ノエイン 函館探訪記第2弾

前回の函館訪問からちょうど7ヶ月後の2006年8月5日、東北地方へ4日間の鉄道旅行へ行った最終日、帰りのついでに再び函館を回ってきました。
前回は真冬の雪の中でしたが、今回は作中と同じ夏真っ盛り!天気にも恵まれ・・・恵まれすぎて暑かったけどw、かなり「それっぽい」写真を撮ることが出来ました。
また今回は、前回行ったときは場所が分からなかったところや、まだ登場していなかったところも一部補完。2回分合わせれば結構巡れてるんじゃないでしょうか。
と言うわけで早速今回のレポ行ってみたいと思います。


函館入りは8月4日の夜。
青森でねぶた祭をちょこっとだけ見て、20:06青森発の定期便としてはその日の最終便である特急「スーパー白鳥25号」で津軽海峡を渡り、21:54に函館着。
一人旅で函館に泊まるのは今回初めてなんですが、過去何度も家族で訪れたときと同じく、西部地区に宿を取っているので、駅前から市電に乗車。
この日は「函館港まつり」期間中のため臨時増発便がありましたが、乗った市電は平常時なら最早終電ですよw
行き先もいつもの「どっく前」ではなく途中の「末広町」で折り返しだったし。
そんな電車に揺られて、いつも通り十字街で下車。
今回の宿に向かいます。

その途中で早速写真を1枚。

1話で登場の「ヱビス商会」。
塾帰りのユウが座り込んでたのと同じ夜の写真を撮ってみました。
劇中ではシャッター開いてましたけど、実際この時間ではちゃんと閉まってますね。
前来たときも、もっと前に見たときも人の気配がなさげだったから営業してないのかとか思ってたけどちゃんとやってるんですね(爆)

さて今回の宿ですが、どんな場所にあるかと言いますと、このヱビス商会から「ずっと石畳が敷かれていて『日本の道百選』に選ばれた少し太い坂道」(大三坂)を登り、「十字路を越えた先に続く、数ある坂の中でも傾斜がきつくて有名な、細い道」(チャチャ登り)を登り切り、ちょっと左へ入って更に坂を登り切った位置にに有ります。
この書き方で気づいた方は居るでしょうか。気づいた方は文庫版もちゃんと読んでる筋金入りのファンですね(何)
そうです。この宿「ペンション カントリーボーン」はハルカの家の設定位置に極めて近いところにあるんです。
場所はここ
そして小説版の描写から推測されるハルカの家の位置はおそらくこの辺
水平位置がわずかに違うだけで、標高的にはハルカの家とほぼ同じハズ。よって、窓からの景色はハルカの家から見えるそれの「近似値の世界」と言うことに!
そんな好立地にありながら1泊朝食付き5800円、素泊まりなら4800円というお手ごろ価格とあっちゃぁ、もうここに泊まるしかないでしょう(爆)
今回の旅行は日程を決めたのが決行の1週間前と少し急だったためもう予約が埋まってる日もあったけど、なんとしてもこの宿には泊まろうと思ったのでこの宿に空室がある日を基準にして旅行の日取りを決めましたw

というわけでヱビス商会の写真を撮ったら、長旅の最終日の夜遅くで疲れているけど、荷物抱えて標高ほぼ0mの電車通りからきつい坂を延々登り、標高約100mにある宿へ。
流石に一気に登り切るのはキツイものがあるな(爆)
でも!
宿について部屋に案内してもらうと、窓から見えるはこの景色!

どうよ?(何)
この場所に来ればこれぐらい見えるだろうと今までの経験から予測はしていましたけど、やっぱり実際見ると違うね!
そしてもちろんこの景色はハルカの家から見える景色とそっくり。
ハルカ気分が味わえます(何
ってかこの部屋は1階で木とか電線とか遮るモノがあるのにこの夜景ですよちょっと。
これで朝食付き5800円ですよ。シングルなのにベッドはセミダブルでゆったりですよ。あり得ますか普通?!(何)
この宿予想以上に大当たりだわ。


そんな素晴らしい宿で1泊し、翌朝。
7時頃、ちょっと早めに起きてみてカーテンオープン。

再度ハルカ気分を堪能できます(何

朝食は8時過ぎとのことで、支度整えてもまだ30分ほど時間があったのでちょっと周辺うろついてくることに。
この宿は景色が最高というだけでなく、西部地区のメジャーな観光地のど真ん中という好立地のため、ノエイン舞台探訪に限らず普通の観光をするにも宿からちょっと歩けば大半の有名スポットに着けるという素晴らしい位置。
おかげで僅か30分といえども結構巡れそうです。
というわけで、宿から一番近い「ユウの家のモデル」を経由して大三坂まで行ってみることに。

宿の前の坂を下りていくとすぐ目に入るのが、文庫版で「(チャチャ登りの)入り口の右手にあるお寺さん」として書かれている「妙福寺」。

こんなお寺です。
妙福寺のところで左に入ると前回偶然見つけたユウの家が有る・・・・・有るはずだったんだけど・・・・・・・・・

ああっ!!な、無くなってる──!!

orz

マジすか('A`)
でも石垣に段差があるのがアニメと一致してるし、

隣に空き地有るし、空き地の前にはアニメと同じ位置に

この花びらみたいに縁取りされたミラーもあって、空き地との間には坂もあるからもはや疑う余地はないしなぁ・・・
今回函館に来たメインの目的の一つが「ユウの家をまともに撮りなおそう」だったのに、まさかこの7ヶ月の間に取り壊されてしまうだなんて・・・嗚呼_| ̄|○

場所的にはここ
チャチャ登りを登り切ったらちょうど目の前なので分かりやすいと思います。

もう家はないけど、玄関のあった場所からユウ視点ってことで。

12話ではこの坂の下でイサミがサッカーボール蹴って待ってたりしたわけですな。
ちなみに文庫版17ページにある「家が並ぶ小道」ってのはこの坂のハズ。
アニメでも家から出てきたハルカがこの坂を駆け下りてくるシーンがあります(12話とか)。


・・・そういえば、ユウの家の後ろに見えてる青い屋根の家、ハルカの家の1階部分に似てる気が・・・
もしかしたら参考モデルの一つなのかも。


巡礼1カ所目からいきなりこんなんで落胆は隠しきれませんが、何とか気を取り直してチャチャ登りを下り、大三坂へ。

ここはおそらく作中もっとも多く登場した坂でしょう。
そのため上から下まであちこちに撮影ポイントが存在します。
朝食前の時間帯には中腹ぐらいまで下りました。そのとき撮っモノを一挙に紹介。

まずは4話でハルカ、アイ、ミホが座ってたベンチ、

と、その向かい、ハルカが「時の観測者」のおじさんが座っているのを目撃したカトリック元町教会。

ここは何度も来てたのでアニメで見たときその再現度の高さに驚かされました。

ベンチの向かいにある消火栓。北海道の消火栓は雪に埋もれてもわかりやすいようにみんな黄色いんです。

ここからちょっと下るとあるのがこのピンクの建物。

同じく4話で登場。確かカラスがこの三角屋根の上からハルカ達を見守ってたってシーンだったハズ。
ちなみにこの建物、普通に人が住んでる住宅みたいですが、函館市から伝統的建造物の指定を受けています。

更にもう少し下って振り返ると、何度となく出てくるお馴染みのこの景色が見られます。

それっぽくするためにあえて斜めに撮ってみました(何


ここまで下りたら朝食にちょうど良い時間だったので一旦宿に戻って朝食。
朝食は2階のカフェでだったんですが、そこからの景色は部屋からのように視界を遮るモノはなく、より一層ハルカの部屋から見えるのに近いモノでした。
写真取り忘れたのが残念だ。

食事が終わったらチェックアウトして、宿に大きな荷物を預かってもらって再出発。
手元のキャプ画見たら大三坂はほぼ終わってるようなので、今度は元町公園・弥生小学校方面へ行くことに。
さっきと同様、ユウの家跡地→チャチャ登り経由で大三坂の上まで行き、今度はそのまま下らずに左折します。
ついでにこのチャチャ登りを入り口から見上げた構図も登場してたので撮影。


大三坂の上から徒歩5分で、あらゆるキャラが座るベンチでお馴染みの元町公園に到着。

冬に来たときも「おお、本物だー」と感動したけど、やっぱり劇中と同じ盛夏に来ると雰囲気もそのまんまでいいですね。
以下函館公園の写真3点。





郡山さんに話しかけられてアイが「今の人絶対ヘンタイだよ~」とか言ってた構図ですなw

元町公園を後にして、次は弥生小学校方面へ。
冬に来たときなんかミホの家っぽいものをこの界隈で見かけたような気もするし、さらに19話でハルカとユウがブランコに乗ってた公園も、そこからの景色を考えると実在するなら弥生小学校よりももうちょっと外人墓地側のになるだろうと思っていたので、その辺の手がかりがないかを重点的に探しながら歩きました。

いろいろ探すなら見晴らしの利く坂の上の方の道がいいだろうと言うことで、この道を弥生町方面へ歩くことに。
そこへ行くべく元町公園を回り込む感じの登り坂を登っていたら、なんとこんなモノがありました。

ユウが家出の荷物を置いていたガレージじゃないですかこれは。
ミラーや「徐行」の看板などがアニメの方では見あたりませんが、ガレージそのものはぴったり一致。
まさかこんなもん見つからないだろう、ってか実在するのかも怪しいと思って全く期待していなかったんですが、ちゃんと実在したんですね。
場所はここです。


そこから弥生町方向へ進んでみましたが目当てのミホの家や19話の公園とかは見つけられず。
公園なんかはいろんな角度から描かれてて、そこから見えてる景色もレンガ色の特徴有る建物が書かれてるから分かりそうなもんなんだけど・・・
てか今回、この界隈の地図を持ってくるのを忘れたという失態を冒しているため、目星をつけていた船見児童公園、船見公園、弥生第2号公園がどこにあるのか分からない_| ̄|○
仕方ないし、今回はあまりここで時間を食ってるヒマもないので早々に捜索を切り上げることに。
また今度来たら徹底的に探してみたいと思います。
というわけで弥生小学校の写真・夏バージョンを撮り、電車通り(海峡通)を十字街方面へ。

夏バージョン。

大三坂の麓に着いたらその周辺をぐるり一回り撮影。
大三坂を下から見た様子とか、

反対側の海側の景色とか、

アニメに出てきたのと同じ構図でヱビス商会撮ってみたりとか。

この辺の景色全部出てきます。

これでそろそろ大三坂関連も取り尽くしたので、移動しつつ山へ向かうことに。
2話で家出しようとしたユウにハルカが「家出するなら一緒にしよ」って言ってたとこは宝来町周辺じゃないかという気がしてたし、5話でハルカがラクリマに連れて行かれてしまったときの神社は宝来町から坂を登った護国神社ではないかとも思っていたので、ちょっと遠回りして十字街→宝来町→護国神社経由でロープウェイ乗り場に行くことに。
十字街付近にも撮るべきところ有りますし。

と言うわけで早速移動開始。
生協から二十間坂を渡ってすぐのところにある「函館市末広町分庁舎」も12話で出てきてたので撮ろうと思ってたんですが・・・

うわーい、工事中だぁヽ(´ー`)ノ 

orz

またですか。またそういうオチですか。
今回ツイてないなぁ・・・('A`)
何かこれじゃあんまりなので、昔撮った写真の中に写ってるのがあったから掲載しておきますね('A`)

2004年8月16日21時20分頃撮影。矢印で示してある塔の部分が12話で登場。

またしても失意の中先へ進んで、十字街の交差点にある水道局の建物と旧操車塔をセットで撮影。



ついでに交差点のこの景色も見覚え有ったので撮影。
で、写真正面の宝来町方面へ向かいます。
さてここに来たのは上記の通り「一緒に家出しよ」って言ってたシーンがこの辺にある千秋庵総本家の辺りだと思っていたからなのですが・・・
完璧記憶違いでした(爆)
それっぽいところはどこにもなく。
じゃぁどこだと言うことになるんですが、残念ながら心当たりなし。
あまり探してても山へ行けなくなったら困るし、とりあえず放置して先を急ぐことに。

ここからそのまま護国神社坂を登れば護国神社経由でロープウェイ乗り場にすぐ辿り着けますが、手持ちのお茶がほぼ皆無だったと言うことを思い出し、ちょうど10時になっていたので、今来た道を生協まで引き返し、ペットボトルのお茶(1本88円。この値段重要(何))2本を買って水筒に詰めかえて、また同じ道戻って護国神社坂へ、と言うアホなことをしてから護国神社へ(何)
いや、お茶は重要よ?(何)これからこの暑い中山を歩こうってのに水分なかったら死にますって。

数ある坂の中でも結構太い部類に入る護国神社坂を登り切ると、赤い大きな鳥居が目印の護国神社に到着。

しかし、見てのとおりこれは5話の神社とはだいぶ違いますね。
あの神社は鳥居の前後に階段がありましたし。
一応上まで登ってみましたが、どう見ても違ったのでお賽銭も入れず軽くお参りしてすぐにロープウェイ乗り場へ向かいました。


護国神社からロープウェイ乗り場はもう目と鼻の先。
僅かも歩かず到着です。
函館に観光に来た大半の人が一度は乗るであろうにお馴染みのこのロープウェイ。
僕はもう何度目か知りません(爆)
でも今回は初めて「片道切符」を購入。
展望台から散策コースに入って山を下りつつ千畳敷の要塞跡を見に行き、そのまま立待岬に抜けてしまう予定なのでロープウェイは登りだけ。
やはりほとんどの人が往復で買うためか、切符売り場のお姉さんに「片道で」と言ったら一瞬固まって「・・・帰りは歩きで下りてこられるんですか?」とか聞かれましたw
その質問の答えとして「散策コース行きたいんですけど」と言ったら、ロープウェイの公式サイトでも公開しているこの地図を印刷したものを出してきてこんなこと言うおねーさん。

「白いのが車の通れる道なんですけど、それ以外の道は詳しくない方には正直お奨めできないんですが・・・それでも片道にしますか?」

え゛、何その不穏な発言。
地図見た限りでは距離的にも2km程度だし、千畳敷までは山の稜線に沿っていくからそんなに険しくなさそうだし、普段着のまま行けると思ってたけど、実は激しいアップダウンで道なき道をかき分けるとかそんな感じなん・・・・・?
いやいやいやいや(何)
この発言で一挙に不安になったけど、行くか行かないか決めるのはとりあえず行けるところまで行ってみてからでも遅くはないので、予定通り片道だけ買うことに。
いざというときは山頂で下りのきっぷを買えば良いんだし。
そういうわけで予定通り片道切符を購入。割引券提示で580円。

ロープウェイはそんなやりとりをしている間にちょうど行ってしまったので10分待ち。
でもおかげで最前列に並べたので写真撮り放題w
と言うわけでロープウェイいろいろ。


ゴンドラ外観。


ゴンドラ内部。


上昇中。このロープの上でアトリとカラスの激戦が繰り広げられたわけですな。

標高334mの展望台までは僅か3分で到着。
昼にここへ来たのは久しぶりだなぁ。
さてまずはお馴染み、山頂駅4階の展望台に行きますか。


「百万ドル」の夜景でお馴染みの山頂展望台。
今更載せる必要もないだろうけど、ここからの景色はこんなん。

函館観光のお約束ですな。

続いて、一旦建物の中に入り、ロープウェイ乗り口の脇にある扉から入れる小さい展望台へ。
2話で出てきたのはさっき行った方ではなくこっちが正解。





こっちの展望台、今まで一度も来たことないって事は流石にないだろうけど、半端な場所にあるから滅多に来ないなぁ・・・
アニメで出てきたときもしばらく「山頂にあんなとこ有ったか?」って思ってたし。


・・・さて、これから山に分け入るわけですが。
切符売り場のおねーさんあんな事言ってたし、なんだかんだで宿出てから1時間半も歩き回って疲れてるから、比較的涼しいこの建物の中で充分休憩してから出発しようと思い、11時までロープウェイ乗り場の展望フロアーで景色眺めながらすごし、念には念をと上の売店で500mlペットのお茶を更に1本買い足してから、いざ出陣。生協と違って1本150円もするけど命には変えられん・・・!(大袈裟)
目指すは・・・たぶんこの辺!

・・・・・・・こうやって展望台から見ると、確かに結構遠いデスネ・・・。
でもここまで来て引き返すなんてあり得ないから頑張って行くつもりですが。

さっき2話で出てきた方の展望台をうろついていたら「つつじ山駐車場→」という標識が出ていたのを見つけたので、どうやら散策路へはそこから入れる様子。
と言うわけで再びロープウェイ乗り口横の扉から外に出て、展望台から下へと向かう階段へ。
時刻は11時5分頃。
千畳敷まで距離的には2km強だけど、一体どれだけかかるやら・・・

階段と坂道をずーっと降りていくと、5分とかからずつつじ山駐車場に到着。
ここまではほとんどがコンクリートの階段とか整備された道であまり登山道っぽくない道でしたが、駐車場入り口手前から分岐している散策路はいかにも登山道っぽい感じの道。
ここからが本番って訳ですか。
駐車場にあった散策路の地図で改めて確認したところ、千畳敷までの最短コースは旧登山道コースを5合目まで下り、そこから牛の背方面へ向かうルート。
おねーさんの言うとおり素人にはお勧めできなげな道なのかを確認するのも兼ねて、とりあえず5合目まで行ってみることに。
よっしゃ行くか。

・・・と張り切って出発したのだ、が(何

「旧」登山道なんていう名前の割には道幅広く、しっかり整備されてて歩きやすい。
傾斜はそんなに緩くはないけど、下りだから全然苦にならない。
おまけに直射日光を覚悟してたのに、延々木陰な上に街よりも標高が300mも高くて気温が低いからむしろ街歩いてるより快適でめっちゃ気持ちいい。
つーか、お勧めできないとか言ってた割には、めちゃめちゃいっぱい人とすれ違うんですけど。
しかもみんな軽装。
・・・・あれ?(何

つつじ山駐車場は8合目のちょっと下ぐらいに相当するようなんですが、出発してから5分後には6合目を通過し、そのさらに5分後にはとりあえずの目的地5合目に到着。
・・・・・あれ?(爆)
そんな詳しくない人にはお勧めできないと言うからには道は歩きづらくて険しい上に、看板なんかどこにもなくて、道を知ってる人が一緒に居ないと迷いかねないような、そんな危険なコースなのかと思ってたけど・・・
道は歩きやすくて大して険しくない上に、看板も標識もやたらあって迷う方がおかしいぐらいなんですが?(爆)
これは・・・別に問題なく行けるんでね?

てなわけで、予定通り千畳敷へ行くため、牛の背見晴所方面へ向かいます。
5合目まで降りてきてしまってるのでここから先はちょっと登りになるわけですが、本当にちょっとだった(何)
メインの登山道からはずれたこともあってすれ違う人の数は減ったけど、それでもまだ数人とすれ違います。
函館山の自然に囲まれ、時折木々の隙間から見える、普段見ない角度からの函館の景色を楽しめるような余裕が十分にあるうちに5合目から600m先の牛の背に到着。
「見晴所」と有る割には全然見晴らせなかったし(何)、このとおりほとんど疲れていないのでそのまま千畳敷へ。

牛の背までは土を固めたいかにも散策路っぽい道を通ってきましたが、ここから先は砂利道とは言え車の通行すら可能な「道道」を通ることになります。
それまでの道も結構歩きやすかったけど、更に歩きやすくなりましたw

5合目を出てから15分ぐらいすると、早くも要塞跡を発見。

それまで明るく見晴らしの良い道をずっと歩いてきたせいもあってか、突然目の前にこんな感じで闇を湛える遺構が現れるとなんだかちょっぴり怖いものがありますな。

要塞跡を見つけてから歩くこと数分。
目の前が開け、整備された四阿やトイレのある千畳敷見晴所に到着。
あまりがつがつ歩くと流石に暑くて疲れるだろうからって意識的に少しゆっくり歩いていたのにもかかわらず、牛の背見晴所から所要20分、展望台からでもたったの35分ぐらい。
道は全行程整備されてて大変歩きやすく、アップダウンも大したこと無い上に風は気持ちいいし景色も良い。
散策コースはいっぱいあるけど要所要所に看板、標識、地図があって迷う心配もなし。

・・・・・えーと、おねーさん?(爆)
こんなに楽な道がお薦めできないって、一体あなたのお薦め基準ってどんななんですか(爆)
このコースごときで薦められないとか言ってたら、日本中のどのハイキングコースも行かれなくなってしまいますよ(爆)
体力には全く自信がない僕ですら、「まぁちょっと暑い中35分も歩いたらこれぐらいの疲れで普通だよな(何)」程度で来れたんだから間違いない(何)
こんなん小中学校の遠足程度でも問題なさそうだ(爆)
・・・はっ。もしかして脅かして往復買わせようという魂胆だったのか?!(何爆)
やるなおねーさん(爆)
そんなわけなので、函館山の展望台から散策路へ入ろうとお考えの方、切符売り場のおねーさんに不穏な発言されても心配しないで大丈夫ですよww


さて今回の目的地である千畳敷の要塞跡は、実はこの見晴所まで来てしまうと遠回りになる位置にあります。
千畳敷にあった地図によると、牛の背見晴所から直行するなら、千畳敷とのほぼ中間地点にある「月見台」という、上に写真を載せた遺構がある辺りから、その遺構の上へ続く形で分岐している道に入っていった先に有る感じ。
今通ってきた道はちょうど目的とする遺構群の下をかすめてきた格好になります。
でも、想像を大いに裏切るほどの楽な道のりであったとはいえ、流石に35分も山道歩いたらある程度は疲れるし、現地の散策マップ見ると千畳敷要塞跡へ続く道が途中で途切れてるから今度こそ本当に「詳しくない人にはお勧めできない道」なのかもしれないと思い、ちょうどベンチもあるようなので、休憩するために遠回りと分かっていながら一旦千畳敷見晴所まで来ることにしました。
この見晴所はさっきの牛の背見晴所とは違って、芝生の広がる大きな広場と立派な屋根の付いた立派なベンチにトイレまであるという、予想以上にきれいに整備された場所で休憩にはうってつけ。
何よりそのベンチからの眺めがまた!



こんなんなんですよ!(何)
いつもの展望台から見てるのと似てると言えば似てるけど、角度違うし、周りの雰囲気の違いもあってなんか爽やか気分でだいぶ違って見えましたw

この景色を眺めながら10分ほど休憩。
ここへ来る途中はあまり人とすれ違いませんでしたが、この広場には結構人が居て、僕が下山ルートにする予定の七曲コースを登ってきたのか地蔵山方面から断続的に1~3人のグループが3つぐらいやってきましたし、僕と同じ方向・牛の背方面からも1人やってきたり。
なんだかんだで結構人の来る散策路なんですね。
これならもし途中で問題起こっても誰も来ないで遭難なんて事もないから詳しくない人でもホント気楽に行けますね(何)

休憩を終えたらいざ出発。
時刻は11:50。当初の予定では既に山を下りて自転車を借り、10km先の笹流ダムへと向けて出発していないといけない頃だけど・・・
散策路自体は当初想定していた2時間で抜けられそうだけど、山に登ったのがそもそも遅いからこりゃー今回はムリだねぇ。
4日に及ぶ旅行の最終日で疲れも溜まってるし、仕方ない潔く諦めますか。
せっかくなので初めて来た函館山散策コースの景色と、この先見に行く要塞跡の雰囲気をゆっくり堪能して帰る方針で。
余った時間は西部地区再探索に費やせばいいし。

というわけで、ゆっくりと要塞跡へ向けて出発。
千畳敷広場の奥の方に「登山口」という標識があって、地図と照らし合わせると目的の要塞跡に辿り着けそうな気がするけれども、その道は地図に記載されておらず、どこへ繋がっているのか全く未知なので、それこそ遭難したらイヤなので確実な経路をとることに。
大した道ではないので、今来た道を「月見台」まで戻ってさっき書いた分岐に入ることにしました。

千畳敷から月見台までは400m。アップダウンほぼなし。
途中、ちょうど見晴らしの良いところに来たタイミングで、函館空港に着陸しようとしている飛行機を見ることが出来ました。

肉眼だともっとデカく見えたけど、写真撮るとそうでもないんだな(何)

月見台から分岐に入り、さっき見た要塞跡の上へ。
分岐してすぐは登りが急でしたが、それもあっという間に終了。
数分も歩かないウチにあちこちに要塞の跡が見えてきます。



ノエインで見慣れたあの景色に近づいてきた気がします。

さっきまでと比べるとだいぶ道も細くなりましたが、まだそんな苦労することはなく千畳敷見晴所から10分強で無線中継所だったかなんだかのアンテナに到着。

このアンテナ施設は要塞跡の真上に作られていました。

さて目的とする千畳敷戦闘司令所跡ってのは一体どこなのか。
ぱっと見た感じ見あたらないけど・・・
でもこの近くにあるのは間違いない。
というわけで、道のある限りあちこち入り込んでみました。
この辺は緩やかに起伏がある地形で、あちこちに要塞跡があるけど、どれもアンテナの場所から見下ろせる位置ではないので、どれが正解かは草の茂る細い道をかき分けて行ってみないと分からないという宝探し的な要素があってそれはそれで楽しいです。でも途中、遺構っぽいとこの上に人が居たからもしかしたらと思って行ってみたら、そこへ通じる道は両側から草に覆われてほとんど見えないぐらいになってて歩きづらい上に、下り坂で滑りそうにまでなったのにいざ着いてみたらハズレだったときは流石にげんなりでしたがw
でもそこからは津軽海峡と対岸の(おそらく)下北半島まで見渡せたのでよし。
なかなか見えないんですよねぇ。青森側って。

そんなこんなで探すこと7~8分。
アンテナのところから一番奥へ続いている感じの細い登り坂へ行ってみたら、なんか「いかにも有りそう」という強い予感が(何)
胸を高鳴らせて行ってみたら・・・・


あった──!!!

そうここ!まさにここ!
カラスたちラクリマの面々がよく転送してくるところ!
展望台を出てからちょうど1時間、ついに今回の巡礼の最大の目的を達成できました!
いやー。最近行った舞台巡礼って、よーく見知った街だったり、そこまで極端な思い入れがあるわけではない作品の探訪だったりしたからこういう感動は久々に味わえたよ。
1年前の絶対少年・丹那以来かな。
景色の良さも相まって、思わずしばらくその場でぼーっと立ち尽くしてました。
やー、来た甲斐あった。ほんとに。
これだから舞台探訪ってやめられないんだよwww


せっかくなのでいろんな角度から撮った写真をいろいろ公開。

山を入れて。ちゃんとアニメと同じ見え方ですねー。
すぐ後ろが草に覆われた入るのは危険そうな斜面だったからあまり下がって撮ることが出来ず、上手いことカメラの視野の中に全部収めるのは苦労しました。
広角レンズ欲しい(何)
僕が自分の目で見た印象としては思っていたより小さかったんですけどね。


真ん中の丸いところに乗って。


下から。


内部の様子。
正面の入り口入って右側。アニメではこっちの方向に進んだところで内田ちゃんが「時空の歪み」を表すウロボロスを観測してたのはこんな感じのとこ。


同じく内部。


一つ上の写真の反対側も外に通じてます。
ここを通り抜けて外へ出てみたらさっきのアンテナの真下辺りに出ました。
月見台から来てアンテナ施設が見えたら右ではなく左に行けば下からこの要塞に入れたようですね。

ちなみに余談ですが、この要塞跡、よく見たら白いBB弾らしき球状の物体がたくさん落ちてました。
実際手にとって確認したわけではないですけど、あれだけ形と大きさが揃ってるんで植物の種ってことはないかと。
誰かここまでサバゲーでもやりに来たんでしょうかね。
まぁ、要塞跡なんてこれ以上ない適地だろうし街からも近いから居てもおかしくないけど。

さてあちこち見てまわり充分堪能したので、そろそろ千畳敷へ戻って下山することに。
月見台に戻っても良いけど、何かアンテナ側とは反対方向にも道が更に続いているので、そっちに行ってみることに。
そしたらどうやらハズレではないようで、すぐに眼下に千畳敷広場が見えてきたのでそのまま進むことに。
途中明らかに広場と逆方向に道の進路が変わったときはどうなるかと思いましたが、無事広場に帰着。
出発時に思ったとおり、「登山口」の看板があるところに出ましたw
千畳敷から行くならそっちが正解だったらしいです。
この道、今まで通ってきた中では一番細くて草も生い茂ってるからズボンに思いっきり擦ったりしないと通れませんでしたが、ふと振り返るとこんな景色も見れたりしてなかなか良いところでした。

何か空がすごくきれいだった。

千畳敷広場でまた少し休んで下山。
地蔵山経由で七曲りコースに入ります。
地蔵山までは今まで通りの歩きよい道が続いていたのですが、地蔵山のアンテナを過ぎると様相が一変。
一挙に道は細くなり、勾配もきつくなり、整備状況も悪くって木の根と石でごつごつした道に。
階段も、一番ひどいところでは「存在していた形跡はあるものの木の根が入り組んでてどれが段だか分からない」状態なところもあったりと、今まで通ってきたメインの登山ルートの中では一番きつい道で、看板も多くないので一瞬本当にここであっているのか、迷ったんじゃないかと不安になるぐらいでしたw
おまけに道が細いせいで虫がわんさか飛んでくるからウザイことこの上ない。
でもその名の通り急勾配をぐねぐね曲がりながら着実に下に降りていたのでまぁいつかは人の生活圏に出られるだろう、と判断(何)
そのまま下り続けてたら千畳敷出発から25分で立待岬へと続く舗装道との合流点「鞍掛口」に到着できました。
ちょっぴり安堵w

鞍掛口にはただ看板があるだけで休めるところもないので、そのまま右に曲がって立待岬へ。
七曲りコースをすごい勢いで下ってきたのと(だって立ち止まると虫が!(爆))、標高下がって気温上がったおかげで、途端に暑く感じる道を歩くこと約6分。
眼前に広い海が見えて立待岬到着です。

この岬もノエインに出てきたとの情報を掴んだので来てはみたんですが、実は実際行ったときはどこで出てきたのか分からないままでした(爆)
なんか全然記憶になかったんですが、21話で夜に黛博士と内田ちゃん&郡山さんが会ったのってよく見たらここですね。

立待岬からもさっきまで居た千畳敷か地蔵山のアンテナがよく見えました。



さてそろそろ腹も減ってきたのでちょっと疲れたけど休まず移動。
とりあえず最寄り駅である市電谷地頭電停を目指してそれから今後の予定を決めることに。
「石川啄木一族の墓」がある墓地を通り抜けて、小さな商店街みたいなところを抜け、10分少々で谷地頭駅に到着。
谷地頭駅の近くには5話の神社の候補地その2である函館八幡宮があるけど、ちょうど電車が居たので一旦ベイエリアに戻って食事してから戻ってこようかと思ってましたが、信号待ちしてる間に行かれてしまったので(爆)、停留所のベンチでしばらく休んでから先に八幡宮へ行くことに。

函館八幡宮は谷地頭駅からすぐ。
ちょうど谷地頭駅がある交差点が表参道の入り口になってます。鳥居までは歩くこと数分。
遠くからも鳥居が見えてたので薄々感づいてましたが、

それっぽくね?

石段があって、鳥居があって、その上にまだ石段が続いてるって構造が一致してるし。


上からの見た目も似てるような似てないような(何
ただ階段の両脇の様子が違うし、階段の真ん中にロープなんか張ってなかったし、アニメの神社は下から見て鳥居の奥に右に入る通路が描かれてたけどここにはそれがない・・・・
となるとやっぱりここではないのか?
あとそれっぽいのは、ここから見て山を挟んだ反対側のような位置にある幸坂上の山上大神宮ぐらいだけど・・・?
・・・まぁ函館はどうせそのうちまた行くだろうから、そのとき行くべ(何)

八幡宮を後にして、次に向かうは「函館公園こどものくに」。
ハルカのパパとの思い出の場所ですね。
神社の石段を下りたら左に曲がり、野球グラウンドをぐるりと回り込む道を行くと5分ほどで函館公園の入り口に到着。
かなり広い公園で、園内には遊園地「こどものくに」の他、公園らしい噴水広場や図書館、博物館、動物園まで有る模様。
八幡宮から来るとちょうど「こどものくに」の対角のような位置から入ることになるので、公園入り口まで5分できたのにそこから先更に園内を3~4分も歩いてやっとこどものくに到着。





ホントに小さい遊園地でした。
昭和31年設置だそうなので、結構年季は入ってるものと思われますw
遊園地以外の公園内のシーンの写真は取り忘れましたがorz、今キャプ画と見比べてみたら確かにそれっぽい雰囲気でした(何)

そろそろ時刻も14時近くになってきて流石に空腹も度が過ぎてきた(何)
本当は前回も行ったラッキーピエロにでも行こうかと思ってたけど、近さと質を重視で、高く付くけどカールレイモンへ。
やっぱり函館来たらここは行かないとどうにも気が済まないらしくて(何)

こどものくにから最寄りの出口ではなく、急な階段登った先にある護国神社方面の出口から出れば、元町・西部地区までは結構すぐ。
10分弱でロープウェイ山麓駅に到着できます。

今こうして書いてて思いましたけど、今回どこ行くにも移動時間10分とかそんなんばっかりですね。
赤根監督が函館を舞台に選んだ理由は「小学生が徒歩で歩き回るのにちょうどいい広さの街」だからということを何かのインタビューで言ってましたが、こうして実際歩いてみると確かにそのとおりだってことが実感できますね。

さてカールレイモンで食事を済ませたらもう時刻は14:15。
乗る予定の列車は14:39の普通長万部行きだからそれ乗るならあと24分以内に宿に荷物取りに戻って駅まで行かないと行けないという前回と全く同じ状況になってるけど(爆)
でもー、今朝時刻表見てみたら15:23発の札幌行き特急は函館から2つ先の森でその長万部行きに追いつけるらしいから、もうそれでいっか(爆)
まだ行きたいとこもあるし。
というわけで、前回は凍ってつるつるの道を猛ダッシュで駆け下りて電車に飛び乗りましたが、今回はやる気なく移動(何)
途中聖ヨハネ教会になんかか寄り道したりして(何)

と言うわけでヨハネ教会。

4話でハルカとアイがケンカしてアイはイサミがくれたストラップを放り投げてしまったけどその夜二人で必死で探して仲直りってシーンがあったとこですねぇ。


別角度から。

宿に戻って荷物を受け取り、宿の人と「函館山の散策路行って来たんですよー」とかちょっと話し込み、出発したのは14時27~28分(爆)
最早完全に普通列車は捨てました(何)
なので最後に、朝だと思い切り逆光になるので取らなかった生協の写真夏バージョンとかその辺にあるものの再撮影をしつつ、本日最後の目標地点・旧茶屋亭へ。
もうこのレポに貼り付けた写真は60枚を越えていますが、最後にまた数枚どどっと貼ります(爆)

まずは生協。


続いて、ほぼ同じ地点から後ろを向いて、ヱビス商会。


金森倉庫の方に向かおうとしていたら、ここでこの景色を発見。

宝来町だと思ってた2話のシーンってこんなとこだったのか!
若干ピンぼけしてるのが悔やまれるorz

そして金森倉庫。


この辺一体はみんな中改装されてるのかと思ってましたけど、未だ現役倉庫のところもあったんですね。

それっぽいそれっぽい。

最後に、ホテルシーボーンの隣にある「旧茶屋亭」。

2話でハルカたちが先生とお茶してたところでもありますし、21話で後ハルカの両親が再会たところでもあります。
特急乗ることにして時間的余裕は出来たものの、流石に中入ってお茶してるほどではないので、今回は入らず。
まぁ、そのうちまたね(何)

さて流石にここまでくると、長いこと歩きまわったのと暑さでどっと疲れが押し寄せてきて若干頭痛までしてきたのでもう一刻も早く駅へ行って涼しい列車に乗り込もうという事しか頭になくなってきたので、朝8時前から15時前まで7時間に渡ってあちこち歩き回った第2回・ノエイン函館探訪もついにこれにて終了。
宿の人が駅と西部地区を循環する100円バスを教えてくれたけど、20分間隔なのでそんなの待ってるよりは200円かかるけど5分間隔の市電を選んで駅へ行きました。
その後は15:23発の特急に森まで乗り(1500円かかった・・・もうちょっと安いかと思ってたのに。)、そこから当初乗る予定だった普通列車に乗り換え、長万部、東室蘭、苫小牧、千歳と乗り継いでほぼ予定通り22時頃家に帰着しました。




そんな感じの今回の巡礼。
千畳敷行けただけでもかなり満足なんですが、やっぱりここまでやったら、場所の分かってる笹流ダムと海沿いの堤防ぐらいは行っときたいやん?(何)
それに今調べてたら、19話の公園は予想していたとおり船見公園で合ってるというのも確認できてしまったし?
これはもう、ねぇ?(何)

また行きますよ(爆)



というわけで、2008年7月に本当にまた行ってきましたww
レポはノエイン~もう一人の君へ~ part3で。


更新履歴
初回記入:2006.08.13
コメント追加:2008.07.27



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