デジモンアドベンチャー02 舞台探訪 マニアック編
探訪日: 2009/07/26(田町、竹芝、東銀座、銀座、春日、東池袋、熊野町、中丸町、白山神社、サンシャイン、駒込吉祥寺)
2009/09/05(御殿場)
2009/10/10(南長崎、池袋(東口駅前))
2009/10/31(春日(礫川公園)、池袋(西口公園))
2009/11/21(池袋(サンシャイン展望台))
2009/11/22(としまえん)
2010/01/16(日大板橋病院)
2010/02/14(駒込吉祥寺再訪)
2010/12/17(竹芝再訪)
2011/01/08(御殿場・平和公園)
「デジモンアドベンチャー02」のメインの舞台はお台場ですが、最初の探訪が33話の京都というマイナーなところを攻めたので、次はもっとマイナーなところを攻めることにしました(何)
と言うわけで本稿では「マニアック編」と題し、パッと見ただけでは特定の難しい地点をひたすら巡ってきたので公開します。
主に最終クール・39~50話で出てきた東京の景色がターゲット。メインの舞台、お台場や光が丘へは敢えて行かないのが今回のミソです(何)
目次
- 田町(芝五丁目)
- 竹芝ふ頭(43話)
- 東銀座(43話)
- 銀座四丁目~数寄屋橋(43話、44話)
- 日比谷交差点(44話)
- 文京区春日 文京シビックセンター前(44話)
- 文京区春日 富坂・礫川公園前(44話)
- 豊島区東池袋 春日通りの六ツ又陸橋入口(44話)
- 板橋区熊野町 川越街道と山手通りの交差点(44話)
- 板橋区中丸町 山手通り中丸交差点(44話)
- 豊島区南長崎 西武池袋線の踏切(44話)
- 練馬区練馬 白山神社(44話)
- としまえん(44話)
- 池袋駅東口(44話)
- 日本大学医学部附属板橋病院(44話)
- 池袋 サンシャイン60(44話)
- 池袋西口公園(44話)
- 御殿場(46話)
- 御殿場市・平和公園(46話)
- 文京区駒込 吉祥寺(47話)
田町(芝五丁目)
マニアック探訪「入門編」は田町から。一乗寺賢の家がある場所ということで、デジモン02的にはかなり重要な地点です。そのため「田町」と明言されてますし、「行けば分かる」ってレベルのポイントです。そんなにマニアックじゃないですね。
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このカットは39話から。世界中にダークタワーが現れて現実世界が大混乱に陥るというストーリーですが、その中の一つがここ東京都・田町駅周辺。
ダークタワーが現れたのは田町駅前辺り。地名的には港区芝五丁目。
地下鉄三田駅の真上あたりにある、第一京浜(国道15号)の芝5丁目交差点から田町駅方面を見ると劇中の構図を再現できました。
放送からかなりの年月が経っているため景色の方が少し変わっているようですが、共通部分の再現度はかなり高いです。
それぞれのパーツについて詳細に比較してみましょう。
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まず道路。中央分離帯が省略されている以外は横断歩道があって、白の点線で区切られた車線数の多い道路という特徴がしっかり捉えられています。街路樹もちゃんと描かれていますが、背景画では少し間引かれているようですね。
次に両サイドの建物の並び。左側手前のビル3つなんかは分かりやすいですが、これもかなりきっちり再現されています。
図-1Aにあるように、左側一番手前にある三菱自動車のビルをモデルにしたと思われるビル(1)には、ちゃんと三菱のマークを変形させたようなマークの看板も描かれています。その隣のビル(2)は道路側の面中央に縦に1本細く黒い筋が入っているデザインも一致してますし、ガラス張りの面が三菱自動車のビルの陰から少しだけ見えているという並び方まで完全一致。更にその奥のビル(3)も、窓の高さが若干デフォルメされていますが、これも似てると言える範囲でしょう。
続いて図-1Bにある道路右側の建物。こっちはぱっと見の印象は少し違いますが、細かく見ると結構驚き。まずビル(4)が完全に再現されてるのは言うまでもないですね。よく見たら屋上のアンテナまでぴったり一致してたのには流石にびっくりでしたがw
撮影した構図が若干ずれているため見た目がぴったり一致はしませんが、赤丸(5)の部分は右の写真にある雑居ビルの看板が元でしょうか。その間にあるビル(6)は、色が違っていますが窓の感じは似て無くもないです。
最後は道の奥に歩道橋が見えているという点。(図-1C) この歩道橋はJR田町駅から繋がっているものです。これもディテールの簡略化がなされていますが、位置的には現実を反映したものとなっています。
この通り、デジモン02の背景画像は思った以上に現実の景色に忠実。この後50枚以上も舞台の写真を掲載しますが、その中の多くについて実在の景色と細部まで一致しています。
2枚めはすぐ近くにあるこのポイント。田町に現れたトリケラモンとパイルドラモンの戦闘シーンの途中でごく一瞬写ったアングルですが、そういうのも探してみてこそ「マニアック探訪」です(何)
しかしこのポイント、横にキャプ画を並べてはみたものの、建物が全く違ってほとんど似てません。ここだと思った理由は街路樹と中央分離帯のある通りで、奥に直進方向と左斜めに分岐してる道路標識が有るからなんですが、それ以外は似てないので何とも言い難いですね。
この通りで戦ってると言うことだけは話の流れ上間違いないんですが。
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田町は賢の家があるだけあって何度もいろんな場所が出てきてますが、探してみても意外と見つかりませんでした。
意外と細い路地とかも多くて、実在するかどうかも分からないものを探してしらみつぶしに歩くにはかなり苦しい場所ですが、気が向いたらもうちょっと探してみます。
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竹芝ふ頭(43話)
2カ所目は竹芝ふ頭。43話で登場した「デーモン軍団」の一翼・マリンデビモンが現れたのはこの近郊。
応戦するためにタケルと伊織がやってきた時のカットはこんな感じ。配置されてるモノの縮尺やらパースやらがだいぶ変えられてますが、ここで間違いないでしょう。
場所は竹芝ふ頭公園。東京港周遊クルーズの他、小笠原航路の発着桟橋としても機能している竹芝ふ頭のすぐ横にある公園です。
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同じく竹芝ふ頭。マリンデビモンと戦うべくエンジェモンとサブマリモンが飛び出していくシーンです。
劇中のアングルを完全再現するには桟橋から撮影しないといけないと思われるのでこの写真で妥協しましたが、柵の形はちゃんと一致していることが分かります。
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マリンデビモンが襲っていた結婚式挙行中の船もなんと実在します。東京港周遊クルーズのヴァンテアンという船がそれ。作中の船にも「Ving-et-un ヴァンテアン」の名前がそのまま書かれています。
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結婚式してるシーンでチラリと写った船上の鐘もそのまま。こんな風に一瞬しか出てこない船が現物どおりだったり、一回しか出てこないような場所もちゃんとロケハンした形跡が窺えた辺りから、この作品の背景作りはわりとすごいなと思い出しました。
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東銀座(43話)
引き続き43話のデーモン軍団シリーズ。レディデビモンが現れた東銀座の景色です。
場所は晴海通りの万年橋。アイドルマスターXENOGLASSIAでも出てきた築地川銀座公園の前から築地方面を向いて撮った写真です。
写真の方の左側にあるガラス張りのビルはデジモン02放送以後に建てられたっぽいですが、それ以外は右側のビルのデザインと配置、郵便局のロゴ、信号の位置まで完全再現しててすげぇ!・・・ってこれどう見ても写真加工して使ってるからあたりまえですよねーw
この辺りの話数から制作事情でも厳しくなってきたのか、こんな風に「どう見ても写真そのまま」って背景がちょこちょこ登場するようになってきます。
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このカットではレディデビモンが立ってる街灯が追加されていますが他は写真そのまま。
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レディデビモンが立ってる街灯ってのがこれ。上の写真を撮った場所からだとどうやっても写りませんが、近くにちゃんと同じ形のモノが存在しています。
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新しく建ったビルのせいで見えなくなってますが、キャプ画のアクィラモンの脚の下に見えてる「魚がし 北田」の看板も健在でした。
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銀座四丁目~数寄屋橋(43話、44話)
更に続いて43話シリーズ。スカルサタモン&デーモンとの死闘が繰り広げられた銀座四丁目交差点です。
ここは場所としても東京の超有名スポットですし、デジモンの舞台としても作中で場所が明言されてるので今更キャプ画と並べて比較するまでもないでしょう。
というか、結構長い時間にわたる戦闘シーンのさなか、四方八方いろんな向きで出てくるのでキャプ画とか挙げだすとキリがないしw
と言うわけでここは写真のみで。
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左手に和光、右手に三越を観る構図。いかにも「銀座」って感じの景色ですね。
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和光デパートの時計塔。ここにサタモンが乗っかってました。
ちなみにこれと似た構図のカットがデジモン無印でも一瞬だけ登場します。(第30話「デジモン東京大横断!」でヴァンデモンの部下があちこちで「8人目の選ばれし子ども」を探し回ってるシーン)
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三越前。倒されたアトラーカブテリモンがテントモンに戻ってしまったカットとか。
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四丁目交差点から数寄屋橋方面の景色。
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ちょっと別角度。時計塔の上のサタモンと対峙するインペリアルドラモンが居たのがこの辺。
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上の写真から奥へいったところにある数寄屋橋交差点。左の大きな建物は有楽町マリオンです。
写真では手前の橋に隠されて全く見えませんが、その橋の裏手に山手線の高架があり、劇中ではそこに停車している山手線電車の上からアルケニモンとマミーモンが戦闘の様子を眺めていました。
ここまではわりとわかりやすいところでしたが、ここからだんだん「マニアック探訪」の本領を発揮していきますw
デーモン軍団との戦闘の後、アルケニモン、マミーモン、及川が「暗黒の種」を植え付けた子ども達と共に賢をトラックに乗せて連れ去り、光が丘へと向かいます。その道中ではいろんなところを通過するんですが、探してみたらなんとほとんどのポイントが特定できましたw
今回のこのページを作ることにしたのはひとえにそれが理由ですw
というわけでここからは及川達とそれを追う子ども達の足取りを詳細に追ってみようと思います。
まずは数寄屋橋近辺、賢がトラックに乗り込んだあたりから。
劇中の画像は車道からの構図っぽいので少しずれてますが仕方ないので妥協してます。
道路右側の建物が一つ取り壊されてますが、その左隣のビルがかなり再現度高いことから、現存してればほぼそのままの景色だったのかもしれません。
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話数変わって44話。シュウ兄さんの車に乗り込んでトラックを追いかける子ども達。数寄屋橋交差点から山手線のガードをくぐります。
それはおそらくこんな感じの写真がモデル。
かなり変えられてるっぽいですが、エアコンの室外機と緑色の柱があったのはこの辺だけだったのでおそらくこれで合ってると思います。
何か写真だけ見てると喰霊-零-の探訪してるみたいだ(何
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日比谷交差点(44話)
↑の直後。トラックはこの交差点を右に曲がります。
数寄屋橋から晴海通りを直進したなら日比谷交差点あたりが妥当だろうと踏んで行ってみたらビンゴでした。
写真の右端に写ってる2本の柱は描かれていませんが、そのほかについては街灯と信号の形と配置がぴったり一致。奥に見える皇居の森の形もぴったりですね。
これまた車道からのアングルで困ったんですが、横断歩道の信号が青の時に頑張って車道に入り込んで撮ってみました。それでも完璧には合わせられませんでしたけど。
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文京区春日 文京シビックセンター前(44話)
賢を乗せたトラックは日比谷交差点を右折した後しばらくいろんなところ通るんですが流石にそれは特徴なさ過ぎで分からず。
しかしその先、アルケニモン達のトラックがデーモンの手下・レディデビモンに攻撃されてた地点は見つけることが出来ました。
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場所は文京区春日の文京シビックセンター前。こうして並べるとパッと見はそんなに似てないかもしれませんが、各のパーツを比べてみるとちゃんと一致しています。
下の右の図に有るとおり、道路標識のデザイン、奥に見える建物(中央大学理工学部)の形とその建物の手前は公園らしき木立になっているということ、標識のすぐ隣のビルの形などがそれぞれ一致することが分かります。
劇中のはこれまた車道からのアングルだったため、赤信号の合間を縫ってバス停から車道に出て撮影をしてみましたが、思うようにアングルを合わせることは出来ませんでした。
もう少し後ろの位置から少し望遠気味に撮ると完璧なのかな。
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ちなみにこの場所が出てくるというのはかなりリアル。この後登場しますが、賢を乗せたトラックは銀座を出た後、池袋を経由して光が丘方面へ向かっています。となると日比谷→内堀通り→神保町→白山通り→水道橋→春日→春日通り→池袋という経路を通ったものと推定されますが、そうすると確かにこのポイントを通過することになります。
この話数の製作に当たってスタッフは、実際に数寄屋橋から池袋までは車を走らせてその中から写真を撮り、それを背景画の資料として使ったんでしょうね。おそらく。
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文京区春日 富坂・礫川公園前(44話)
上のカットのすぐ後。レディデビモンと戦うためにヒカリと京が車を降りたのは、文京シビックセンターから春日通りを少し西へ進んだ富坂の途中にあるこの場所。
「
初回探訪時は気づかなかったんですが、本編を見なおしてみたらこのカットの直後、後ろの公園のものとおぼしき木立が写ってるのに気づき、実際に行ってみたら正解。
消火栓があることや、奥のマンションの形が見事一致しました。まぁ消火栓の向きとかガードレール周りは少し変えられてますけれど。
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斜め上から見下ろしたこの構図は再現不能でしたが、こうやって撮るとちゃんと同じ位置に標識が存在することも分かります。ガードレールの形もちゃんと一致しますね。
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豊島区東池袋 春日通りの六ツ又陸橋入口(44話)
次の地点は東池袋3丁目の春日通り六ツ又陸橋入口。
これまた車道ど真ん中からのアングルなので完全再現は出来ていませんが、陸橋の勾配とか道路のペイントとか、奥に見える高速道路の高架と更に奥に見える清掃工場の煙突、と一通りのモノは一致します。ついでに言うと画面手前方向の車線は混雑してるのに、トラックが向かって行ってるのと同じ画面奥方向の車線はがらがらという状況まで一致してますw
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先ほど春日の文京シビックセンター前のところでも書きましたが、銀座→春日→ここという経路は非常に現実的。「春日通り」と有るとおり、春日からここまでは道なりに一直線です。
さらに作中ではトラックがこの陸橋へ登っていっているのがキャプ画でも分かりますが、この次のカットで出てくる場所は本当にこの陸橋を越えた先に存在しています。
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板橋区熊野町 川越街道と山手通りの交差点(44話)
そのカットがこれ。六ツ又陸橋を渡ったあと川越街道を少し進んだ先になります。
場所は川越街道と山手通りが交差する、首都高の熊野町JCTの下。ドン・キホーテのあるところと言うと馴染みのある人には分かるんでしょうかね?
ここは特に文字で説明するまでもなく、比較画像さえ出せば一致してるのは一目瞭然ですね。街灯の位置と形、高架の橋脚の配置、歩道橋の位置等々、完璧です。
トラックは奥からやってきてここで左折し、画面右方向へ走り去っていくという描写でしたが、それを現実の位置関係に当てはめるとやはり正確。やってきた方向ってのは確かに六ツ又陸橋の方向ですし、曲がった先も次のカットで出てくる地点と一致します。
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板橋区中丸町 山手通り中丸交差点(44話)
で、その走っていった先ってのがこの山手通りの方向。熊野町から2つめの信号に当たる、「山手通り中丸」の交差点です。
アングルが合わせられなかったせいで特定の決め手となったパーツがはみ出ちゃったりしてるので2枚構成で。
高速の高架があって、奥に歩道橋が見えているのが手がかりその1。(1枚目の写真に写っています)
それと信号が写ってて、そのすぐ奥に見える高速の橋脚は近い位置に2つ並んでいるってのが手がかりその2。(2枚目の写真に写っています)
他にも街路樹が歩道沿いに植えられているのと、高架下はガードレールの付いた分離帯になってるのと、横断歩道があるのと、車道が3車線に分けられているのと、一致するところは山ほど有ります。
しかし何故こんなところをちゃんとロケハンしてまでだそうと思ったのかは謎ですw
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劇中ではキャプ画に有るとおりこの交差点を右折したあと、「これで何かあったら一発で免停」になりそうな細い路地でのカーチェイスが繰り広げられていますが、流石にそこは特定不能。
ただ、その後少しあとに出てきたところはどうも特定できたっぽいです。
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豊島区南長崎 西武池袋線の踏切(44話)
トラックを追いかける大輔達。踏切で足止めできる!と喜んだのも束の間、トラックは遮断機を折って強行突破。結局逆に追う側の方が複数の列車に阻まれて足止め喰らうという事態になってしまった、そんな踏切ですが、それってこれなのか?
西武池袋線南長崎駅から江古田駅方面に5分ぐらい歩いたところにある踏切。
周りの建物が違うのはもちろん、作中で奥の方に描かれている歩道橋もない(写真の手前側にはあったんですが)ので少し怪しい部分はあるんですが、踏切周辺に注目すると、警報機の形と架線柱の位置、柵と植え込み、道路のペイントが中央だけ黄色い点など、かなりの部分で一致します。
上から見下ろした構図で画面中央下に描かれてる青い屋根は実際にこの場所に存在した「千川通り地下道」の入口なんでしょうか。
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池袋から光が丘へ向かう途中であると言うことと描かれている電車から考えても、西武池袋線のどこかの踏切であるはず。池袋~(西武線では光が丘に一番近い)練馬駅あたりまでの区間で、2車線あるような道路が踏切で交差してるポイントはここの他にないという状況証拠も決め手の一つです。
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ちなみに全然関係ないですが、この通りを写真の方向にずっとまっすぐ歩いていくと、時をかける少女の舞台である哲学堂公園に出ます。
さらに踏切のすぐ先で分岐する千川通りは練馬、井荻、上井草へと通じていますが、この辺はアニメ制作会社の密集地帯。そのためいろんな作品の舞台としてその周辺の景色がちょくちょく使われてるようです。
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練馬区練馬 白山神社(44話)
そうこうしてるうちに逃げ切ったトラックはとある神社に停まっています。トラック内では及川が賢に植え付けられている「暗黒の種」を一緒に連れてきた子ども達に移植しています。
この神社、これと言って目立った特徴があるわけではありませんが、なんと特定できました。
作中では道路挟んで向かい側に野球場のフェンスみたいなモノがあり、そこに「豊島遊苑→200m先右折」という看板が出ていたのが推理の大きな手がかりでした。「豊島遊苑」ってのはきっと「としまえん」のことでしょうけど、トラックの最終目的地が光が丘であることを考えれば、その近辺を通過するのはおかしな話ではない。となればストリートビューでその辺の神社をしらみつぶしに当たればOK・・・と思って探してみたら発見。練馬区練馬にある白山神社がそれでした。
実際には道路の向かいは普通の住宅で、「豊島遊苑」の看板はなし。その住宅はデジモン02放送前から有りそうだったので、新しく建ったため景色が変わったというパターンでもないでしょう。そもそも作中の看板にある矢印と同じ向きに歩いていくと、豊島園は右折ではなく左折方向にあるので、現実のこの場所にはそんな看板は存在し得ません。
そんな風に場所的には辻褄が合わないんですが、こうして並べてみるとまあよく似てるのできっとモデルはここで間違いないしょう。鳥居と社務所と道路のミラーの位置関係なんかは完璧だし。
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夜のカットもそれっぽく再現。
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としまえん(44話)
ジェットコースターに乗ってる人がマリンデビモンを目撃して青ざめてるシーンってのが白山神社のカットの前後にありますが、まぁ話の流れからして当然としまえんでしょう。
普段は入園のみでも1000円もするので流石に探訪だけで行く気にはなりませんでしたが、11月の3連休ではイベントが開催されていたため当日入園料が200円。それぐらいなら出せると思ってその機に乗じて”取材”してきましたw
というわけで有料ゾーンに突入したんですが、いきなり何か見たこと有るような景色を発見。
ゲートを入ってすぐの橋から見た景色ですが・・・ここってこのカットじゃね?
護岸の様子とかだいぶ違ってますが、奥に橋があってその更に奥にはジェットコースターのレールらしきモノが見える川、というのはかなり近い気が。周辺を実際に歩き回ったりストリートビューでも確認してみましたが他にそれっぽい景色の地点は見あたりませんでしたし、モデルはここであるといってしまっていいのではないでしょうか。
奥に見えてる橋を挟んで反対側から撮ると完璧に一致したのかなぁ?
にしてもデジモンスタッフ、入園料払ってまでわざわざ取材したんでしょうかねぇ。
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そしてジェットコースター。レールの感じはこんな風に違いましたが・・・
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車両は作中に描かれているのと同じように、丸太を切ったようなデザインをしていたので、これについては間違いないでしょう。
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池袋駅東口(44話)
ここからBパート。時刻は更に進んで夜になります。
場所を移しながら続いてるレディデビモン対シルフィモンの激闘は池袋駅東口上空へ。
東口前の横断歩道の途中にある中州みたいになってるところから見た景色です。
ビックカメラの看板は変わってますが、PARCOはそのまんまですね。倒されてる塔はダークタワー・・・のように見えますが、豊島清掃工場の煙突ですw
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引きで。作中カットでは人の立ってる位置が何かおかしいですが、おそらくこの位置から見た景色ってことでいいのかと。東口の中州状の場所はもう一カ所ありますけど、そこではビックカメラに近すぎますし。
ちなみにこの場所は最近の作品では「デュラララ!!」でも登場してます。
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上空で戦うシルフィモンとレディデビモン。だいたいこんな感じ。
この後のカットでは、シュウ兄さんの車が道路封鎖の警官に止められていたらアルケニモンのトラックが向こうからやってきた、ってシーンもおそらく豊島園周辺なんでしょうが流石にわかりません。
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日本大学医学部附属板橋病院(44話)
でもその次に出てくる、マリンデビモンが襲ってる病院については、コメント欄でタレコミいただいて舞台が判明。池袋西口からバスに乗ってしばらく行ったところにある日大附属板橋病院がモデルでした。
ちなみに、デジモンで日大付属病院というと、光が丘のあの看板もお馴染みですねw
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横向きのカットは再現しきれず。でも↑のカットに写っているバス・タクシー乗り場の上屋のデザインの一致具合からすると間違いないですね。
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池袋 サンシャイン60(44話)
場面は再びレディデビモン対シルフィモン。
ヒカリと京は高層ビルの屋上から戦いを見守りますが、おそらくサンシャイン60。・・・なんですが、この通り若干再現しきれていませんね。
現実のサンシャインは側面に一筋窓のないラインがあるのが特徴です。
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上空からの見た目として出てきたこんな構図。これは京とヒカリも居たサンシャイン60の展望台から池袋駅を見下ろした景色です。
全体の雰囲気はよく再現されてますけど、東武デパートと芸術劇場の位置関係とかは若干違ってますね。
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池袋西口公園(44話)
激闘の果てシルフィモンは公園に墜落し、レディデビモンはそこら辺にいた人を人質に捕らえるという卑怯な手に出ます。それまで「デジモンを倒す」ことにためらいを覚えていた京ですが、京の身に危機が迫ったため、シルフィモンは仕方なく京の目の前でレディデビモンを倒してしまった・・・っていう44話の物語のキモにあたるエピソードが繰り広げられた現場がここ、池袋西口公園。
奇しくもデジモン02と全く同時期、2000年4月~6月にかけてTBSで放送され人気を博した「池袋ウエストゲートパーク」なんてドラマもあったりして結構有名な公園なので、そんなに「マニアック探訪」でもないかも。
1枚目は池袋駅西口バスターミナル側から見た景色。9年の間に道路のペイントなどが僅かに変わってはいますが、それ以外はほとんど変わっていません。かなり再現度高いですね。
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公園内から。木とベンチの位置関係からきっとこんな向きかと。
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これは駅方面を向いて。噴水の位置を合わせて撮ってみたら奥にあるビルの配置はもちろん、それぞれの窓の形までしっかり再現しててびっくりでしたw
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上の写真の右手方向にあたるこの構図。これも背後のビルの様子がびっくりするほど完璧に再現されています。
写真の方では左端の方に一つビルが増えてますけどこれはきっと後から建ったものでしょう。
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これは構図をまんま再現した写真ではないけど、中央に写ってる曲面状の部分があるビルらしきものが描かれているのでこの向きなのかな、と。
これの直後はトラックを追う大輔のシーン。「↑光が丘→常盤台川越街道」って看板がありますが、そんな看板は現実にはありません。
川越街道・ときわ台方面が右折方向ってのは千川通りと環七通りの交差点辺りだったら合ってますけど、そこを直進したところで練馬に辿り着くだけで光が丘には行きません。
そんで次に出てくるシーンではもう光が丘周辺。途中の足取りは最早不明です。
しかし銀座から練馬区まで、かなりの距離がありますがびっくりするぐらい正確に足取りを追うことが出来、「マニアック探訪」としてはわりと満足ですw
ここまで多くの地点が特定できると、途中の走行経路もほとんど推定できるので、せっかくだしgoogle mapで経路図書いてみました。
44話ではだいたいこんな経路で移動してたんだと思います。
このページに掲載している他の地点も全て収録しているので位置関係の参考にしてください。
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御殿場(46話)
話数も場所も大きく変わりまして、46話で登場した静岡県御殿場市へも探訪に行ってきました。
タケル、ヒカリ、京に追われる及川とアルケニモンとマミーモンが逃げ込んできたのはここ、御殿場プレミアムアウトレット。
かなり広いモールなので登場地点を探して歩き回ると結構疲れるんですが、一通り巡ってもキャプ画完全に一致する景色は見つかりませんでした。放送から8年経って景色が変わったから見つからないという感じではなく、どうもここは完全再現していない様子です。
ただ建物を個別に見ていくとかなり再現度は高いので、雰囲気は割と良く伝わるように描かれていました。たとえばこのナイキのショップとか。隣の建物の形とかが違いますが、ショップの建物それ自体はかなりよく再現されています。
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このカットの奥の建物はきっとこれでしょう。
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通りの様子とか照明の形なんかも概ね再現してます。
46話では他に御殿場市の街並みや、富士山周辺の道路やら山荘みたいなものやら色々登場しています。富士山周辺へは行ってないのでどうなってるかは知りませんが、及川達がアジトにしていた山荘のシーンは背景画が明らかに写真を加工したものだったので、確実に実在する建物でしょう。現存するかはさておき。
御殿場市内については駅周辺を軽く巡ってはみましたが、まあ予想通り作中で描かれていたようなビルの建ち並ぶ都会の景色ではありませんでした。なのでその辺は適当なのかと。
ただ一つ、上空でウォーグレイモンとブラックウォーグレイモンが戦っていたときのカットでこんなのがありますが、コレについては実在することを確認しました。
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御殿場市・平和公園(46話)
それがこの場所・富士仏舎利塔。御殿場市街地の東側、箱根外輪山の中腹にある「平和公園」の中に有ります。見ての通り富士山の眺めが良いスポットとして知られているようです。
この場所、作中画像の市街地と富士山の位置関係から、御殿場市の東側、箱根の外輪山からの視点だろうということは予想が付いていましたが、大きな目印である仏舎利塔の存在を知らず、プレミアムアウトレットを探訪したとき乗った駅からアウトレットモールへ向かうシャトルバスの中から偶然見えたことで特定できました。まぁ遠いので実際行くまでえらく時間かかりましたがw
位置的には御殿場市街から箱根裏街道で乙女峠へ向かう途中、国道138号と合流する手前辺りになります。今回は別件で箱根へ行ったついでに行ってきたので、乙女峠を越えて御殿場まで下る途中、ということになりますが。
車で行くのが普通なんでしょうが、箱根登山鉄道・強羅駅から箱根の観光スポットを巡り、仙石原、乙女峠経由で御殿場のアウトレットモールを結ぶ「観光施設巡りバス」の平和公園前バス停が入口目の前にあるので、公共交通機関のみでも行かれます。本数は少ないですが御殿場駅発着の便も有るみたい。箱根フリーパス等も利用可能なので、箱根観光のついでに足をのばす方が行きやすい場所かも知れません。
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文京区駒込 吉祥寺(47話)
最後は47話のこの場所から。暗黒の種を植え付けられた女の子を尾行していた賢が、その子に気づかれてしまった場所。その後ブラックウォーグレイモンがやってきたりさらには及川の中からベリアルヴァンデモンが出てきたりと、この回の大きな事件が色々起こった場所でもあります。
背景を一目見て分かるほど有名な場所ではありませんでしたが、同じ回で子ども達が動いているのが東京都文京区であることが示されていたので、文京区内にあってある程度の太さの道路に面した大きめのお寺を地図上で探してみたらすぐに発見できました。
場所は駒込にある吉祥寺。今回こうして行き着くまで存在すら知らなかったのですが、創建は室町時代の1458年(550年前!)と非常に古く、現在の駒澤大学の前身となった学問所「旃檀林」が置かれていたなど、歴史のあるお寺です。「吉祥寺」というと今では中央線と井の頭線が通っている武蔵野市の吉祥寺駅周辺の方が有名ですが、実はその名前の由来になったのもこの吉祥寺だそうで、当寺の門前町に住んでいた人たちが明暦の大火で家を失い、現在の吉祥寺駅周辺に移り住んだことからそう名付けられているそうです。
豆知識はこれぐらいにして本題の舞台探訪に戻ります。 まずは尾行中のカットから。道路の様子が若干異なりますが、吉祥寺の脇に回ってみたらそれらしき塀とそれらしき電信柱を見つけたのでたぶんここがモデルじゃないかと。
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ここからはお寺の山門前。この辺はおそらく写真をそのまま加工した画像を背景として用いているようなので、全く同じ写真を撮ることも可能。ってわけでちょっと頑張ってみました。
まずは賢とワームモンがチラッと様子を窺ってるところ。山門前から駒込方面を見た構図です。道路の点字ブロックや右上奥の民家など、ほとんどロケハン当時と変わっていませんね。
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少し引きぎみに。作中では左奥に立体駐車場が描かれていてその手前には背の低い民家しかありませんでしたが、現在はマンションが建っています。ただ、奥の「P」と書かれた駐車場はそのマンションの隣にちゃんとそのままの形で現存してました。
53
これがその駐車場です。
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追跡対象の川田のり子に気づかれていた賢、のシーン。
55
山門を正面から。
56
角度を変えて。境内に向かって右側。
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同じく左側。
門をくぐって参道から本殿の方向。このページの公開当初は木の葉の生い茂る真夏に撮った写真を掲載していたためだいぶ印象が違っていましたが、作中と同じ真冬に改めて撮影しに行ったところ、より似た写真が撮れましたw
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参道から山門方面。
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及川が立ってた場所。鐘楼の位置については実際と何か違うような気がします。
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反対側。山門の背後に見えるマンションの感じとか完璧に一致。
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今のところ発見できた登場地点はこれで全てです。
他にも都内を中心にまだまだたくさんいろんな場所が登場していますが、地名が明記されてるところも多いのですが、あまりに特徴がないためどこも今のところ特定には至っていません。
そもそも、全ての地点が本当にロケハンの上で描かれているのか、ということについては若干疑問があります。
例えば46話で、上述の暗黒の種を植え付けられた女の子・川田のり子を追いかけてたタケルと伊織が、とても不審な感じにw電柱の脇に隠れてたカットってのがあります。その電柱には住居表示があり、「文京区本郷2丁目」と読めたので実際に行ってきたんですが、しかし全く一致しませんでした。
こんなん。
作中での描写のように坂は確かにあるんですが、周りは家ではなく学校で、雰囲気はだいぶ違いました。
しかしそれでも多くの場所でロケが行われたであろうと言うのは今回のこのページの内容を見れば明らかです。
デジモンシリーズはどの作品でも背景を描くのにわりとしっかちしたロケハンが行われているというのはよく知られた話かと思いますが、ストーリー上大して重要でない些細な地点までこうも事細かに取材が行われているとは思ってませんでした。
そこまでしようと思ったスタッフの熱意に感服です。
おかげでこうして舞台探訪をいくらでも楽しむことができてるわけですがw
これだけ見つけられてだいぶ満足ですが、今後ももし何か見つけられた場合には順次追加していこうと思っています。
デジモンアドベンチャー舞台探訪シリーズ
「無印」:
劇場版「ウォーゲーム!」:お台場|
TV版1:光が丘~新宿|
TV版2:都内各所|
TV版3:お台場&ビッグサイト|
特別編:10年目のお台場メモリアル
「02」:
第1弾:京都|
第2弾:マニアックな地点特集(都内各所)
「Tri.」:
第1章-再会-NEW!!
更新履歴
初回記入:2009.08.01 メモリアルの日に。
大幅更新(写真追加・コメント・詳細比較記入):2009.12.26
駒込吉祥寺の写真差し替え、日大板橋病院、竹芝のクルーズ船追加:2010.12.25
御殿場・平和公園追加:2011.01.10
サイドバー設置、デザイン変更:2015.12.30