神社っぽい擬宝珠。 (撮影日:2011.11.03)

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欄干の形もしっかり再現されていました。 (撮影日:2011.11.03)

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橋の先の景色は変わってますね。実際は結構な山の中ですw (撮影日:2011.11.03)

 最後におまけ。人吉方面から祓川橋に来る途中の景色。どこを見ても夏目っぽいから困りますw

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(撮影日:2011.11.03)

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祓川橋脇の祠(水上村)

 祓川橋を渡った先の市房神社参道入口にある祠もシリーズ中何度も登場しました。最初に登場したのは1期10話、ジャノメさんの回でした。

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1期10話、ジャノメさんの回で登場した祠も祓川橋の近くに有ります。 (撮影日:2011.11.03)

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こちらは「伍」9話でのアングル。 (撮影日:2017.05.05)

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「陸」OPでは2カット登場。1つめはこんな感じ。 (撮影日:2017.05.05)

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「陸」OP2カット目。 (撮影日:2017.05.05)

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市房神社の鳥居(水上村)

 祓川橋から更に少し山の方へ分け入っていくと、1期3話で出てきた「八ツ原の森の鳥居」もあります。実際は市房神社の鳥居です。ここまで来るとだいぶ山奥であやかし達の領域と言った雰囲気が出てきますね。

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市房神社の参道入口にある鳥居。 (撮影日:2011.11.03)

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参道の大杉。中には樹齢1000年を越えるものもあるとか・・・すごい。 (撮影日:2011.11.03)

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市房山登山道(水上村)

 夏目の舞台でおそらく最も山奥にあるのがこの場所。「伍」のキービジュアルになった大きな杉の木の生える風景も実在します。先ほど紹介した鳥居から車で数分登り、林道が終点となる地点からは徒歩。ゆっくり登って30分ぐらいの「八丁坂」を越えた辺りにあります。標高はおよそ800m。もはや完全にあやかしたちのエリアって感じです。
 キービジュアルにも描かれていますが、幹から左右にたくさんの枝が生えている奇妙な形の杉が目印。その独特の形から「千手観音杉」の名前が付けられているようです。周りの木も含めて完全一致です!

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「伍」キービジュアルで使われた市房山の登山道 (撮影日:2017.05.05)

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更新履歴
夏目友人帳舞台探訪記事全体リニューアルに伴いページ新設:2016.09.16
「ラムネ水へ行く途中の道」を追加:2016.11.16
くま川鉄道、政井野橋、錦町の田園風景、おかどめ幸福駅、祓川橋脇の祠、市房山登山道の写真を追加:2018.09.17
写真に撮影日を記載:2020.09.26